FinOps Foundation 創設者による概説書『クラウド FinOps』の日本語版刊行
日本語で読める FinOps 書籍を実現するため、アルファスから 2名が翻訳プロジェクトに参加・貢献
アルファス株式会社(以下、当社)の役職員 2名が翻訳に関わった FinOps の概説書『クラウド FinOps:協調的でリアルタイムなクラウド価値の意思決定(第2版)』(以下、本書)が、2025年3月19日に株式会社オライリー・ジャパンより刊行されます。

「FinOps(クラウド FinOps)」(※1)は、パブリッククラウドへの支出に関する説明責任(アカウンタビリティ)を果たす取り組みであり、エンジニア部門と非エンジニア部門の協働を可能にするような組織文化の変革を目指すためのフレームワークで、Amazon Web Services(AWS)、Azure、Google Cloud に代表されるパブリッククラウドへの支出額の大きい欧米圏を中心に広がっています。
本書は、J.R. Storement・Mike Fuller 著『Cloud FinOps: Collaborative, Real-Time Cloud Value Decision Making』(O'Reilly Media 刊。以下、原書)第2版の完訳版です。全世界で 10,000社以上が参画し、23,000人超の FinOps 実践者コミュニティを擁する非営利組織 FinOps Foundation の創設者で Executive Director の J.R. と、Atlassian 社において長年の FinOps 実践経験を持つ Mike(現・FinOps Foundation 最高技術責任者)の 2名によって著された原書は、英語圏の FinOps 実践者コミュニティでは必読書となっている FinOps 概説書であり、2019年12月に初版が刊行された後、FinOps の進化を反映させた第2版が 2023年1月に刊行されています。
欧米圏に比べると、日本では FinOps の取り組みがまだ初期段階にありますが、欧米圏でのさまざまな実例をもとに体系化されてきた FinOps に関する良質な参考資料が日本語化されていないこともその背景にあります。そこで、FinOps Foundation の日本支部となる FinOps Foundation Japan Chapter が昨年11月に設立され、各種資料の翻訳や、日本における実践者コミュニティでの事例共有などをおこなっています。
一方、それに先立つ 2023年12月以降、散発的に開催されてきた実践者コミュニティのミートアップを通じて知り合い、原書の翻訳書刊行が日本における FinOps 紹介の重要なステップになると考えた有志メンバーによって翻訳を進めてきました。当社からは、新井俊悟(取締役)と福田遥(シニアアカウントエグゼクティブ)の 2名が翻訳プロジェクトに関わりました。原書における記述の理解を深めたり、原書第2版刊行以降の FinOps の進化について触れるほか、日本での FinOps 受容に示唆をするなど、本書には共訳者たちによる脚注やコラムも含めております。
当社は、FinOps Foundation による FinOps 認定資格「FinOps Certified Professional」1名(国内初)、「FinOps Certified Practitioner(FOCP)」24名を含め、有資格者を多数擁しているほか、国内外の大手クラウドリセール事業者に向けたクラウドインフラ費用管理ツール「Ripple」を2018年から提供しており、AWS の国内売上高の 5%超(※2) を管理するなど、クラウドインフラ費用管理に関する国内のトップランナーです。また、当社は昨年5月より FinOps Foundation に加盟しており、FinOps Foundation Japan Chapter にも創設メンバーとして参画しております(※3)。
当社は引き続き、FinOps 実践者コミュニティへの積極的な関与・貢献と、お客様へのサービス提供を通じて、日本および東南アジア圏の企業・組織における FinOps の導入・実践を推進していきます。
書籍情報:
・書名:クラウド FinOps:協調的でリアルタイムなクラウド価値の意思決定(第2版)
・著者:J.R. Storment、Mike Fuller
・訳者:松沢 敏志、風間 勇志、新井 俊悟、福田 遥、門畑 顕博、小原 誠
・発行:株式会社オライリー・ジャパン
・販売:株式会社オーム社
・価格:4,950円(税込)
・本文:488 ページ
・形式:印刷書籍・電子書籍
・発行日 :2025年3月19日
参考リンク:
訳者について:
新井 俊悟(当社取締役)
FinOps Foundation 認定 FinOps プラクティショナー、FOCUS アナリスト。
サイバーエージェント、Baidu Japan、グリーでデジタルマーケティング戦略の立案・実行、海外事業開発などに従事した後、スタートアップ企業に参画。前職の SaaS スタートアップでは、提供するプロダクトのインフラのオンプレミスから AWS への移行に、経営企画の立場で関与。当社では、COO として顧客での、また CFO として自社の FinOps の計画・導入・実践に取り組む。
東京大学文学部卒業(美学藝術学)、東京工業大学大学院環境・社会理工学院修了(技術経営)。
福田 遥(当社シニアアカウントエグゼクティブ)
FinOps Foundation 認定 FinOps プラクティショナー。
当社において顧客の FinOps 推進を支援するとともに、クラウドパートナー企業との協業を通じて、FinOps の導入、運用、実践に取り組む。当社が毎年顧客向けに提供している「クラウドリセリングの現状」レポートの企画・執筆にも携わる。幅広くクラウドコミュニティにも参加しており、Google Cloud 公式ユーザー会「Jagu’e’r」では、CCoE分科会の運営メンバーとして活動中。
米国 ヴァージニア工科大学卒業(コンピューターサイエンス専攻)。
その他 詳細情報
※1:「FinOps(クラウド FinOps)」に関する詳細は、FinOps Foundation の Web サイトや、当社による解説記事をご参照ください。
- FinOps Foundation「What is FinOps?」: https://www.finops.org/introduction/what-is-finops/
- 当社解説記事「用語解説:FinOps」: https://www.alphaus.cloud/jp/blog/term-explanation-finops
※2:富士キメラ総研によるレポートをもとに当社算出。2023年通年。
※3:Linux Foundation Japan プレスリリース「FinOps Foundation の Japan Chapter 設立のお知らせ」(2024年11月15日):https://www.linuxfoundation.jp/blog/2024/11/launch-of-finops-foundation-japan-chapter-jp/
本件に関連するプレスリリース
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株式会社日立製作所「国内初、FinOps Foundation 公認の日本語書籍『クラウドFinOps(第2版)協調的でリアルタイムなクラウド価値の意思決定』が出版:日立社員が訳者として参加」(2025年2月20日):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000436.000067590.html
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ネットアップ合同会社「国内初、FinOps Foundation 公認の日本語書籍『クラウドFinOps 第2版―協調的でリアルタイムなクラウド価値の意思決定』が3月19日(水)出版:ネットアップ合同会社社員が翻訳に参画」(2025年3月10日):https://www.netapp.com/ja/newsroom/press-releases/news-rel-20250310-249665/
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UPWARD株式会社「国内初、Linux Fonucation傘下のFinOps Foundationが公認した『クラウドFinOps 第2版 ー協調的でリアルタイムなクラウド価値の意思決定』の日本語書籍が本日出版:UPWARD CTOの門畑顕博が翻訳に参画」(2025年3月19日):https://upward.jp/info/20250319/

アルファス株式会社
代表者:代表取締役 廣瀬 肇
本社所在地:東京都港区港南2-15-4 品川インターシティA棟22階 SPROUND内
設立:2015年1月
資本金:1億円
Web サイト:https://alphaus.cloud/jp/


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