リベルタ、空き家を地域資源に変えるプロジェクト「解く」(松江市)に参画 欧米豪の訪日旅行客向けに、古民家のリノベーションを通じ、日本人のサステナブルな精神と職人技を学べるプログラムを共同開発・販売
本プログラムを含む「山陰ツアー」を販売開始。本取組の意図や山陰エリアの魅力を、代表澤野が公式noteで解説。https://note.com/liberta_inc/n/n747e81e6432c
ハートランド・ジャパン(英語表記:Heartland Japan)のブランドで、知的好奇心旺盛な欧米豪の旅行客にアドベンチャートラベル商品を提供する、リベルタ株式会社(本社:東京都新宿区、代表:澤野 啓次郎、以下リベルタ)は、空き家を地域資源に変えるプロジェクト「解く TOKU」(運営:株式会社エブリプラン、本社:島根県松江市、代表:勝部 祐治、以下、「解く」)と共同で文化体験プログラムを開発のうえ、本プログラムを盛り込んだ山陰ツアーを、欧米豪に向けて販売開始しました。なお、「解く」の運営元であるエプリプラン社とリベルタは、2019年に連携協定を締結しています。
伝統建築工法の継承と地域活性化を目的に
島根県で文化体験プログラムを開発
「解く」の活動フィールドである島根県は、伝統工法で建てられた古民家が数多く現存し、日本の原風景ともいえる町並みが今も残されています。その一方、全国で深刻化する「空き家問題」は当地にとっても例外ではなく、とくに古民家は朽ちて土に還るか、解体されて焼却処分されるかで、“日本文化の技術の結晶”は失われつつあります。しかし、これらの古民家は、本来、修理を重ねることで何世代にもわたって住み続けられるように設計されたサステナブルな暮らしの象徴であり、その技術には自然と調和して生きるための貴重な示唆が込められています。
このたび開発したプログラムは、古民家のリノベーションを行うワークショップです。参加者は改修に携わる「当事者」となって、歴史的建造物と、それらを創り出した技術と精神、コミュニティに触れることができます。
本ワークショップの主たるコンテンツ

