ウクライナ支援でつなぐ平和の心 ~いま、世界に伝えたい『UNESCO憲章』の言葉~

「戦争は、人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」UNESCO憲章 前文より

公益社団法人日本ユネスコ協会連盟は、3月4日から5月31日まで「ユネスコ協会・ウクライナ緊急募金」を呼びかけ、これまでに7924万6464円(6月10日現在)の募金が寄せられました。この募金をもとに、日本ユネスコ協会連盟は、現地のユネスコ協会などを通じて、ウクライナ避難民のための宿泊・食糧・生活物資などの支援を行いました。

「戦争は、人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」
これは、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)がその憲章の前文で謳っている有名な言葉で、小学校の教科書などにも取り上げられています。
戦争や紛争は、軍事力の行使や軍備の制限のみでは解決できないことは多くの人びとが認めるところです。
日本ユネスコ協会連盟は、日本各地からウクライナの平和を願って募金を寄せていただいた多くの方々の心をつなぎ、「心の中に平和のとりでを築く」ための支援に取り組んでいます。
■「ユネスコ協会・ウクライナ緊急募金」特設サイト>> https://www.unesco.or.jp/join/ukrainebokin/

避難施設で過ごす子どもたち (写真:チェルノフツィユネスコ文化センター ウクライナ)避難施設で過ごす子どもたち (写真:チェルノフツィユネスコ文化センター ウクライナ)


公益社団法人日本ユネスコ協会連盟(東京都渋谷区・会長:佐藤美樹)は、3月4日から5月31日までの期間、「ユネスコ協会・ウクライナ緊急募金」を呼びかけました。これまでに7924万6464円(6月10日現在)の募金が寄せられ、現地のユネスコ協会や支援団体を通じて、ウクライナ国内および隣接国に避難している人びとに対する宿泊・食糧・生活物資支援を行いました。(※募金の受け付けは終了しています。)
  • 女性や子どもが多く避難しているウクライナ南部のチェルノフツィ市では、同市で活動するユネスコ文化センターを通じて、同センターが開設した避難施設で衛生用品や下着、衣類、赤ちゃん用品、洗剤、シャンプーなどを配布しました。
  • スロバキアとの国境地域にある西部ザカルパーツィカ州では、ピープルインニード・スロバキアを通じて、避難者へのニーズ調査のもと、家族向けの食品セット「フード・バスケット」や、飲料水、医療品、子どもケア用品などの物資とともに、避難施設で使われる洗濯機やストーブ、ベッド、マットレスなども支援しました。
  • 国境またいだルーマニアのスチャバ市では、生活必需品と一緒に用意したぬいぐるみも子どもたちに喜ばれています。

写真:チェルノフツィユネスコ文化センター写真:チェルノフツィユネスコ文化センター

 

写真:Petr Voloscuk写真:Petr Voloscuk

写真:チェルノフツィユネスコ文化センター写真:チェルノフツィユネスコ文化センター

写真:Petr Voloscuk写真:Petr Voloscuk

写真:Petr Voloscuk写真:Petr Voloscuk


【ユネスコ協会・ウクライナ緊急募金】
◆支援地域
  • ウクライナ:チェルノフツィ市 【現地パートナー:チェルノフツィユネスコ文化センター/ルーマニアユネスコ協会センタークラブ連盟】
  • ウクライナ:ザカルパーツィカ州 【現地パートナー:ピープルインニード・スロバキア】
  • ルーマニア:スチャバ市 【現地パートナー:シグヌス科学ユネスコ協会/ルーマニアユネスコ協会センタークラブ連盟】

