1型糖尿病患者・家族のNPO 北里大学へ循環型研究資金を提供
-ダニの成分で免疫系を調整し1型糖尿病根治を目指す-
1型糖尿病患者・家族を支援する認定NPO法人日本IDDMネットワーク(理事長 井上龍夫、本部 佐賀市)は、北里大学 中村和市特任教授の「ダニ虫体抗原による1型糖尿病の根治治療」に100万円の研究資金を提供しました。
今回の資金提供は、研究成果により北里大学が対価を得た場合、提供資金を上限に日本IDDMネットワークに還元されるという形態です。こうした患者・家族が中心になって研究資金の循環を創りだす取り組みは、日本IDDMネットワークが順天堂大学と契約を交わしたものが国内初の試みであり、徳島大学と名古屋大学に続いて4例目となります。
循環型研究資金では、本件を含め、累計2,100万円の資金提供を行っています。
■日本IDDMネットワーク 井上龍夫 理事長より
1型糖尿病の病因である自己免疫(免疫反応の暴走)のメカニズムに着目し、そこにダニ虫体から抽出されるたんぱく質(KVT-1)を用いるというユニークで独自性の高い研究です。
研究ではそのKVT-1から自己免疫制御に直接効果のある部分を絞り込み、精製して、1型糖尿病の治療薬実現の可能性に挑戦してもらいます。
1型糖尿病の治療、さらに予防についての効果も確認し、製薬企業との連携により一日でも早く実用化されることを期待します。
■北里大学獣医学部 中村和市 特任教授より
自己免疫疾患である1型糖尿病の病態を見つめなおし、天然物であるKVT-1によって免疫系を元の状態に戻そうと考えました。そして、この度、患者様とともにこれをもとにした治療薬の開発を進めさせていただく機会を与えていただき、感謝申し上げたいと存じます。「いのちを尊(たっと)び、生命の真理を探究し、実学の精神をもって社会に貢献する」という北里大学の理念を懐きながら頑張りたいと考えております。よろしくお願い申し上げます。
【助成研究課題について】
○研究課題名:
ダニ虫体抗原による1型糖尿病の根治治療
○研 究 者:
北里大学獣医学部 特任教授 中村和市
○助成金額:
300万円(2022年度までの3カ年計画)
○研究概要:
ダニ虫体成分によって、Th1細胞側に傾いている免疫状態をTh2細胞側に戻しTh1/Th2バランスを改善することで疾患の治療につながるのではないかとの作業仮説を立て本研究を開始しました。1型糖尿病を自然発症するモデル動物であるNOD/ShiJclマウスにダニ虫体からの抽出物(開発コード:KVT-1)を投与すると、1型糖尿病における特徴的な膵島へのリンパ球浸潤(膵島炎)が抑制されることを見出しました。
今回の研究では、ダニ虫体からの抽出物のうち薬効を示す部分を絞りこみたいと考えています。
【1型糖尿病とは】
原因不明で突然、小児期〜成人期まで幅広い年代で発症し、現在の医学水準では発症すると生涯に渡って毎日4~5回の注射又はポンプによるインスリン補充がないと数日で死に至る難病。一般に糖尿病として認知され、糖尿病患者の大半を占める2型糖尿病に対し、国内での患者数は約10~14万人、年間発症率は10万人当たり1.5~2.5人と希少な病であるため患者と家族の精神的、経済的負担は大きい。
【日本IDDMネットワークとは】
私たち日本IDDMネットワークは、インスリン補充が必須な患者とその家族一人ひとりが希望を持って生きられる社会を実現することを目指しています。その当面のゴールは、1型糖尿病を「治らない」病気から「治る」病気にすることですが、究極の目標は“1型糖尿病の根絶(=治療+根絶+予防)”です。
日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、これまで84件、4億1750万円の研究費助成を行っています。
当基金は、患者・家族自らが「不治の病を治る病にする」、「不可能を可能にする」挑戦に賛同いただいた方々からの当法人への直接の寄付並びに“佐賀県庁への「日本IDDMネットワーク指定」ふるさと納税”など、日本全国の方々からのご支援で成り立っています。
【お問い合わせ先】
名 称:認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
所在地:〒840-0823 佐賀県佐賀市柳町4-13
担当者:理事長 井上龍夫、 専務理事 内野麻里子
電 話:0952-20-2062
Fax :020-4664-1804
E-mail:jimukyoku@japan-iddm.net
WEB:https://japan-iddm.net/
名 称:学校法人北里研究所
