現代美術家・栗林隆による壁画作品『The Path to the Reversal site』が完成

Artist Cafe Fukuokaコミュニティスペースで一般公開

 株式会社クロステック・マネジメント(本社:京都府京都市、代表取締役:北村誠)が福岡市より委託を受けて運営する、アーティストの成長と交流を支える拠点「Artist Cafe Fukuoka(アーティストカフェフクオカ)」(福岡市中央区)は、福岡を拠点とした創造的な学びと出会いを育む取り組みの一環として、現代美術家・栗林隆(くりばやし たかし)氏による壁画制作プロジェクトを2025年8月より実施いたしました。

 約2か月にわたる制作を経て、栗林氏による新作壁画『The Path to the Reversal site』がこのたび完成いたしましたことをご報告いたします。

 本作品は、Artist Cafe Fukuokaのコミュニティスペースに常設展示しており、どなたでも自由にご鑑賞いただけます。

栗林隆『The Path to the Reversal site』(撮影:長野聡史)
ACFコミュニティスペースと『The Path to the Reversal site』(撮影:長野聡史)
『The Path to the Reversal site』(一部)(撮影:長野聡史)

 栗林隆『The Path to the Reversal site』公開にあたり、東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーターの天野太郎氏に本作品について寄稿いただきました。内容はArtist Cafe Fukuokaウェブサイトよりご確認いただけます。


壁画制作プロジェクトー栗林隆作品「The Path to the Reversal site」(2025-)を巡って

天野太郎(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)

https://artistcafe.jp/news/2043/

本プロジェクトについて

 本プロジェクトは、アーティスト、地域の人々、そして訪れる皆さまが出会い、対話し、つながる場を創出するとともに、福岡から創造性を世界へ発信し、アートと社会を結びつける場としての当施設の理念を体現するものです。アーティストによる表現を通じて、福岡という場所から未来の社会へ問いを投げかけ、思索と対話が生まれることを願っています。コミュニティスペースは、カフェやアート関連書籍を備え、ワークショップやイベントなどを通じて、世代や分野を越えて人々が出会い、学び合う場として活用されています。この場所に込められた「境界を越え、交わりを生み様々な創造活動をおこしていく」という想いを、作品というかたちで可視化するため、”境界”をテーマに多様な表現を展開し、地域から世界へと活動を広げる現代美術家・栗林隆(くりばやし たかし)氏にご参加いただくことになりました。

 栗林氏は、長崎で育ち、現在インドネシアと日本を往復しながら国内外で活動する現代アーティストです。世界的な国際美術展「ドクメンタ15」に参加し、FaN Week 2023ではその代表作《元気炉》と《Tanker Project》を展示。これを機に、福岡に制作拠点の一つを構えています。壁画制作に挑むのは栗林氏にとって初の試みとなります。国際的なキャリアを積み重ねながらも、なお新たな表現に挑戦し続けるその姿勢は、地域の創造拠点に新たな視点をもたらすことを期待しています。

 栗林氏の作品は、放射線状に配置された鏡により構成されています。鏡は部屋の風景と訪問者自身の姿を映し出し、鑑賞者も作品の一部となります。

 

アーティスト・栗林隆氏について

1968年長崎県出身。東西統合後間もない1993年よりドイツに滞在。その頃から「境界」をテーマに、ドローイング、インスタレーション、映像など多様なメディアを用いた作品を発表。2022年にドイツのカッセルで開催された『ドクメンタ15』(Cinema Caravan and Takashi Kuribayashi として参加)では、作品『out of the mosquito net (蚊帳の外)』を拠点に会期中にさまざまなイベントを行った。その際に発表した『元気炉四号基』が評価され、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

Artist Cafe Fukuokaについて

Artist Cafe Fukuoka外観

Artist Cafe Fukuoka(ACF)は、福岡市が運営するアーティストの成長・交流拠点です。

旧中学校を活用した複合施設で構成され、様々な交流を生み出すことを目的としたコミュニティスペース、制作や展示のためのスタジオやギャラリー、インスタレーションや大規模展示に適したグランドスタジオなど、多様なアート活動に対応可能な環境を備えています。また、福岡アジア美術館が実施する、国内外のアーティストを招へいするアーティスト・イン・レジデンス事業の拠点にもなっています。

関連イベントについて

本プロジェクトの実施に合わせて、栗林氏によるドローイング作品の展示や、これまでの代表的なインスタレーションなどを収めた映像をご紹介する「プロローグ展示」や、栗林隆氏らを招いたトークイベントを関連イベントとして開催いたしました。


栗林隆 プロローグ展示

期間:2025年7月31日(木)〜8月10日(日)

場所:Artist Cafe Fukuokaコミュニティスペース

主催:Artist Cafe Fukuoka

▶開催レポートはこちら 

https://artistcafe.jp/event/1927/

福岡アートネットワーク・デー

日時:2025年8月17日(日)17:00〜19:00

場所:Artist Cafe Fukuoka コミュニティスペース

ゲスト:栗林隆(アーティスト)、天野太郎(キュレーター)

モデレーター:井上雅也(ACFディレクター)

▶開催レポートはこちら

https://perpetual-slug-ce1.notion.site/FAN-3-257a8d51a81680feae0fdf33902f9209

福岡アートネットワーク・デー特別版

「アーティストは越境する。人がつなぐアジアのアートネットワークの可能性

― ジョグジャカルタのコレクティブとアーティストの視点から」

日時:2025年9月27日(土)13:00〜14:00

会場:AFAF2025イベントスペース(マリンメッセ福岡B館)

ゲスト:栗林隆(アーティスト)、ウジ・”ハハン”(アーティスト/ジョグジャカルタ)、天野太郎(キュレーター)

モデレーター:吉田大作(ACFチーフディレクター)

▶開催レポートはこちら
https://perpetual-slug-ce1.notion.site/FAN-6-286a8d51a81680c591bad10381778873

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会社概要

URL
http://xtech-m.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116
電話番号
075-791-9122
代表者名
北村 誠
上場
未上場
資本金
2577万円
設立
2016年10月