IBM、ビジネスに不可欠なSAPの業務をハイブリッドクラウド上で実行する機能を強化

日本IBM

Coca-Cola European Partners、Cementos Pacasmayo、Primadonnaが、安全かつオープンな環境でSAP®ソフトウェアのワークロードを実行するためにIBM Cloudを導入

SAPとIBM、グローバル・システム・インテグレーター(GSI)と独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)のエコシステムを拡大し、Syniti、TCS、Tech Mahindraなども参加
[米国ニューヨーク州アーモンク - 2020年10月21日(現地時間)発] IBM(NYSE:IBM)は本日、ハイブリッドクラウドの取り組みを強化し、IBMのパブリック・クラウド「IBM Cloud」からオンプレミスという、どのような環境でもSAPソフトウェアのワークロードを展開、実行してお客様を支援する、新たなサービス、パートナーシップ、機能を発表しました。これらの新しいオファリングは、IBMとSAPのグローバルな提携関係を拡大し、お客様がSAPソフトウェアのワークロードを最適化することを支援します。

さまざまな業界にわたる世界中のお客様が、SAPソフトウェアのワークロードをIBM Cloudで実行しています。例えば、ペルーの建設会社であるCementos Pacasmayo、収益規模で世界最大のコカコーラ・ボトラーであるCoca-Cola European Partners(CCEP)、イタリアの高級履き物の小売業者であるPrimadonna Collectionなどが挙げられます。また、ハイブリッドクラウド・エコシステムへの投資に対する取り組みを強化することで、IBMとSAPはGSIおよびISVのパートナー・エコシステムを拡大し、Syniti、Tata Consultancy Services(TCS)、Tech Mahindraなどが加わっています。これは、SAPソフトウェアのワークロードをIBM Cloudで稼働させ、シンプルかつスピード重視の推進を支援します。

COVID-19のパンデミックが続くなか、世界中の企業が運用の最新化に努めています。IBM IBVが実施した最近の調査によると、調査対象となったエグゼクティブの64%が、デジタル変革とクラウド導入の取り組みを今後2年間にわたって加速させる計画を立てています。この加速化では、お客様が業界最高水準のセキュリティーを確保できる方法で、複雑なERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)とビジネス・プロセスのワークロードを展開する必要があります。[1]

IBMパブリッククラウド事業担当のゼネラル・マネージャーであるハリシュ・グラマ(Harish Grama)は、次のように述べています。「世界規模のパンデミックは、クラウド導入を加速することで、デジタル変革の取り組みにおける1年分の価値を数カ月に圧縮しました。さまざまな業界にわたるお客様がクラウドへの移行を考えています。これはSAPとのコラボレーションの中核を成すものであり、お客様はセキュリティーや制御を損なわずにクラウドの恩恵を享受できます。そのすべてを提供するのがオープンなハイブリッドクラウド・アーキテクチャーです。お客様は、取り組みの成功に欠かせない業界の専門知識に導かれ、デジタル変革に着手する方法を自由に選ぶことができます。」

世界中のお客様がSAPソフトウェアのワークロードを実行するためにハイブリッドへの展開を選択

IBM CloudにSAPソフトウェアのワークロードを展開することに取り組むお客様:

- ペルーの建設会社であるCementos Pacasmayoは、建設の販売から付加価値サービスへの領域拡大を図り、SAP S/4HANA®スイートをIBMのパブリッククラウドに展開しました。これにより、新しい事業分野に伴うERPの複雑化に対処できました。

- Coca-Cola European Partnersは、SAP ERPアプリケーションやSAP BW/4HANAソリューションなど、いくつかの大規模なSAPソフトウェアのワークロードを同社のハイブリッド変革の一環として展開しています。この取り組みの目的は、信頼性の高いインフラストラクチャーを維持しながら高度なアナリティクスを活用することで、CCEPがそのお客様に提供するサービスの水準を高めることです。

- イタリアの履き物の小売業者であるPrimadonna Collectionは、VMware向けIBMパブリッククラウド上で認定されたSAPソフトウェア環境にITインフラストラクチャーを展開し、管理容易性とパフォーマンスを向上させました。その目的は、販売やカスタマー・ケアといったビジネスに不可欠なプロセスの最新化を促進することです。というのも、同社は事業を世界中に拡大することを目指しているからです。

SAPソフトウェアの展開を支援するため、新たなパートナーシップ、サービス、機能を開始

新たなパートナーシップ、サービス、機能は、企業によるIBMパブリッククラウド(または企業が選択する別の環境)へのSAPアプリケーションの展開を容易にすることを目的としています。

