音楽、グルメ、将棋、歴史、昔遊び...お祭りを通して体感する、物部川エリア・南国市の多様な魅力「第37回土佐のまほろば祭り2025」開催【イベントレポート】
高知市の隣・南国市はやなせたかしさんが育ったまちとして、連続テレビ小説「あんぱん」放送を機に注目を集めています。そんな南国市の一大イベント「第37回土佐のまほろば祭り2025」の魅力に迫ります。

約1300年前の律令時代に国府が置かれた現在の南国市は、土佐の政治・文化の中心地として栄え、「土佐のまほろば」と呼ばれていました。この“まほろば”という言葉は「山に囲まれた実り豊かな土地、住みやすい場所」という意味を持つ古語ですが、現代の南国市も住みやすい場所に変わりなく、まちには多彩な営みが広がっています。そうした南国市の魅力を一挙に集めたような祭りがあるんです!今回は、2025年9月27日(土)に開催された「第37回土佐のまほろば祭り2025」の模様をご紹介します。
会場は「吾岡山文化の森」
土佐のまほろば祭りが開催されるのは、南国市のほぼ中央に位置する「吾岡山(ごおかやま)文化の森」です。形がクジラに似ていることから地元で「鯨山(げいざん)」とも呼ばれている山の上に整備された公園で、たくさんの遊具がある「子どもの広場」や、天然芝のサッカー場、展望台などがある人気スポットです。祭り当日は、近くの南国市役所とサテライト南国に臨時駐車場が設けられ、そこから送迎バスが運行されています。


南国市の芸達者が登場するステージイベント
14時50分、MCを務めるCHiHARUさんと手話通訳者が登場し、開会!主催の運営委員会からのあいさつによると、これまでは8月に実施されていたそうですが、近年の猛暑を考慮し、今年は9月開催になったのだそう。確かにちょうど良い気候で小さな子どもやご年配の方も無理なく楽しめそうです!

開会セレモニー後は盛りだくさんのステージイベントがスタート!
南国市内の学校やストリートダンス教室、バンドなどが次々に登場し、パフォーマンスを披露してくれました。



南国市民総出!?バラエティーに富んだ出店コーナー
盛りだくさんのステージイベントに負けないぐらいアツいのが出店コーナー。
その多くは南国市に拠点を持つお店やグループによるもので、他のお祭りでは見かけないような個性派の出店も多いんです!
まずは、グルメ!
平野が多く物部川水系からの豊富な水に恵まれた南国市では「お米」が特産の一つ。昔懐かしいポン菓子や米粉を使ったパンは高い人気を集めていました。


また、南国市で人気を集めているカフェなどのお店もチラホラ発見!話を聞くと、みなさん地域の一員として参加しているとのこと。人気店の商品を手軽に買えてラッキーな気分です。


▶Su-jigwa 南国市の隠れ家的カフェ
▶Wayfarer Brewing Company
そして、注目は多国籍なグルメ。
南国市国際交流協会さんが毎年出店しており、今年はバングラデシュ、インドネシア、ベトナム、フィリピンの料理や飲み物がずらりと並んでいました。
南国市は多くの外国籍の方が暮らしており、同協会はそうした方々が孤立しないようにと2002年に設立。さまざまな活動を行う中、まほろば祭りにも長く出店しており、本格的な外国グルメの数々は祭りの密かな名物にもなっているといいます。


グルメ以外の出店もバラエティーに富んでいます。
将棋や歴史クイズなど毎年恒例となっているブースをはじめ、手話サークル、病院、工業高校など南国市のありとあらゆるグループがそれぞれの持ち味を生かして出店!南国市民総出といっても過言でないラインナップです。







最後まで笑顔が絶えないステージ&花火
さて、ステージではフィナーレに向けて、プロミュージシャンが会場を盛り上げます。

伸びやかな歌声で魅了するのは、高知出身のシンガーソングライター・CHiHARUさん。ここ数年、まほろば祭りのMCを担当されているマルチな才能の持ち主です。
南国市の子どもたちとも歌を通して交流を持たれているそうで、パフォーマンスの途中には仲良しの子どもたちが飛び入り参加して一緒に歌や踊りを披露していました。

お祭りのテーマソングを手掛けるスーパーバンド。のライブ
20年以上にわたってまほろば祭りのステージに立ち、祭りのテーマソングも手掛けられているお二人。貫禄とホーム感のあるパフォーマンスに、会場の盛り上がりが最高潮を迎えます。

やなせたかしさんが作詞作曲した「生姜音頭」も!
スーパーバンド。のお二人は、生前のやなせたかしさんとも交流があり、MCではやなせさんのお人柄や思い出を語られていました。
また、南国市商工会女性部のメンバーもステージに登場し、やなせさんが少年時代を過ごした南国市ごめん町のために作詞作曲した「生姜音頭」が披露されました。


