【川西市】川西市を国蝶「オオムラサキ」の里に
今年も川西市立明峰小学校で羽化に成功
市立明峰小学校(萩原台西3)内の校庭の一角に設置した飼育ゲージで同校3年生(約130人)が国蝶で準絶滅危惧種に指定されているオオムラサキを飼育。今年は例年より1週間ほど早く6月10日にオスのオオムラサキ一頭が羽化した。この取り組みは、市民団体の「身近な自然とまちを考える会」などの協力を得て、平成30年から3年生の理科の授業の一環で始めたもの。児童たちは、授業の休み時間などを利用して飼育ゲージに通い、青紫に輝く羽根を動かして舞うオオムラサキの姿を楽しんでいる。
国蝶で準絶滅危惧種に指定されているオオムラサキは、幼虫の間、エノキやクヌギの葉を食べてさなぎになり、6月~7月頃にかけて成虫となる。オスは羽の付け根あたりから半分ほどのところが青紫色をしており、白い斑点模様があるのが特徴。またこれとは対照的に、メスの羽は、オスのような鮮やかな青紫色ではなく赤茶けた色をしている。
市立明峰小学校にあるオオムラサキの飼育ゲージは、縦約170センチ、幅約130センチほどで、トマト生育用の骨組みに白い網を被せたもので、校庭の一角に、市民団体「身近な自然とまちを考える会」らの協力により設置。ゲージの中には、オオムラサキの幼虫が好むエノキ3本を鉢植えし、昨年ここで産卵した卵から孵った9頭の蛹が羽化するのを待った。今年は例年より約1週間早く6月10日の朝、オス1頭が羽化、その後も3頭がそれぞれ羽化したことを確認した。この日、観察に集まった児童たちは、きれいな羽を動かして舞うオオムラサキの姿を興味深げに眺めていた。
身近な自然とまちを考える会 副会長の石津容子さん(いしづ ようこ)は、「今年のオオムラサキはメスが14センチととても大きく育っています。子どもたちにはオオムラサキが自然の中で1年かけて成長する過程を見て、自然との共生について考えてもらえれば」などと話した。
■オオムラサキの特徴
1957年、国蝶と定められる(日本昆虫学会)準絶滅危惧種。タテハチョウ科の中で最大。美しく華麗で風格がある。国内では、北海道、本州、四国、九州、南下するほど大型化、翅裏が黄色から白くなる。国外では、台湾、中国、朝鮮半島に分布。
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