Liquitous、高知県日高村「健康アプリ開発事業」において、Liqlid搭載のクアドラティック投票などを用いた住民ニーズの集約を実施
日本初の公式な住民参加型クアドラティック投票の事例に、クアドラティック投票の課題や今後の展望なども併せて検討
株式会社Liquitous(本社:神奈川県横浜市、代表取締役CEO:栗本 拓幸)は、高知県高岡郡日高村(村長:戸梶 眞幸)の実証事業展開母体「まるごとデジタル」の枠組で実施される「日高村健康アプリ開発事業」にかかるコンソーシアムに参画し、村民の皆さんのアプリへのニーズを弊社の参加型合意形成プラットフォームLiqlidを用いて可視化・オープンプロセスでの開発を進めています。
その一環として、アプリに搭載する機能の優先順位設定をLiqlidに搭載されているクアドラティック投票を用いて実施します。国内自治体でのクアドラティック投票の実施事例は、日本初(弊社調べ)です。
その一環として、アプリに搭載する機能の優先順位設定をLiqlidに搭載されているクアドラティック投票を用いて実施します。国内自治体でのクアドラティック投票の実施事例は、日本初(弊社調べ)です。
- 概要
参考)高知県日高村における「まるごとデジタル」を活用した健康事業の取組開始とコンソーシアム実施体制設立のお知らせ ( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000033931.html )
本コンソーシアムにおいて、弊社は「Liqlidの運用を通した住民からの意見の聴取・分析、要件定義の質向上」の役割を担い、村民の皆さんのアプリへのニーズを弊社の参加型合意形成プラットフォームLiqlidを用いて可視化、オープンプロセスでの開発を進めています。
その一環として、本年10月から、Liqlidに搭載されているクアドラティック投票を用いて、アプリに搭載する機能の優先順位設定を実施します。国内自治体でのクアドラティック投票の実施事例は、日本初(*弊社調べ)です。
- 実施する取り組みの概要
・取り組みの対象:高知県日高村民の皆さん
・実施時期:2022年10月1日〜11月15日
・実施方法:弊社が「日高村健康アプリ開発事業」にかかるコンソーシアムにおいて、住民からの意見の聴取・分析を目的に提供しているLiqlid(日高村Liqlid)上で、実装機能の優先順位づけを目的としたクアドラティック投票や、アプリアイコンの決定を目的とした択一式投票を公開・提供(参加用リンク等は、村民の皆さんを対象に別途周知)
- クアドラティック投票について
弊社Liqlid上のクアドラティック投票では、1人の有権者(Liqlidへの参加者)は、100ポイントを保持しています。
参加者は、単一のもしくは複数の選択肢に投票ができます。各選択肢に投票する際に、自らが保持するポイントを消費し、重みづけを行うことができます。同時に、それぞれの選択肢で消費したポイントを2乗したものの総和が、常に100ポイント以下である必要があります。
- (選択肢1に消費したポイント数)² + (選択肢2に消費したポイント数)² +…(選択肢nに消費したポイント数)² ≦ 100ポイント
クアドラティック投票により、複数の選択肢に重みづけを行いながら投票できるようにすることで、各参加者の2位以降の選好順位を明らかにして、投票結果における過度な分極化を避けつつ、より丁寧に、民意を明らかにすることを目的にしております。今回のケースでは、健康アプリの機能実装の順位設定という段階で、村民のアプリの機能のニーズの可視化と優先順位設定に貢献すると想定しています。
- 参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」について
参加型の合意形成プラットフォーム「Liqlid」は、Liquitousが独⾃に開発した、『じっくり話して、しっかり決める』がコンセプトの、対話・熟議に基づく参加型合意形成プラットフォームです。Liqlidは、ブラウザ上で動作し、ダウンロード・インストール等不要で、市民の皆さんと行政をつなぎ、テーマ別の自由なアイデア投稿や、プロジェクトたたき台の共同ブラッシュアップなど、市民発のアイデア出しからプロジェクトの共創、意向調査までを一気通貫で行うことができます。
- 高知県日高村 企画課 安岡周総 氏からのコメント
広く意見を募るといっても、様々な物理的・時間的な制約から自らの声を発信できない、また、いつでも自分の都合のいい時に、接続することができる「発信することができる場」が今までなかった事は、地方自治への自発的な関与について無関心層が生まれている要因でもあると感じます。
今回、1票を分割して投票することができるクアドラティック投票は、「痒いところに手が届く」仕組みと期待しております。
- 株式会社Liquitous 代表取締役CEO 栗本 拓幸 からのコメント
直近では、web3についての議論の盛り上がりの中で、クアドラティック投票についての言及も度々なされています。ただ、弊社、そして私自身は、クアドラティック投票が決して万能なツールだとは考えておりません。
一方、弊社としては、クアドラティック投票に代表される新しいガバナンス・ツールの構想について、机の上で議論するのみならず、現実の社会の中で、住民の皆さんにも参加していただきながら、検証の反復や課題点の提示を通して、みんなが肌感覚を持って考える素地を生み出すことが、より良いガバナンスのあり方の模索に向けた一歩であると確信しています。
これからも、クアドラティック投票に留まらず、多様な形で民意を明らかにできる様々な新しいガバナンス・ツールについて、Liqlidを受け皿として、積極的に現実の社会での検証を進め、より良い社会のガバナンスのあり方を模索してまいります。
- 株式会社Liquitousについて
Liquitousは「一人ひとりの影響力を発揮できる社会」を目指し、テクノロジーで政策形成プロセスの包摂性・透明性・対応性をより向上させるため、市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」の開発と、導入・運用・定着支援や効果分析を通した社会実装を一気通貫で行う「市民と行政の間のコミュニケーション・エージェント」です。
神奈川県鎌倉市・埼⽟県横瀬町・⾼知県⼟佐町や、連携協定を締結している⼤阪府河内⻑野市・千葉県⽊更津市・⾼知県⽇⾼村など、全国の⾃治体の計画・構想策定や⾏政ニーズ把握、スマートシティにおける「市⺠参加型オンライン合意形成プラットフォーム」事業などに、「Liqlid」を活⽤いただいています。
〇 社名:株式会社Liquitous(代表取締役・CEO:栗本 拓幸)
〇 ホームページ: https://liquitous.com
〇 Twitter: https://twitter.com/liquitous
〇 Facebookページ:https://www.facebook.com/Liquitous/
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