精神疾患DTxの開発を⾏う「emol」、⼤塚製薬と精神疾患領域における診断補助アプリの共同研究契約締結
精神疾患向けデジタル治療(DTx)を開発するemol株式会社(以下、emol)は、このたび、⼤塚製薬株式会社(以下、⼤塚製薬)と精神疾患の診断を⽀援するアプリケーションの共同研究契約を締結し、両社で開発を開始しました。本取り組みは、精神疾患の診断需要に対応し、医療現場および患者の負担を軽減することを⽬的としています。
■Patient Care Program(患者治療プログラム)構想の実現に向けて
emolは、受診に⾄るまでのプロセスから治療が終わり再発予防までの治療に関わるバリューチェーンを包括的に⽀援することが、精神疾患の治療において更なる価値を⾒出せると考えます。
多くの精神疾患の場合、治療を開始し終了するまでに下記のようなハードルがあります。
【精神疾患の治療のハードル】
・疾患に早期に気づけない
・対象の疾患の治療が⾏える専⾨機関を⾒つけられない
・適切な治療が受けられない
・地理的、時間的な問題から受診を継続できない
・症状の再発を繰り返す
疾患の症状を⾃⾝の性格や特性だと捉えてしまうことで、専⾨機関を受診するまでに時間を要し、その間も⼼理的および社会的な負荷が持続するケースが多く⾒られます。また、適切な治療を受けない場合、症状の再発や悪化につながることもあり、⼤きな課題となっています。
そのような課題を解決するため、ぺイシェントジャーニーを包括した治療フロー全体をプログラムとして提供することで、患者の体験を向上させるPatient Care Program(以下、PCP)の実現により、精神医療をより⾝近なものにすることを⽬指します。
PCPとは、受診前の啓発段階から治療終了後の再発予防までを⼀気通貫でタッチポイントを持つことで、継ぎ⽬のない医療体験を実現する構想です。
各疾患ごとの啓発‧受診勧奨アプリを全国に展開することで、治療が必要な⽅への啓発を⾏います。そして、適切な医療につながった後は良質な診療を受けられるべく、デジタルサービスやSaMD(Softwere as Medical Device)を活⽤した診断‧治療の⽀援を⾏います。治療終了後は再発予防アプリにてQoLの維持までをサポートします。
■emolの精神疾患向けSaMD(プログラム医療機器)開発について
2022年春より、精神疾患治療を⽬的とした認知⾏動療法を実践するアプリの⽇本国内薬事承認を⽬指して研究を進めてきました。
治療⽤アプリでは、emolがこれまで⾮医療領域で提供してきた、⾃宅で認知⾏動療法を実施できるデジタルプログラムの基盤技術を応⽤し、チャットボットを活⽤した疾患ごとのカスタマイズレクチャーを実現しています。これにより、専⾨医の限られたリソースを補完しながら、⾼品質な認知⾏動療法をより多くの患者さんへ提供することを⽬指しています。
emolは、これらの治療⽤アプリや診断補助アプリを通じて、精神疾患治療におけるアクセシビリティを向上させ、患者と医療機関の負担軽減に貢献することを⽬指します。
<emol株式会社>
会社名: emol株式会社
代表者: 代表取締役 千頭沙織
設⽴⽇:2019年3⽉18⽇
URL: https://emol.jp/
事業内容: メンタルヘルス関連サービス開発
お問い合わせ: support@emol.jp
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