【慶應義塾】細胞間の情報伝達の重要な役割を担うと考えられている「エクソソーム」を温度制御だけで分離精製する技術を開発
-エクソソームを用いた診断や治療の革新的な効率化に期待-
慶應義塾大学薬学部 長瀬健一准教授を中心とする研究グループは、温度制御のみでエクソソームを分離精製する技術を開発しました。
エクソソームは、細胞から分泌される直径30~100nm程度のナノ粒子で、分泌細胞由来の核酸やタンパク質などを保有しており、細胞間の情報伝達の重要な役割を担っていると考えられています。近年、エクソソームの有する生物学的な機能が注目され、診断マーカーやドラッグデリバリーシステム(DDS)、再生医療、化粧品などへの応用が期待されています。
本研究では、温度変化に応答して性質を変化させる高分子と、エクソソームに対して特異的な親和力を有するペプチドをシリカ微粒子に修飾した機能性微粒子を作製しました。この機能性微粒子は温度37℃でエクソソームを捕捉することができ、さらに温度を4℃に下げることで、マイクロ粒子に捕捉していたエクソソームを脱離させ回収することができます。
このように、本研究で提案するエクソソームの分離精製法は、温度制御だけで目的のエクソソームを簡便に分離精製できるので、エクソソームを用いた診断や治療の革新的な効率化が期待できます。
エクソソームは、細胞から分泌される直径30~100nm程度のナノ粒子で、分泌細胞由来の核酸やタンパク質などを保有しており、細胞間の情報伝達の重要な役割を担っていると考えられています。近年、エクソソームの有する生物学的な機能が注目され、診断マーカーやドラッグデリバリーシステム(DDS)、再生医療、化粧品などへの応用が期待されています。
本研究では、温度変化に応答して性質を変化させる高分子と、エクソソームに対して特異的な親和力を有するペプチドをシリカ微粒子に修飾した機能性微粒子を作製しました。この機能性微粒子は温度37℃でエクソソームを捕捉することができ、さらに温度を4℃に下げることで、マイクロ粒子に捕捉していたエクソソームを脱離させ回収することができます。
このように、本研究で提案するエクソソームの分離精製法は、温度制御だけで目的のエクソソームを簡便に分離精製できるので、エクソソームを用いた診断や治療の革新的な効率化が期待できます。
本研究成果は、2022年12月11日に国際学術誌『Materials Today Bio』に掲載されました。
▼全文は本学のプレスリリースをご参照ください。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2023/6/27/230627-1.pdf
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