iBankマーケティング、サイオステクノロジーのLifeKeeper導入でWallet+の高可用性を実現
~オンプレミスからAWSへの移行でシステムの可用性と安定稼働を確保~
サイオステクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:喜多伸夫、以下、サイオステクノロジー)は、HAクラスターソフトウェア「LifeKeeper」が九州を基盤とする総合金融グループ「ふくおかフィナンシャルグループ」の戦略子会社であるiBankマーケティング株式会社(本社:福岡県福岡市、代表者:福田公威、以下、iBankマーケティング)に導入されたことを発表します。
金融機能と非金融機能を融合させたスマートフォンアプリ「Wallet+」のサービス基盤のAWS移行に伴い、ファイルのデータ連携に利用するセゾンテクノロジーのファイル転送ミドルウエア「HULFT」の高可用性を実現のために採用されました。

【背景と課題】
iBankマーケティングは、金融機能と非金融機能を融合させたスマートフォンアプリ「Wallet+」を提供しています。このアプリはすでに11行の地域金融機関に採用され、累計ダウンロード数は300万を超える人気を誇ります。
一方、従来のオンプレミス環境では、アクセス急増時に迅速なサーバー増強が困難であり、安定したサービス提供を実現するにはスケーラビリティの確保が課題となっていました。この課題を解決するため、iBankマーケティングは2022年10月からAWSへの移行プロジェクトを開始しました。
AWS移行に際して、iBankマーケティングでは可用性を確保するためにマルチAZ構成を採用しました。しかし、ファイル連携に利用しているセゾンテクノロジーのファイル転送ミドルウエア「HULFT」の可用性確保には課題が残りました。「Wallet+」は連携銀行とのデータ連携を通じて、myCoin(ポイント)の獲得や交換といったサービスを提供しており、「HULFT」はそのデータ連携の要となる重要なコンポーネントです。そのため、エラーや停止のない安定した稼働が求められていました。
こうした背景から、iBankマーケティングは2023年春にサイオステクノロジーの「LifeKeeper」とデータレプリケーション機能を提供する「DataKeeper」の導入を決定し、同年9月にはAWS移行と「HULFT」の冗長化を完了しました。これにより、サービスの安定性と可用性を大幅に向上し、ユーザーがより安心して利用できる環境を実現しました。

【導入成果】
導入決定から稼働まで、サーバーの切り替えは基本的に大きなトラブルもなく順調に進みました。そして、2023年9月の本番環境への移行後、実際にAWS側の瞬断などにより、「HULFT」が「LifeKeeper」によってフェイルオーバーしたケースが複数回確認されました。当初の設計通り、「HULFT」のファイル連携機能は主系から副系へ問題なく移行しており、これらのインシデントに対する対応においても問題がないことから、iBankマーケティングは「LifeKeeper」と「DataKeeper」のサービスを高く評価しています。
iBankマーケティング ICT事業部 シニアマネージャー 川口陽平氏は、次のように評価しています。
「オンプレミス環境では『HULFT』が止まることはなく、AWS移行後もそれほど止まることを想定していませんでした。ところが、実際に移行してみると複数回のインシデントでフェイルオーバーが起こっています。『LifeKeeper』と『DataKeeper』のおかげでお客様への影響を完全に回避し、サービスレベルを一切落とすことなく安定稼働を継続できています。導入して本当に良かったと心から感じています」
【事例記事の公開】
導入に至る背景や成果を詳しく紹介したインタビュー記事を本日よりLifeKeeper製品ページで公開します。詳細は、https://bccs.sios.jp/customers/ibankmarketing.html をご覧ください。
■「LifeKeeper」について
「LifeKeeper」は、全世界で8万ライセンス以上の導入実績があるHAクラスター製品です。「LifeKeeper」を導入することで、アプリケーションレベルでの可用性担保の実現に加えて、データレプリケーション製品の「DataKeeper」と組み合わせることで共有ストレージを使用せずクラウド上でシステムを冗長化させ、システム全体の可用性が高められます。
詳細情報は、https://bccs.sios.jp/lifekeeper/ をご覧ください。
■サイオステクノロジーについて
サイオステクノロジーは、Linuxに代表されるオープンソースソフトウェアを活用したシステムインテグレーションを原点とし、自社開発ソフトウェアおよびSaaSの販売とサービスを行っています。直近では、クラウドをはじめとするDXの技術領域に注力し、AIの活用支援や次世代を支える製品とサービスを提供しています。これからも革新的なソフトウェア技術を追求し、世界のIT産業に影響力のある存在となって価値を創造し、社会の発展に貢献してまいります。
詳細情報は、https://sios.jp をご覧ください。
■お客様のお問い合わせ先(記事掲載の場合はこちらをご利用ください)
サイオステクノロジー株式会社
BC&CSサービスライン 担当:石部
TEL:03-6859-8630 Email:bc-mk@sios.com
お問い合わせフォーム:https://mk.sios.jp/BC_Web_Inquiry.html
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