ステージの上も下も関係なく、子どもも大人もノリノリで楽しんだスーパーバンド。のパフォーマンス。最後の一曲を歌い終わった瞬間・・・!
背後から花火が上がり、会場からは一段と大きな歓声が上がりました‼︎

吾岡山の山頂あたりから約1600発の花火が上がり、初秋の夜空を華やかに彩って2025年の土佐のまほろば祭りは終了。
約6時間という長丁場のお祭りでしたが、ステージも出店も多彩で楽しく、どの時間もアットホーム感に溢れていて、南国市が土佐のまほろば(=住みやすい場所)たる所以を感じさせる祭りだったと思います。

最後に、今回ゲストとしてご登場された御三方に祭りの感想と南国市の魅力について伺いましたので、そのインタビューをお届けします!
南国市出身で、南国市観光大使である棋士・島井咲緒里女流二段より

Q.今年の「土佐のまほろば祭り」はどうでしたか?
今年も赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代の方がご来場されているなと感じました。この将棋道場にもたくさんの方がお越しくださり、年々、女性や女の子が増えているように思います。私自身も中学3年生の時からこのブース(まほろば祭りの将棋道場)で対局させてもらっていたんですよ。プロ棋士になってからは毎年ゲストとして呼んでいただいており、とても長い間お世話になっている祭りでもあります
Q.南国市のどんなところが好きですか?
私は普段東京で過ごしていますが、南国市に帰るたびに色々な魅力に気づきます。美しい自然がたくさん残っているし、野菜がとってもおいしい!人間が健やかに、のびのびと生きていける場所だなと感じます。私のおすすめスポットは、高知龍馬空港近くにあるトリム広場と近くの海。飛行機に乗るまでの空き時間に一人で行って散策したり海を眺めたりしていると、自分の中にある悩み事がちっぽけだなと思えるんです。それとおすすめの食べ物は「四方竹」!特に四方竹を使った田舎寿司が大好きです。東京ではなかなか食べられないので、南国市に帰る楽しみの一つになっています。
▶島井さんお気に入りの四方竹(しほうちく)とは?
高知県出身のシンガーソングライター CHiHARUさんより

Q.今年の「土佐のまほろば祭り」はどうでしたか?
今年のまほろば祭りは、例年にも増してみんなが一つになって楽しめたと思います!
大抽選会の時に長蛇の列ができたり、番号発表のときにコールが起きたり、大盛り上がりでした。大きなお祭りだけど、アットホームで親近感を感じられるのがまほろば祭りの魅力だと思います。
Q.南国市のどんなところが好きですか?
商業施設が多くて都会的な印象もあるんですが、一方で、のどかな田園風景が広がっていて、田舎ならではの心安らぐ空気感を感じられるところが魅力だと思います。
私は南国市の子ども達と交流する機会が多いのですが、みんな、のびのびとした素直な性格で、歌声もとっても素敵!南国市の素晴らしい環境が、子ども達の心や歌声を育んでいるのかなとも感じます。
スーパーバンド。のドラさんとゴッチさんより

Q.今年の「土佐のまほろば祭り」はどうでしたか?
ゴッチさん/毎年、私たちのステージの最後の曲で花火を上げてくださっているのですが、今年は曲が終わった瞬間の、神がかったようなタイミングで上がって私たち自身も感動しました。じつは、花火のタイミングは打ち合わせや現場での連絡は一切しておらず、全くの偶然なんですよ。最後の演奏した曲は、私たち自身にとっても思い入れのある応援ソングだったので、とてもうれしかったですね。
ドラさん/まほろば祭りには20年以上出演させていただいて、その積み重ねがあるからこそ今年のような奇跡的な瞬間が生まれたのかなと思います。それにライブ中はお子さんもご年配の方もみんな一緒に盛り上がってくれて、本当に楽しかったですね。
Q.南国市のどんなところが好きですか?
ドラさん/私は高知龍馬空港の近くの海が好きです。室戸出身なので時々海を見たくなるんですけど、南国市の海はアクセスが良いのでよく行き、波音や潮風を感じながら歌詞を考えたり、一眼レフで写真を撮ったりしていました。
ゴッチさん/私も空港近くになりますが、トリム広場が好きです。飛行機が離発着する様子を間近で見ることができるし、安心して遊べる公園もあるので、子どもと一緒に遊びに行っていました。それと歴史好きの家族がいるので、むかし軍用機を格納していた掩体壕(えんたいごう)が見えるルートをよくドライブしていました。南国市には家族との思い出がたくさん詰まっています。
▶グルメやお土産も充実!高知龍馬空港
▶上空を飛ぶ飛行機の大迫力!トリム広場
■開催概要
イベント名:第37回 土佐のまほろば祭り 2025
主催:土佐のまほろば祭り運営委員会・南国市
開催日:2025年9月27日(土)
開催時間:14:50~21:30
開催場所:吾岡山文化の森特設会場
南国市観光協会サイト内情報ページ:https://www.nankoku-kankou.jp/life/dtl.php?hdnKey=537
問い合わせ:南国市商工観光課 電話088-880-6560
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