未経験から九谷焼のプロへ。-石川県立九谷焼技術研修所 2026年度研修生募集/卒業生の声とオープンキャンパス情報も公開-
九谷焼の技と心を、次代へ。挑戦を志すすべての人に。
石川県立九谷焼技術研修所(所在地:石川県能美市)は、九谷焼の技術と精神を受け継ぎ、未来の九谷焼業界を創造する志ある方々を全国から広く募集します。未経験者でも基礎から学べる体系的なカリキュラムを整備し、伝統技術の継承と、現代に響く新しい表現力の習得を支援しています。
あわせて、卒業生インタビューの公開および、令和7年8月24日(日)に九谷焼技術研修所で開催する「オープンキャンパス2025」の詳細も発表。入学を検討している方向けの「研修所ツアーコース」、小中学生向けの「未来の九谷マイスターコース」など、五感で九谷焼を感じ、実際に手を動かせるプログラムです。

1.「オープンキャンパス2025」開催概要
この夏、九谷焼の魅力を“見て・知って・つくって・話せる”特別な1日が待っています!
石川県立九谷焼技術研修所では、令和7年8月24日(日)にオープンキャンパスを開催します。九谷焼の世界を「見て・知って・つくって・話せる」体験型プログラムで、未来の進路をリアルに感じられる1日です。
【研修所ツアーコース(入学を希望される方向け)】
陶芸の現場に触れ、研修所での学びを体感できるコースです。
・実施時間:午前の部(9:00〜)/午後の部(13:00〜)
※完全予約制・先着順
・基本コース(約60分・定員20名):
-職員による研修所の概要説明(約20分)
-現役研修生が案内するガイドツアー(研修施設・実習現場の見学)(約40分)
参加者2名様1グループでご案内
希少な「薪窯」での薪入れ体験もあり!

・オプションプログラム(希望者対象・各回定員15名):
-上絵付体験(約40分/材料費250円)・ロクロ体験(約30分/無料)
初めての方も大丈夫!現役研修生がコツを教えます。
-個別進学相談会(約20分)
卒業後の進路や入試など、職員と個別に相談して疑問解消できます。


※「上絵付体験」「ロクロ体験」「進路相談」は申込時にあわせてご予約ください。
【未来の九谷マイスターコース(小中学生向け)】
小・中学生が対象の特別プログラム。「九谷焼って面白い!」を実感できる入門コースです。
・実施時間:午前の部(9:30〜)/午後の部(13:30〜)
・内容:
-九谷焼の歴史と特徴を楽しく紹介(約15分)
-薪窯に薪をくべる体験(約10分)
-上絵付体験・ロクロ体験(研修所ツアーコースと同様)
※同伴はお子様1名につき2名まで
※参加者3名様1グループでご案内

【そのほかの見どころ】
・研修生との進学相談会:リアルな研修生活の声が聞ける貴重な機会
・卒業生による実演:
-上絵付(10:30〜11:30):大家まい さん
-ロクロ(14:30〜15:30):新谷洋 さん
・周辺施設も見学OK!
-支援工房九谷(現役作家の制作現場)
-能美市九谷焼美術館(当日入場無料チケット配布)
詳細はこちら:https://www.pref.ishikawa.jp/kutanike/00_1_opencampus/2025open_campus.html
※オープンキャンパス申込期限は8月19日(火)です。
2.研修生募集要項
九谷焼技術研修所では、2026年4月からの入学生を募集します。
・募集学科

