日本キヤリア、業界初のビル用マルチ空調システム「任意評定書取得モデル」 を発売

~BEI低減×省設置スペースを実現し、脱炭素時代の建築課題に対応~

日本キヤリア株式会社

日本キヤリア株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:丸山峰生)は、ビル用マルチ空調システム「スーパーマルチu® 高効率S」シリーズにおいて空調業界初(*1)となる「任意評定書取得モデル」を発売します。本製品は、昨年12月に当社が発売したスーパーマルチu R32シリーズの一翼を担う、第三者専門機関による性能評価を経て空冷式パッケージエアコンディショナに関する任意評定書を取得した高効率モデルです。小筐体でありながら建築物の一次エネルギー消費性能(BEI)の更なる低減に貢献します。

当社は、気候変動やエネルギーといった問題に対するインテリジェントなソリューション提供で世界をリードするCarrier Global Corporation (NYSE:CARR)の日本法人です。

脱炭素社会の実現に向け、建築物の省エネ要件は新たな段階へ

BEIとは、空調だけでなく照明や外壁の断熱素材、窓の性能など、建物全体の省エネ性能を一つの数値に集約した指標です。国の定める基準をクリアしなければ、コンビニエンスストアのような小規模な店舗から巨大なオフィスビルまで、あらゆる新築物件で建築確認申請の承認が下りません。近年、このBEIの基準は段階的に厳格化されており、設計段階でのわずかな数値の差が、プロジェクト全体の進捗や建物に影響を与える要因となっています。2025年4月には、原則すべての新築建築物を対象とした省エネ基準への適合が義務化され、2026年4月からは、中規模以上の非住宅建築物を中心に一次エネルギー消費性能(BEI)の要求水準が引き上げられました。2030年以降には、新築建築物においてZEB水準の省エネ性能の確保を目指す方向性も示されています。また、国土交通省の調査によれば、中規模非住宅建築物における設備エネルギー消費量のうち、空調設備が占める割合は約6割にのぼり(*2)、空調設備の高効率化は、建物全体の省エネ性能を左右する重要な要素となっています。

ビルの設計者、オーナー、建設会社がこうした重い課題を抱える中、日本キヤリアは、このBEI数値を着実に改善し、建築主や設計者の期待に応える新商品をこのたび上市しました。クリアすべきBEI数値は、かつては1.0であったものが、現在は300平米以上のビルで用途に応じて0.75〜0.85以下が求められるなど、ハードルが上がり続けていますが、当社の任意評定書取得モデルを導入することで、建物全体のBEI低減に貢献し、法規制対応を含む設計上の負荷軽減に寄与します。また、BEIの低減は、消費エネルギーを実質ゼロに近づけるZEB(Net Zero Energy Building:ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認定の取得を後押しします。これにより、国による環境投資支援策や税制上の優遇措置、融資制度の円滑な活用につながります。

任意評定制度で活きる、日本キヤリアの強み「ロータリーコンプレッサ」

日本キヤリアがBEIにおいて優位性を発揮できる理由は、空調機の心臓部であるコンプレッサと、その性能を公的に評価・証明する仕組みにあります。空調は、真夏等の限られた期間を除き、常に最大出力で運転されるわけではありません。多くの場合、室温が設定温度に達した後は、その状態を保つための低出力運転が長時間続きます。当社は、低出力時でも高い効率を発揮するロータリーコンプレッサを空調製品に採用し、こうした実際の使用状況を踏まえたエネルギー効率の最適化に取り組んできました。その結果、BEIの確実な改善を可能としたほか、本モデルでは必要な性能を適切に追求することで製品の小筐体化も実現しました。

建物全体のBEIを算出する際、設計担当者は国が指定する計算プログラムを使用します。しかし、これまではメーカー各社の低出力時を含む詳細な性能差をその計算上で十分に反映されないという実務上の課題があり、2025 年 2 月にパッケージエアコン(空冷式)の部分負荷特性評価が任意評定として制度化されました。日本キヤリアはこの制度にいち早く対応し、第三者機関による厳格な性能評価を受け、「任意評定書」を取得。これにより、優れた部分負荷性能を有する機器については、当該機器固有の部分負荷特性を反映した値を用いて計算することが可能となり、空調設備におけるBEI数値の改善に貢献します。

日本キヤリア代表取締役社長 丸山峰生は以下のようにコメントしています。「本製品は、国を挙げて日本国内で推進する2050年のカーボンニュートラルの実現に貢献すべく、卓越した省エネ性を通じてお客様の建物価値の向上を支援するものです。また、コンパクトな筐体で設置面積の省スペース化を図るとともに、任意評定書取得により設計事務所の方々の業務負荷低減に寄与するソリューションをご提案しています。日本キヤリアは、これからも社会と市場の変化を見据え、持続可能な社会の実現に向けて本質的な価値を提供し続けてまいります。」

■ 製品の主な特長

➤Sustainable 優れた省エネ性

ツインロータリーコンプレッサーおよびデュアルステートインバーター制御により、低負荷から高負荷まで高効率運転を実現します。実運転での稼働時間が長い部分負荷領域においても効率を維持し、空調BEIの大幅な低減が可能です。一般財団法人・住宅・建築SDG推進センター(IBECs)の事務所サンプルモデルを用い、当社の当社にてエネルギー計算を実施した結果、空調BEIは当社比較において0.53(定格COP評価)から0.44(任意評定評価)へと低減することを確認しています(*3)。

➤Special 業界初 任意評定書取得

本モデルは、幅広い運転領域における省エネ性を第三者機関により評価いただきました。これにより、WEBプログラム(標準入力法)において、部分負荷運転時の消費電力特性を反映したより効果的なBEI算出が可能となり、建築物全体の省エネ性向上に貢献します。

➤Slim スリム筐体

従来、BEI低減を実現するには筐体の大型化が不可欠でしたが、本モデルでは小筐体のまま高効率化を達成しました。

  • 設置スペースの縮小:現行品 約1m2 → 新モデル 約0.77m2(約23%減)(*4)

  • 室外機質量の低減:現行品 337㎏ → 新モデル 229㎏(100㎏以上の軽量化)(*5)

さらに、耐震・耐風雨性能により、災害時の事業継続計画(BCP)への対応にも貢献します。

日本キヤリアについて

日本キヤリアは、エネルギー効率に優れた製品を統合したサステナブルなソリューションを家庭用、店舗・ビル用、工場用途としてお客様に提供しています。日本キヤリアは、快適で安全、持続可能な暮らしのためのイノベーションに尽力し、気候変動やエネルギーといった問題に対応するインテリジェントなソリューション提供で世界をリードするCarrier Global Corporation (NYSE: CARR)の日本法人です。

*1 : 2026年4月当社調べ

*2:国土交通省(2024)「第30回 建築物エネルギー消費性能基準等小委員会 資料4」

*3:試算条件:IBEC標準入力サンプル利用 1,000m2、 200W/m2 all 8馬力、全熱交換器は共通

*4:8,10,12馬力の場合

*5:12馬力の場合

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会社概要

日本キヤリア株式会社

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URL
https://www.toshiba-carrier.co.jp/index_j.htm
業種
製造業
本社所在地
東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー 7階
電話番号
-
代表者名
久保 徹
上場
未上場
資本金
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設立
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