所在地:〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
担当:総務部広報課
電 話:03-5791-6422
Fax :03-3444-2530
E-mail:kohoh@kitasato-u.ac.jp
循環型研究資金では、本件を含め、累計2,100万円の資金提供を行っています。
■日本IDDMネットワーク 井上龍夫 理事長より
1型糖尿病の病因である自己免疫(免疫反応の暴走)のメカニズムに着目し、そこにダニ虫体から抽出されるたんぱく質(KVT-1)を用いるというユニークで独自性の高い研究です。
研究ではそのKVT-1から自己免疫制御に直接効果のある部分を絞り込み、精製して、1型糖尿病の治療薬実現の可能性に挑戦してもらいます。
1型糖尿病の治療、さらに予防についての効果も確認し、製薬企業との連携により一日でも早く実用化されることを期待します。
■北里大学獣医学部 中村和市 特任教授より
自己免疫疾患である1型糖尿病の病態を見つめなおし、天然物であるKVT-1によって免疫系を元の状態に戻そうと考えました。そして、この度、患者様とともにこれをもとにした治療薬の開発を進めさせていただく機会を与えていただき、感謝申し上げたいと存じます。「いのちを尊(たっと)び、生命の真理を探究し、実学の精神をもって社会に貢献する」という北里大学の理念を懐きながら頑張りたいと考えております。よろしくお願い申し上げます。
【助成研究課題について】
○研究課題名:
ダニ虫体抗原による1型糖尿病の根治治療
○研 究 者:
北里大学獣医学部 特任教授 中村和市
○助成金額:
300万円(2022年度までの3カ年計画)
○研究概要:
ダニ虫体成分によって、Th1細胞側に傾いている免疫状態をTh2細胞側に戻しTh1/Th2バランスを改善することで疾患の治療につながるのではないかとの作業仮説を立て本研究を開始しました。1型糖尿病を自然発症するモデル動物であるNOD/ShiJclマウスにダニ虫体からの抽出物(開発コード:KVT-1)を投与すると、1型糖尿病における特徴的な膵島へのリンパ球浸潤(膵島炎)が抑制されることを見出しました。
今回の研究では、ダニ虫体からの抽出物のうち薬効を示す部分を絞りこみたいと考えています。
【1型糖尿病とは】
原因不明で突然、小児期〜成人期まで幅広い年代で発症し、現在の医学水準では発症すると生涯に渡って毎日4~5回の注射又はポンプによるインスリン補充がないと数日で死に至る難病。一般に糖尿病として認知され、糖尿病患者の大半を占める2型糖尿病に対し、国内での患者数は約10~14万人、年間発症率は10万人当たり1.5~2.5人と希少な病であるため患者と家族の精神的、経済的負担は大きい。
【日本IDDMネットワークとは】
私たち日本IDDMネットワークは、インスリン補充が必須な患者とその家族一人ひとりが希望を持って生きられる社会を実現することを目指しています。その当面のゴールは、1型糖尿病を「治らない」病気から「治る」病気にすることですが、究極の目標は“1型糖尿病の根絶(=治療+根絶+予防)”です。
日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、これまで84件、4億1750万円の研究費助成を行っています。
当基金は、患者・家族自らが「不治の病を治る病にする」、「不可能を可能にする」挑戦に賛同いただいた方々からの当法人への直接の寄付並びに“佐賀県庁への「日本IDDMネットワーク指定」ふるさと納税”など、日本全国の方々からのご支援で成り立っています。
【お問い合わせ先】
名 称:認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク
所在地:〒840-0823 佐賀県佐賀市柳町4-13
担当者:理事長 井上龍夫、 専務理事 内野麻里子
電 話:0952-20-2062
Fax :020-4664-1804
E-mail:jimukyoku@japan-iddm.net
WEB:https://japan-iddm.net/
名 称:学校法人北里研究所
所在地:〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
担当:総務部広報課
電 話:03-5791-6422
Fax :03-3444-2530
E-mail:kohoh@kitasato-u.ac.jp
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