いま、世界に伝えたい
『UNESCO憲章』の言葉

第二次世界大戦後、平和な世界を求めて1945年11月16日に採択されたUNESCO憲章。「平和を守るのは人の心のあり方である」と謳っています。
UNESCOは加盟国政府で構成される政府間機関ですが、その目的を達成するには、それぞれの政府だけでなく、市民の協力が必要だとし、世界の人びとが知的および精神的な連帯を果たすことで平和が築かれるという考えに立っています。UNESCOの考え方は、武力や条約による平和とは異なり、人種や国境を超えた人間一人ひとりの心、理性と良心への信頼と期待に貫かれています。

以下、『UNESCO憲章』の前文より抜粋
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。

相互の風習と生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信をおこした共通の原因であり、この疑惑と不信のために、諸人民の不一致があまりにもしばしば戦争となった。
ここに終りを告げた恐るべき大戦争は、人間の尊厳・平等・相互の尊重という民主主義の原理を否認し、これらの原理の代りに、無知と偏見を通じて人間と人種の不平等という教義をひろめることによって可能にされた戦争であった。

文化の広い普及と正義・自由・平和のための人類の教育とは、人間の尊厳に欠くことのできないものであり、且つすべての国民が相互の援助及び相互の関心の精神をもって果さなければならない神聖な義務である。

政府の政治的及び経済的取極のみに基づく平和は、世界の諸人民の、一致した、しかも永続する誠実な支持を確保できる平和ではない。よって平和は、失われないためには、人類の知的及び精神的連帯の上に築かなければならない。」

 

いま、私たちは改めて、UNESCO憲章の理念を世界と共有し、国境を超えて市民の知性といつくしみの心をつなげる努力を続けていくことが求められています。
日本ユネスコ協会連盟は、人間の尊厳を守り、共に生きる社会を実現するため、一人ひとりができることから取り組む草の根の活動を進めていきます。

公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-3-1 朝日生命恵比寿ビル12階
電話:03-5424-1121
メール:kikaku@unesco.or.jp
ウェブサイト:https://www.unesco.or.jp/


UNESCO(国際連合教育科学文化機関)について
UNESCO(国際連合教育科学文化機関、United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)は、1946年に創設された国際連合の専門機関です。諸国民の教育、科学、文化の協力と交流を通じて、国際平和と人類の福祉の促進を目的とした国連機関(政府間組織)です。
・本部:フランス・パリ
・事務局長:オドレー・アズレー氏(Ms. AUDREY AZOULAY)
・ウェブサイト :https://www.unesco.org/en
・加盟国数 193か国【2021年6月現在】
・UNESCO憲章採択 1945年11月16日
・UNESCO創設 1946年11月4日
・日本ユネスコ国内委員会(文部科学省内):日本政府としてのUNESCO窓口
   https://www.mext.go.jp/unesco/index.htm

公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟について
公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟は、UNESCO憲章の理念にもとづき、民間ユネスコ運動を推進することを目的に創設された民間ユネスコ組織(NGO)です。世界に先駆けて仙台で始められた民間ユネスコ活動を続ける全国約270のユネスコ協会・クラブの連合体的組織です。国内外での教育の普及・実践や、地域の自然や文化を保全・継承する未来遺産運動・世界遺産活動、青少年育成活動など、戦後70年以上にわたり、草の根レベルでさまざまな活動を実施しています。
日本ユネスコ協会連盟は、国連機関のUNESCOの理念を共有し、連携・協力して活動していますが、UNESCOの下部組織(日本支部)ではなく、活動・財政を含めて独立した民間団体です。(なお、UNESCOの日本政府の窓口として、文部科学省内に日本ユネスコ国内委員会があります。)
・日本ユネスコ協会連盟創設:1948 年 5 月 1 日
・会 長:佐藤 美樹(さとう よしき)
・所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 1-3-1 朝日生命恵比寿ビル 12 階
・電 話:03-5424-1121 
・ウェブサイト:https://www.unesco.or.jp/








 

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会社概要

URL
https://www.unesco.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿 1-3-1朝日生命恵比寿ビル12階
電話番号
03-5424-1121
代表者名
鈴木 佑司
上場
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資本金
-
設立
1948年05月