ピクシーダストテクノロジーズ、“好みの周波数帯で高い吸音率を実現する”革新的な吸音材「iwasemi™」の販売開始と社会実装パートナー企業の募集を開始

視聴触覚のデジタルイノベーションを推進するピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:千代田区、代表取締役 落合陽一、村上泰一郎、以下「PxDT」)は、近年注目される社会課題の一つである「騒音問題」を解決するため、音響メタマテリアル技術を用いた革新的な吸音材「iwasemi™」を開発しました。

工事、建材、什器、鉄道、自動車など様々な分野での社会実装に協力いただける社会実装のパートナー企業の募集を開始いたします。
 



iwasemi™は、音響メタマテリアル技術*1にPxDT独自の吸音設計技術を応用することによって開発された吸音材です。iwasemi™吸音材には、下記の特徴があります。

①   吸音周波数特性の柔軟性
②   高い吸音率と薄型化の両立
③   素材の選択自由度と加工自由度の高さ

iwasemi™の適用シーンは、工事、建材、什器、鉄道、自動車など社会の様々な分野にわたります。このたび、分野横断的に適用可能な標準製品の販売を開始するとともに、適用シーンに合わせたカスタマイズ品の社会実装に協力いただけるパートナー企業を募集します。

 ​■「iwasemi™」の開発背景
産業革命以降、大きな音を発生し続ける機械の増加、資本主義の発達にともなう生活の多様化に伴い、現代に暮らす私たちは、工事現場における建設作業の騒音、自動車・鉄道・飛行機などの交通インフラの騒音、店舗の営業などの経済活動の騒音、家庭生活の騒音など、様々な騒音に悩まされるようになりました。

特に、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に伴う家庭内でのリモートワークの急速な拡大により、“巣ごもり騒音”と呼ばれる新たな騒音が生まれ、警視庁への通報が急増したとの報道もあります。オフィス内でのWeb会議の増加により、隣席・隣室の会議中の声に対する不快感・情報漏洩の懸念も高まっています。プライバシー保護の意識向上によって、騒音を問題視する人も増え続けています。

このように、私たちの生活環境・生活スタイルの急激な変化に伴い、騒音問題は課題としてクローズアップされるようになり、その解決への期待は日増しに大きくなっています。
PxDTは、Digitally Rebalanced.(デジタルリバランス)のヴィジョンステートメントのもとで騒音問題を解消すべく、計算機による高度な吸音設計技術*2による革新的な吸音材「iwasemi™」を開発しました。


■「iwasemi™」の特徴
①   吸音周波数特性の柔軟性
グラスウールなどの素材を用いた一般的な吸音材は、原理的に、高帯域に行くにつれ吸音率が上がる性質を持っています。
一方、iwasemi™は、特定の周波数帯のみ吸音率が上がる性質、低帯域から高帯域まで万遍なく高い吸音率を示す性質など、適用シーンに応じた柔軟な吸音周波数特性を実現することができます。
 

②   高い吸音率と薄型化の両立
一般的な吸音材の吸音率を上げるためには、吸音材を厚くする必要があります。
一方、iwasemi™では、吸音材を厚くすることなく、吸音率を上げることができます。つまり、一般的な吸音材と同等の吸音率を保ったまま、薄型化を実現することができます。


③   素材の選択自由度と加工自由度の高さ
一般的な吸音材は、グラスウールなどの多孔質構造です。そのため、意匠性や強度が制限されます。
一方、iwasemi™は、共鳴構造を採用しているので、様々な素材(例えば、ABS(写真:左)、ステンレス鋼(写真:中央)、アクリル(写真:右))を用いて、高い吸音率を実現することができます。それにより、透明色を含むカラーバリエーション、表面処理によるテクスチャ表現、といった意匠性を考慮した吸音材や、強度の高い吸音材を実現することができます。
また、吸音材を応用製品と一体に成形することもできるので、応用製品の強度向上・軽量化に寄与することができます。

(左)ABS製iwasemi(中央)ステンレス鋼製iwasemi(右)アクリル製iwasemi(左)ABS製iwasemi(中央)ステンレス鋼製iwasemi(右)アクリル製iwasemi


*1音響メタマテリアル技術とは
「メタマテリアル」とは、波長以下の微細な周期形状を物質に付与することで、自然界にはない振る舞いをする人工物質の総称です。2000年頃から光・電磁波の分野でさかんに研究がなされ、完全レンズや光学迷彩などへの応用が検討されています。「音響メタマテリアル技術」とは、メタマテリアルの概念を音響分野に適用することにより、自然界にはない音響特性を持った物質を生成する技術です。
*2 iwasemi™の原理および設計プロセス
PxDTは、ライブラリ化されたスーパーセル(多数の共鳴吸音構造を周期的に並べた基本構造)から適用シーンに応じて適切なスーパーセルを選択し、詳細な設計パラメータを最適化することで、ニーズに応じた吸音性能を持った吸音材を生成しています。
*3 JIS A 1405に従い垂直入射吸音率をPxDTにて測定。
*4 iwasemi™吸音材設計の一例。

 ■「iwasemi™」の今後の展望
PxDTでは今後もiwasemi™の基本構造追加や標準製品の拡充、カスタマイズ品の開発などを継続して行い、幅広い分野の騒音課題/ニーズに対応することで、社会全体の騒音問題解消を推進してまいります。

■「iwasemi™」の公式サイト
https://pixiedusttech.com/technologies/iwasemi/

 

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