ジェリクルが綜研化学とテトラゲルを用いて細胞培養領域で製品開発の可能性を検討する共同開発契約を締結

独自のテトラゲル技術で、細胞培養の新たなスタンダード創出へ

ジェリクル株式会社

2025年12月11日 10時10分

東京大学発のバイオベンチャー企業であるジェリクル株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役CEO：増井公祐、以下「ジェリクル」）は、綜研化学株式会社（本社：東京都豊島区、代表取締役社長執行役員：冨田幸二、以下「綜研化学」）との間で、テトラゲルを用いて細胞培養領域で製品開発の可能性を検討する共同開発契約を締結しましたので、お知らせいたします。

本契約に基づき、ジェリクルが有する独自のテトラゲル技術を活用し、細胞培養分野での革新的な製品開発の可能性を両社共同で検討してまいります。

近年の再生医療や創薬研究の進展に伴い、細胞培養の重要性は一層高まっています。しかし、従来の細胞培養技術には、細胞機能を保持した大量培養の困難さ、目的の細胞に分化させることの難しさ、あるいは三次元的な構造を維持した培養の困難さといった課題が依然として存在しています。これらの課題は、高品質な細胞の安定供給や、生体に近い環境での正確な薬効評価、さらには将来的な培養細胞の生体移植による組織・臓器再生への応用を阻む要因となっており、産業応用を目的とする上で解決が強く求められています。

この度、ジェリクルが有する独自のゲル技術を応用することで、より効率的かつ高機能な細胞培養を実現するための新たな細胞培養関連製品の共同開発に着手いたします。この取り組みを通じて、再生医療や創薬研究の発展に貢献し、生命科学分野における新たな可能性を切り開いていくことを目指します。

ジェリクルは新たな細胞培養関連製品を迅速に市場へ提供することを目指して、ポリマー設計および量産技術に強みを持つ綜研化学と共同開発契約を締結いたしました。両社の強みを結集し、迅速な開発と速やかな製品市場投入を目指してまいります。

【ジェリクル株式会社の代表取締役の増井公祐からのコメント】

この度、綜研化学様との共同開発契約を締結できましたことを、大変光栄に思います。当社がこれまで医療分野で培ってきた先進的なゲル技術と、綜研化学様が有する幅広い材料開発の知見、特に細胞培養関連分野における確かな技術力と実績を組み合わせることで、これまでになかった革新的な細胞培養関連製品の創出に貢献できると確信しております。この共同開発を通じて、再生医療や創薬研究のさらなる発展に寄与し、生命科学分野に新たな可能性を提供できるよう、一層の努力を続けてまいります。

【ジェリクル株式会社とは】

ジェリクルは、世界で唯一の均一なゲルであるテトラゲルを用いて医療に革新を起こすことを目的に2018年に設立された東京大学発のバイオスタートアップです。テトラゲル技術を用いて、止血材・癒着防止材・腱再生材等、様々な医療製品を作り出します。ゲルを注入するだけであらゆる病気を治療できる世の中を目指してまいります。ICCサミット KYOTO 2021 リアルテックカタパルト優勝。大学発ベンチャー表彰2023 大学発ベンチャー表彰特別賞。世界的なトップアクセラレーター Berkeley SkyDeck 採択。JLABS採択。J-Startup選出。