株式会社リィ、「CNBベンチャー大賞2025」において「中部経済産業局長賞」を受賞

運動×福祉×テクノロジーの統合モデルが高評価を獲得。福祉領域で再現性と組織力を実現する独自のアプローチが評価された。

株式会社リィ

2025年11月18日 09時44分

株式会社リィ（本社：愛知県名古屋市昭和区、代表取締役：廣瀬あゆみ）は、2025年11月17日に開催された「CNBベンチャー大賞2025」において、「中部経済産業局長賞」を受賞しました。

当社は、運動に特化した児童発達支援・放課後等デイサービス「Lii sports」を中心に、日常に運動を再創造する取り組みを進めています。心拍を基盤とした独自の運動支援モデルにより、福祉領域における再現性の高い支援と組織力を両立させてきた点が評価され、社会性・成長性・独自性の3軸で高い評価を受けました。

【出発点は「福祉の現場の課題」】

代表の廣瀬は、教育・福祉の現場に深く関わる中で、次の課題に直面しました。

発達障害のある子どもが、運動機会を得にくい
定型発達の集団に入りづらく、成長のチャンスが制限される
福祉の現場で働く人材の幸福度が低く、持続可能性が脅かされている

これを変えるために立ち上げたのが、運動発達に特化した児童発達支援施設「Lii sports」です。“運動で心拍が上がると集中力や幸福度が高まる”という科学的知見に基づき、子どもが「楽しいから続けたくなる運動」を提供する仕組みを構築しました。

【子どもの“やりたい”から始まる、日本初のアプローチ】

Lii sportsでは、独自開発した DEA2000（Digital Ecological Approach 2000）によって、2,000種類以上の運動プログラムを、7つの基礎感覚・発達年齢・段階レベル・子ども自身の「好き」といった変数から自動生成。子どもたちが夢中になれる運動体験を提供しています。

また、支援の根幹であり全スタッフが統一して体現するCoaching Policy「REPS（Respect・Ecological・Pump・Sports）」と、法令遵守を徹底する LBC（Lii border check）を組み合わせ、全国どこでも質が担保された運動支援を実現しました。これらの仕組みは、全国31拠点（2025年11月現在）の運営へとつながり、NPSは42.5と高い評価を獲得しています。

【なぜビジネス賞で“福祉×運動”が評価されたのか】

革新性・新規性：
運動×福祉×テクノロジーを統合した独自モデルにより、DEA2000、REPS、LBC、組織開発を一体化。福祉領域における再現性と組織運営の仕組み化を実現した点が評価されました。
成長性・将来性：
売上高は1億2300万円（’23/3期）から9億8300万円（’25/3期）へ拡大し、FY2026期は15億円を見込むなど、事業規模が急拡大。従業員数も79名から172名へ増加し、今期は280名規模へと成長しています。
地域社会への貢献：
国内31拠点の展開に加え、教育・フィットネス・海外事業へと領域を拡大。運動支援の標準化により、地域ごとの支援格差を縮小し、全国200スタジオ構想の実現可能性を高めています。

【運動が“不要”な時代に、運動を再創造する】

便利さが進むほど、生活の中から運動は少しずつ姿を消し、心身の不調を抱える人が増えています。Liiはこの現状を前提に、「運動を取り戻す」のではなく、「運動を再創造する」ことをミッションに掲げています。“やらなければならない運動”ではなく、“思わず体を動かしたくなる日常”をどう設計するか。その問いに対して、福祉領域で培った再現性の高い運動支援モデルと、全国で質を維持するための組織基盤を軸に、事業全体で取り組んできました。

こうした取り組みを教育・フィットネス・海外事業へと拡張させ、運動が日常の中心に戻る社会づくりを加速させています。運動を“特別なもの”として扱うのではなく、誰もが自然に取り入れられる文化へと再構築する。Liiは、その実装に向けた挑戦をこれからも続けていきます。