住友化学㈱とリバー㈱との業務提携について~使用済自動車由来のプラスチックリサイクル資源循環システムの確立へ
1. 本提携の背景及び目的
当社は、「地球の環境保全に貢献する。」を企業理念とし、「総合環境企業」として、高度循環型社会ならびに脱炭素社会への貢献を目指しております。その取り組みの一つとして、当社グループで中間処理されるプラスチック廃棄物の高度選別に向けた研究及び技術開発を推進しております。
自動車業界では100年に一度の大変革時代を迎えたといわれている今、カーボンニュートラル及びサーキュラーエコノミーの観点から、使用済自動車由来の素材から新しい自動車を作る取り組みが加速しています。EUでは、かねてよりリサイクル材を使用した製品づくりの議論が活発化しており、特に廃棄物由来のプラスチック原料を使用した自動車製造の動きが他の地域にも広がることが予想されます。そのため今後は、日本の自動車産業が世界での高い優位性を保ちリードするためにも、自動車製造におけるリサイクルプラスチックの品質と量の確保、両面が重要な課題となっています。
こうした状況を踏まえ、廃プラスチックの回収方法や再資源化のプロセス、環境負荷評価などを検証した結果、高品質な再生プラスチックの生産・供給に一定のめどがついたことから、さらに協業関係を強化するため、業務提携することにしました。
本提携により、住友化学が誇るプラスチックの製造技術と、リバーが培ってきた使用済自動車のリサイクル技術が融合して使用済自動車由来のプラスチックリサイクルを促進し、自動車業界のサーキュラーエコノミーと「Car to Car」の実現に貢献します。また、自動車製造のみならず幅広い製品に利用可能な再生プラスチックの開発・製造も視野に入れており、温室効果ガスの削減及び未来への環境負荷低減も目指して邁進いたします。今後、両社によるジョイントベンチャーを設立することも検討いたします。
2. 本提携の主な内容
(1) 使用済自動車解体時に回収するプラスチック廃棄物のリサイクルの実装化
(2) 技術開発におけるシナジーの検証
(3) 安定品質とトレーサビリティ確保の検討・検証
(4) 解体回収インセンティブ制度適用に向けた検討
(5) 将来に向けての施策
3. 循環イメージ
4. 業績の見通し
本提携が連結業績予想に与える影響は軽微でございますが、中長期的には連結業績の向上に貢献していくものと考えており、今後、追加でお知らせすべきことが生じた場合、速やかにお知らせしてまいります。
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