統合EDIのACMSシリーズが、会計・経理業務を効率化する「全銀EDIシステム(ZEDI)」に対応
~金融EDIと商流EDIの統合管理で、運用効率の向上とコスト削減~
2014年に大手小売や卸が参加した共同実証※では、この仕組みにより受取企業では売掛金の消込業務を自動化・効率化でき業務の削減効果が得られる上に、支払企業でも受取企業からの入金確認業務を軽減できることが確認されました。
「ACMSシリーズ」は、ZEDI対応に必要なXML電文の作成・変換機能と通信プロトコル JX手順、企業認証用のクライアント証明書の取得・更新機能を提供し各企業でのZEDI対応を容易にします。また、ワンパッケージで金融EDIと商流EDIを統合管理できることから、EDI業務の一層の効率化、運用コストの削減をはかります。
※出典:流通BMSによる決済情報と商流情報の連携の検討について
【2014 共同実証】実証内容、結果、今後の課題 一般財団法人流通システム開発センター2014年12月
■ZEDIの背景
2015年12月、金融庁・金融審議会より、企業間の国内送金指図で使用する電文方式について、現行の「固定長電文」を廃止し、情報量や情報の互換性等に優れた「XML電文」に移行することが提言されました。それを受け、金融界、産業界、システム関連事業者、金融庁等をメンバーとし、一般社団法人全国銀行協会を中心とした「XML電文への移行に関する検討会」において検討、現在稼動している「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」とは別に「全銀EDIシステム(ZEDI)」を新しいプラットフォームとして構築することが決定しました。これにより、支払企業側については、受取企業側からの入金紹介に関する問い合わせ対応の工数削減、そして、受取企業側の売掛金の消込作業を効率化するなど、企業のバックオフィス業務の効率化、生産性の向上を目指しています。
■ZEDIを利用するには
ZEDIを利用するために、支払企業は総合振込をXML電文で作成すること、受取企業はXML電文の振込入金通知や入出金取引明細を既存のシステムに取り込みやすい形式に変換することが必要です。ただ、単純にXML電文に変換すればよいわけではなく、金融機関との接続を前提としたメッセージ処理に対応しなければなりません。
ZEDI対応のACMSシリーズを利用することで、企業は既存の資産や仕組みの変更を最小限にとどめ、迅速にZEDIを活用することができます。(図2)
■主なACMSシリーズでのZEDI対応ポイント
(1)XML電文伝送仕様であるJX手順の提供
支払企業や受取企業でのZEDIとのXML電文伝送仕様であるインターネットEDI用通信プロトコル JX手順を提供します。
(2)XML電文を作成・変換機能を提供
「ACMSシリーズ」は、支払企業や受取企業でのXML電文の作成・変換機能を提供します。固定長やCSVなど、さまざまな形式からXML電文を作成・変換でき、その逆にも対応可能です。また、スキーマによる妥当性検証も可能でXML電文の正確性を保証し、更にはZEDI対応で必要となる金融機関との接続情報なども容易に付記でき、XML電文の作成・変換を容易に実現できます。
(3)クライアント証明書の取得・更新機能の提供
ZEDIではセキュアなシステム運用のため接続時にはクライアント証明書の交換が必要です。これはZEDI利用企業を認証するためのもので、ZEDI仕様に従って初期取得と定期的(約2年毎)更新が必要になります。「ACMSシリーズ」はその取得や更新管理を一手に引き受けるため、取得のための仕様を意識することなく業務に専念できます。
また、「ACMSシリーズ」は、標準EDIやWeb-EDIなどマルチプロトコルを特長とすることから、商流EDIと金融EDIを統合運用が可能です。(図3)国内外の企業との取引にも活用することで、EDIの形態毎のシステム化による煩雑な運用を排除し、コストを削減します。さらに、大企業・サービス事業者向けにサーバ製品、中小企業としてクライアント製品を提供するなど、豊富な製品ラインナップを用意しています。
DALは、ZEDIのサービス開始に伴って、ビジネス・パートナーとの協業を強化し、更に積極的にERPや会計ソフトウェアなどのアプリケーション・パッケージ・ベンダーとの協業も推進、サービス事業者への導入も順次展開していきます。
また、NTTの固定電話網のIP網への移行やINSネットディジタル通信モード終了は、ファームバンキングも含めた既存のEDIに影響が予想され、インターネットEDIへの移行が有効です。ZEDI対応もこの移行に合わせて実施するのが効率的であることを訴求し、ZEDI対応を推進していきます。
以上
■ZEDI対応製品別リリース予定日
製品 | リリース予定日 |
エンタープライズ・データ連携基盤「ACMS Apex」 | 2018年12月末リリース予定 |
B2Bインテグレーション・サーバ「ACMS B2B」 | 2018年度上期リリース予定 |
EDIクライアント「ACMS Lite Neo」 | 2018年度上期リリース予定 |
【株式会社データ・アプリケーション(DAL)について】
DALは、1992年に最初のUNIX向けの製品をリリースして以来、EDI(電子データ交換)を中心にシステム連携分野において信頼性の高いパッケージソフトウェアを自社開発し、国産ソフトウェアベンダとしてEDIパッケージ市場でリーダーシップを確立。2007年4月にジャスダックに上場しました(JASDAQ:3848)。
DALの「ACMS(Advanced Communication Management System)シリーズ」は、国内72社のビジネス・パートナーを経由して販売され、すでに2100社10000サイトを越える企業のミッションクリティカルなシステムで稼働しています。ACMSシリーズは、エンタープライズ・データ連携基盤「ACMS Apex」をはじめ、基幹システムと連携したB2B環境を容易に構築できるB2Bサーバ「ACMS B2B」、企業内外のデータ連携を行うB2Bインテグレーション・サーバ「ACMS E2X」など、システム規模・接続ニーズに応じた製品ラインアップを揃えています。また、システム連携では不可欠なデータのフォーマットや文字コードの変換・加工を行うデータ ハンドリング プラットフォーム「RACCOON」を2014年3月から提供しています。
【HP】http://www.dal.co.jp/
【Facebook】https://www.facebook.com/DataApplications/
【Twitter】https://twitter.com/dal_acms
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