学科 |
修業年限 |
入学定員 |
受験資格 |
本科 |
2年 |
15名 |
学校教育法による高等学校を卒業した者及び卒業見込みの者、又は高等学校を卒業した者と同等程度の知識及び能力があると認められる者 |
研究科 |
1年 |
15名 |
本科を卒業した者及び本科卒業見込みの者、又は美術陶芸等に関する専門的知識及び技能が当所の本科を卒業した者と同等以上であると認められる者 |
実習科 |
1年 |
30名 |
九谷焼産業に従事している者で事業主の推薦を受けた者 |
・受付期間
本科 :令和8年1月5日(月)~令和8年1月19日(月)
研究科:令和7年12月8日(月)~令和7年12月22日(月)
実習科:令和8年1月9日(金)~令和8年1月23日(金)
・受験申込方法
入学志願書等の必要書類を直接持参又は郵送、もしくはインターネットにて申込してください。
※内容は変更となる場合があります。詳細・最新情報は公式ホームページをご確認ください。
3.石川県立九谷焼技術研修所とは
370年の歴史を誇る九谷焼。その伝統技術を守りながら、次代にふさわしい新たな作品づくりに挑む人材を育成する専門機関です。
ろくろ成形、手びねり、絵付け、焼成などの陶芸技術に加え、デザインやマーケティングの知識も幅広く学べる環境を整えています。開所以来750名以上の卒業生を輩出し、多くが産地で活躍しています。

4.九谷焼業界の現状と研修所の役割
九谷焼は370年の歴史を持つ一方で、近年では新たな表現やデザインへの関心が国内外で高まり、その魅力が注目を集めています。技術の継承はもちろん、今の暮らしにあったスタイルや、世界に向けた発信力も求められています。
石川県立九谷焼技術研修所では、こうした時代の変化に応えられる新しい担い手を育てるため、未経験からでも着実に技術を身に着けられる環境を整えています。自分らしい表現をかたちにできる場所です。
あなたの一歩が、九谷焼の未来をつくります。

5.卒業生の今
研修所の卒業生の今を紹介。九谷焼との出会いから、研修所での学び、現在の活動まで、それぞれの歩みを語っています。
・水髙 果鈴さん(2020年度 研究科卒業)
「自分の得意を見つけて、それを伸ばすことを意識しました。好きなことは続けられますよね。」
未経験から九谷焼の世界へ飛び込み、研修所での学びを通じて自分の強みを見出した水髙さん。現在は絵付け職人として活躍しています。
・石原 寛之さん(2018年度 研究科卒業)
「父の仕事は陶芸ではありませんでしたが職人で、その父に“売れるもの”を見せたい。その思いが、今の自分の原動力です。」
研修所での学びを経て、ロクロ師として活躍する石原さん。伝統技術を継承しながら、自身の職人スタイルを築いています。


卒業生の水髙さん(左)と石原さん(右)。それぞれの道で活躍中
インタビュー全文はこちら:https://www.pref.ishikawa.jp/kutanike/ob_interview.html
6.研修所の特長
● 実力派講師陣による直接指導
九谷焼の第一線で活躍する講師陣が、基礎から高度な技術まで丁寧に指導。

● 未経験者も安心のカリキュラム
ろくろ、絵付け、焼成などの工程をゼロから学べる体系的な内容。
● 伝統と現代の融合
九谷焼特有の技法に加え、現代のニーズを踏まえたデザインや商品開発の視点を重視。
● 充実した設備と学びの環境
ろくろ台や陶芸窯など必要な設備を完備。全国から集まる仲間と切磋琢磨できる環境です。

● 多様な卒業後の進路
工房での制作や、窯元・問屋での勤務、作家として独立など、多様な道が開かれています。
7.見学のご案内
「九谷焼に興味はあるけど、いきなり研修所に入るのは不安…」という方のために、研修所の見学案内を随時受け付けています。設備や雰囲気を体験し、進路を考えるきっかけとなる機会です。お気軽にご参加ください。
※見学のお申し込みは、お電話にてお問い合わせください。
8.お問い合わせ・取材申込
石川県立九谷焼技術研修所
所在地:石川県能美市泉台町南2番地
TEL:0761-57-3340
MAIL:kutanike@pref.ishikawa.lg.jp
公式HP:https://www.pref.ishikawa.jp/kutanike/
※授業風景などの取材にも対応可能です。撮影・取材希望の報道関係者の皆様は、上記までお問い合わせください。
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