①学び
大工、左官など職人の指導のもと茅葺屋根や土壁の修復を体験。日本の伝統的建築技術を学びます。

②理解
職人が手づくりした伝統的な道具を使うことで、職人の技術と創造性に触れます。

③つながり
作業の合間にいろりや縁側で郷土料理を食べながら職人たちの物語を分かち合います。
リベルタは、本ワークショップを通じ、外国人旅行客に「本物の日本」体験を提供するとともに、持続可能な暮らし方や価値観を分かち合うことを目的にしています。さらには、旅行体験を通じて醸成される参加者の当地への関心や尊敬の念を通じて、地域の人々と失われつつある伝統技術や町並みを再評価し、地域の人が自らの文化や暮らしに誇りを持てるようなきっかけづくりと、地域社会の自立的で持続的な維持・発展への貢献を目指します。
なお、本プログラムを盛り込み「サステナビリティ」をテーマにした島根・山口を巡る山陰ツアーも造成のうえ、先日、欧米豪のエージェントや旅行会社を対象に販促ウェビナーを開催しています。ウェブページも本日公開しており、今後はプロモーションの強化を図ってまいります。
・ウェブページ:San’in Mystical Walk - Heartland Japan(https://heartlandjapan.com/trip/sanin-mystical-walk/)
加えて、本ツアーの詳細をはじめ、欧米豪マーケットに山陰エリアを提案する意図について、リベルタ公式noteで代表の澤野が解説しています。こちらもあわせてご一読ください。
・リベルタ株式会社公式note: https://note.com/liberta_inc/n/n747e81e6432c
▼リベルタ代表 澤野啓次郎のコメント
私のふるさとでは人口は減り、高齢化率は上がる反面、子どもの数は減り、子どもたちが通う学校は統廃合されるなど、これらの現象は過疎の象徴となっています。また、大手住宅メーカーが施工する現代的な家屋が増える一方、伝統工法による日本の住宅建築は減り続けています。それにともない、大工や左官などの職人の数も減り、その技の継承も課題となっています。さらに、空き家は増え続け、手入れも行き届かず、職人たちがかつて建てた家々は、朽ちていくのをただ待っている状況です。
他方、日本建築に関心の高い人は洋の東西問わず一定数おり、空き家の利活用に一筋の光が差し込む兆しもあります。私たちは空き家のリノベーションに触れる機会を、旅行を通じて創り出し、その利活用の一翼を「解く」を通じて担うこととなりました。今後は体験を通じた、日本の空き家問題の解決と職人技の継承に励んでまいります。
▼「解く」活動メンバー 守山基樹氏(株式会社エブリプラン 地域共創部 共創事業推進室長)のコメント
私たちの目標は、古民家を博物館のように保存することではなく、地域の職人の技術、コミュニティ、そして精神を未来へ繋ぐことです。今回のワークショップは、参加者が単なる観光客ではなく、文化の担い手になるための体験です。ハートランド・ジャパンとの連携は、私たちの想いに共感し、深く地域に関わってくださる方々を山陰に呼び込む大きな力になると確信しています。この取り組みが、日本の地方が持つ本当の価値を世界に伝える一助となることを期待しています。
リベルタは引き続き、アドベンチャー志向の欧米豪顧客をメインターゲットに、地域没入型の旅行プランの提供を通し、日本の地域と訪日外国人旅行者の双方にとって価値の高い、サステナブルなツアーの実施に努めてまいります。さらには、日本の地域の価値をグローバルな視点で捉え直し、次世代に継承することにも挑戦し、地域の活性化と新たな地方創生モデルの創出を目指してまいります。
▼「解く」について
島根県の言葉で建物を解体することを「解く」と言う。この言葉を冠した本プロジェクトは、伝統建築と伝統技術、そしてそこにある日本の価値観を未来に繋ぎ、地域の発展につなげることを目的としている。まだ活かせる古民家は移築し「再利用」を、やむなく解体する建物からは質の高い柱や梁を「素材」として救出し、この循環の仕組みを通じて、空き家という地域課題を、新たな価値をもった地域資源へと転換する取組を続けている。

▼ハートランド・ジャパンについて
リベルタが2017年に立ち上げたトラベル事業の名称です。「日本人とはまったく違ったモノの見方をする欧米人の価値観を日本の地域に持ち込んで有効活用することが、新しい地域活性のあり方」というコンセプトのもと、アドベンチャートラベルによる地方誘客の先駆者として、ターゲットである欧米豪のアクティブな顧客層を日本全国に誘客しています。

2024年度において、国が目標に掲げる訪日外国人旅行者一人当たり地方部宿泊数の目標値2泊に対し、4.26泊(2024年度)の実績を上げています。
2025年10月現在、多言語に対応する登録ツアーガイド約900名、地域スタッフ25名を擁するほか、海外ニュースレター購読者数は8,000通(英語)を数えます。
YouTube https://www.youtube.com/@heartlandjapan
Facebook(英語) https://www.facebook.com/HeartlandJapanTravel
Facebook(日本語) https://www.facebook.com/HeartlandJapan.jp
Instagram https://www.instagram.com/heartlandjapan_travel/
▼リベルタ株式会社について
代表取締役:澤野 啓次郎
設立:2014年6月
所在地:東京都新宿区南町15-206
登録:東京都知事登録旅行業2-7699号
所属:一般社団法人 日本旅行業協会 正会員、ATTA(Adventure Travel Trade Association)ビジネスメンバー
事業内容:
・インバウンドトラベル事業 https://heartlandjapan.com/
・ツアー造成やガイド育成、調査、海外PRを展開する地域開発事業(国内デスティネーション開発) https://heartlandjapan.jp/
・システム開発とクリエイティブ制作のIT事業 https://creative.liberta-inc.com/
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