- パートナー・エコシステムの拡大:より迅速かつ容易にクラウドでSAPテクノロジーを展開できるようお客様を支援するため、IBMは、Syniti、TCS、BlueIT、H.T. High Technology、Tech Mahindraを追加し、GSIとISVのパートナーからなるSAPエコシステムを拡大しています。SynitiのKnowledge Platform™ Cloud Edition on IBM Cloudは、SAP S/4HANAに複雑なデータセットを展開しているお客様がプロジェクト期間を最大46%短縮するのに役立ちます。SAPも、SynitiのSAP Advanced Data Migrationアプリケーションを販売し、IBM Cloud上でクラウド・エディションを提供しています。Synitiは、SAPソフトウェアにソリューションの拡張機能を提供しているSAPのパートナーです。IBMとTCSは、大企業向けのTCSの業界ソリューションと拡張機能で、クラウド変革の取り組みを加速することに重点を置いた共同市場投入イニシアチブに取り組んでいます。

- IBM Servicesによる新たなオファリング:お客様のクラウド展開プロセスを容易にし、加速するために、またSAP S/4HANAへの展開においてお客様を支援するために、IBMのIBM Rapid Move for SAPを含むサービスはIBM Cloudによって強化されます。このようなサービスは、IBM Services、IBM Cloud、IBMグローバル・ファイナンシングへのアクセスが含まれるようにバンドルされます。IBM Servicesでは、お客様が新しいクラウド・ベースのプラットフォームにアプリケーションを選択的に展開できるハイブリッド・オプションが提供されます。

- 新たなSAP認定:IBMは最近、SAPソフトウェアのワークロードを実行する場所と方法に関するお客様の選択肢を増やすために、(SAPによってテストされ、認定された100を超えるソリューションのポートフォリオに加えて)複数の新たなSAP認定を取得しました。これにより、IBMインフラストラクチャー上でSAPソフトウェアのワークロードを実行しているお客様は、最適化され、品質が管理された方法でSAPアプリケーションにアクセスできるようになります。新たに認定された対象には、以下が含まれます。
  • IBM Power Systems Virtual Server – IBMデータセンターでホストされる仮想インフラストラクチャー内で実行するオプションにより、SAPソフトウェアのワークロードの最新化においてお客様を支援します。この認定により、IBMは、その仮想サーバー・スタック内で、SAP HANAまたはSAP NetWeaver®テクノロジー・プラットフォームに基づくアプリケーションを実行できるようになります。IBM Power Systems Virtual Serverは、すべてのIBM Cloudオファリングへのアクセスを含む、サービスとしてのプライベート・インフラストラクチャー・オファリングです。
  • 仮想プライベート・クラウド上の第2世代インテル®Xeon®スケーラブル・プロセッサー・ベースのサーバー - 企業は、インテルのテクノロジーを備えたIBM Cloud上のSAP認定インスタンスから、より迅速にデータに基づく洞察を獲得して、ビジネス価値を高めることができます。
  • SAPワークロード向けのNetApp認定ストレージ – 大規模で非常に複雑なエンタープライズ・ワークロードを実行しているお客様に、極めてパフォーマンスの高いストレージへのアクセスを提供します。IBMは、高水準のパフォーマンス、回復力、信頼性を実現するために、クラウド内で最大180,000 IOPSのNetAppベースのストレージを提供しています(以前はオンプレミスのみで提供していました)。

グローバルな提携関係の一環として、IBMとSAPは、オープンなハイブリッドクラウド・アプローチに基づき、それぞれのシステムとビジネス・プロセスを最新化するために、5千500を超える個々のプロジェクトで世界中の数百社のお客様と協力しています。IBMは、3万7千人のSAP認定プロフェッショナルから得られる業界に関する深い専門知識と経験を活用しています。また、多くの受賞歴があるSAPパートナーの1社であり、SAP Pinnacle Awardを36回受賞しています。[2]

当報道資料は、2020年10月21日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。https://newsroom.ibm.com/2020-10-21-IBM-Drives-Capabilities-for-Clients-to-Run-Business-Critical-SAP-R-Software-Workloads-on-Hybrid-Cloud (英語)

IBM、ibm.com、IBM Cloudは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。 現時点での IBM の商標リストについては、https://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。

[1] FIPS 140-2 Level 4認定ハードウェアで構築された、業界唯一のサービスであるIBM Cloud Hyper Protect Crypto Serviceに基づきます。
[2] https://www.ibm.com/blogs/digital-transformation/in-en/blog/the-ibm-sap-digital-transformation-partnership/

会社概要

URL
https://www.ibm.com/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号  虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111
代表者名
山口明夫
上場
未上場
資本金
1053億円
設立
1937年06月