【静岡市美術館】「京都 細見美術館の名品―琳派、若冲、ときめきの日本美術―」4月13日(土)開幕

細見美術館のコレクションから重要文化財8件を含む104件の名品を展示!

株式会社静岡新聞社

■会期:2024年4月13日(土)~5月26日(日) ※会期中、一部展示替えあり

■休館日: 4月15日(月)、4月22日(月)、5月7日(火)、5月13日(月)、5月20日(月)

■開館時間:10:00-19:00(入場は閉館の30分前まで)

■観覧料:一般1,400(1,200)円、大高生・70歳以上1,000(800)円、中学生以下無料

*( )内は前売および当日に限り20名以上の団体料金

*障がい者手帳等をご持参の方および介助者原則1名は無料 

■主催:静岡市、静岡市美術館 指定管理者(公財)静岡市文化振興財団、静岡新聞社・静岡放送

■後援:静岡市教育委員会

■特別協力:公益財団法人 細見美術財団

■協力:ヤマト運輸 

■企画制作:毎日放送

■静岡展特別協賛:セキスイハイム東海


<開催概要>

京都・細見美術館の収蔵品は、昭和の実業家・細見良(初代古香庵)に始まる細見家三代により80年近くをかけ蒐集され、日本美術史を総覧するコレクションとして国内外から高い評価を受けています。

本展では、約1000点に及ぶ良質なコレクションの中から重要文化財8件を含む名品104件を厳選して紹介します。古墳時代の考古遺物や平安・鎌倉時代の仏教・神道美術、室町時代の水墨画、茶の湯釜、桃山時代の七宝装飾、茶陶、江戸時代の風俗画、肉筆浮世絵、そして現代でも高い人気を誇る琳派、伊藤若冲など、名品が一堂に展示される貴重な機会となります。

コレクターの心をときめかせ、魅了した美の世界を存分にお楽しみください。

<細見美術館について>

大阪の実業家・細見良(初代古香庵)に始まる細見家三代の蒐集をもとに、1998 年に京都・岡崎に開館。日本の美術工芸のほとんどすべての分野・時代を網羅する収蔵品の中でも、平安・鎌倉期の仏教美術や室町期の水墨画、茶の湯釡、根来、桃山期の屛風や茶陶、七宝工芸、そして琳派や伊藤若冲、葛飾北斎など江戸期の絵画に優品が多く、いずれも内外屈指のコレクションとして知られている。美術館ではこれらを中心に様々な企画展を開催、セミナーやレクチャーなどにより日本美術・文化の普及に努めている。

2023年、細見美術館は開館25周年を迎えました

<みどころ>

  • 名品・金銅春日神鹿御正体をはじめ重要文化財8件を展示

  • これぞ琳派!優美な花鳥画の世界を堪能

  • 全19件!細見美術館が所蔵する伊藤若冲の全作品を一堂に

<展示構成>

※所蔵はすべて細見美術館、展示期間の記載がないものは通期

【第一章 祈りのかたち】

「神や仏に捧げられた造形にこそ真の尊さがある」(細見良・初代古香庵)。

細見美術館を代表する名品《金銅春日神鹿御正体》(4/27~5/26展示)をはじめ、優美な意匠の和鏡、精緻な模様が施された荘厳具や密教法具、鮮やかな彩色の仏画など、細見コレクションの原点であり根幹をなす仏教・神道美術の名品をご覧いただきます。

《絵因果経断簡》鎌倉時代
重要文化財《金銅千体阿弥陀懸仏》鎌倉前期
重要文化財《金銅春日神鹿御正体》南北朝時代(4/27~5/26)

【第二章 数寄の心】

「数寄者(すきしゃ)」とは風流・文雅、特に茶の湯などを好む人のこと。初代古香庵は茶の湯釜の蒐集をきっかけに秘蔵の道具を披露する茶席の愉しみを知り、数寄者との交流を深めていった。特に「根来」は昭和10年代から蒐集・研究し、茶席に用いてその普及を促しました。

《根来亀甲文瓶子》室町時代
重要文化財《芦屋霰地楓鹿図真形釜》室町時代
《志野茶碗 銘 弁慶》桃山時代
重要美術品 単庵智伝《梅花小禽図》室町時代

【第三章 華やぎのとき】

神仏の荘厳、空間を彩る調度品、そして多様なデザインを凝らした意匠など、日本美術にはさまざまな「かざり」をみることができます。ここでは七宝で作られた釘隠しや引手、豪華な蒔絵や螺鈿が施された漆工芸品のほか、華やかに着飾り、楽しむ人々を描いた近世初期風俗画や葛飾北斎の美人画などから「かざりの美」をお楽しみいただきます。

葛飾北斎《五美人図》江戸後期
《花車図屛風》江戸後期

【第四章 琳派への憧れ】

17世紀初頭に京都で誕生した「琳派」。細見實・二代古香庵は江戸時代の絵画、特に琳派に魅了されて蒐集と研究に力を注ぎました。ここでは初期の俵屋宗達から江戸中期の尾形光琳、江戸琳派を代表する酒井抱一や鈴木其一、そして近代の神坂雪佳まで琳派を代表する絵師たちの作品を紹介します。

神坂雪佳《金魚玉図》明治末期
酒井抱一《桜に小禽図》江戸後期
本阿弥光悦書、俵屋宗達下絵《忍草下絵和歌色紙「郭公」》江戸前期
鈴木守一《業平東下り図》江戸後期~明治時代

【第五章 若冲のちから】

18世紀後半に京都で活躍した伊藤若冲(1716~1800)。狩野派や中国古画などを独学で修め、写実的で独自性の高い斬新な花鳥画を描きました。近年その卓越した画力が再評価されるとともに、“奇想の画家”と呼ばれ国内外で高い人気を誇ります。本展では初期の作例から晩年まで、細見美術館が所蔵する全19件を一堂に展示します。

伊藤若冲《雪中雄鶏図》江戸中期
伊藤若冲《糸瓜群虫図》江戸中期
伊藤若冲《鶏図押絵貼屛風》のうち左隻(部分)寛政9年(1797)頃
伊藤若冲《虻に双鶏図》江戸中期

展覧会ホームページ   
https://www.at-s.com/event/article/art/1409457.html

お問い合わせ:静岡新聞社・地域ビジネス推進局(054-281-9010)

       静岡市美術館(代表 054-273-1515)

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設立
1941年12月