「ESR東扇島ディストリビューションセンター」竣工
-日本最高層9階建・延床35万㎡、最高品質のアメニティと仕様を誇る先進的物流施設-
ESR株式会社(代表取締役:スチュアート・ギブソン、本社:東京都港区 以下、ESR)は神奈川県川崎市川崎区東扇島の敷地面積77,725㎡(23,512坪)、延床面積349,003㎡(105,573坪)の9階建てマルチテナント型物流施設「ESR東扇島ディストリビューションセンター」(以下、東扇島DC)が2023年3月31日に竣工したことをご報告いたします。
「東扇島DC」はESRとして全国で30件目、神奈川県内では7件目※1の竣工プロジェクトとなります。
都心・港・羽田空港のいずれにも近く、輸出入にも柔軟に対応できる希少な首都圏屈指の好立地
「東扇島DC」は川崎市の臨海部でも物流需要の高い東扇島地区にあり、首都高速湾岸線「東扇島IC」より約1kmと東京都心や首都高速横羽線や東京湾アクアラインなど首都圏の広域交通網のアクセスに優れ、川崎港に隣接し、横浜港まで15km、羽田空港まで10km、と陸・海・空の輸送インフラも整っており、日本の物流・国際貿易・経済にとって大変重要で希少なエリアにあります。また、2028年に完成予定の川崎港臨港道路東扇島⽔江町線により川崎内陸部へのアクセスがさらに向上します。
冷凍冷蔵にも対応できる豊富なプランなど入居企業様の使い勝手と安全性を重視した建築計画
入居企業様の物流運営の効率性と汎用性の高さを追求し、使い勝手の良さと安全性を重視した設計を行っています。
45フィートのコンテナトレーラーも走行可能な上り下り専用ランプウェイを結ぶ中央車路式によって、各階に一方通行でアクセスできます。
1階のみ両面バースも備え、低床式(建物東側)と高床式(センターバース・建物西側)のハイブリット構造です。2階~8階はセンターバース1mの高床式倉庫になっており、トラックバースは合計565台設
置。6階~8階のトラックバースは駐車場として利用可能で大型トラック車庫登録が可能となります(関東運輸局が定める基準を満たす場合に限ります)。ドックレベラー※2は将来対応含め各階12基まで設置可能です。さらに敷地内には海上コンテナトレーラーにも対応できるトラック待機場を計37台備えています。
倉庫について、1階は冷蔵冷凍ニーズに対応できるよう有効高6.5m・床荷重2t/㎡とし、2階~8階は有効高5.5m(8階は5.5~8.5m)・床荷重1.5t/㎡を確保し、全ての階で2.5tのフォークリフトが走行可能です。柱スパンは間口11m×奥行き11.25m。5階~8階はスプリンクラー設置により1防火区画が3,000㎡以内で形成されており(通常は1,500㎡以内)、壁が少なくよりフレキシブルなレイアウトが可能な区画になっております。さらに8階は柱本数が少ないワイドスパンで保管効率が非常に高い区画です。最小賃貸区画は約1,480坪、各階最大6テナント・計48テナントへの分割が可能です。
汎用性が高い建築計画と特別高圧電力の供給により、冷蔵冷凍、ロボティクス、倉庫内空調、ハイスペックな物流システム導入など入居企業様の多様なニーズに応えることができます。
美観にこだわった外観デザイン
9階建てという日本最高層の「東扇島DC」は地域のランドスケープとしての美観を意識し、ランプウェイの壁面緑化や照明演出にもこだわりました。壁面のロゴやテラスのオブジェは、羽田空港に離発着する飛行機や対岸からの視認性も計算しています。また、ESRとして初めてカーテンウォール(ガラスの壁)も採用しました。
「HUMAN CENTRIC DESIGN.」-物流施設に布石を投じるESR最高クラスを実現 送迎バスも初導入
ESRは「HUMAN CENTRIC DESIGN.(人を中心に考えたデザイン)」を基本理念に、弊社施設で働くワーカー様にとって快適で安全な職場環境とサービスの提供に力を注いでおり、施設ごとにより高みを目指し進化させています。
「東扇島DC」ではワーカー様の利便性・満足度を第一に考え、ESRの最高品質と誇れる五感に響くアメニティ施設を備えています。ワーカー様用の休憩ラウンジ「KLÜBB Lounge(クラブ ラウンジ)」は東西3か所(東ラウンジは8・9階メゾネット、西ラウンジは8階)に設置。標準装備である24時間営業のショップ「KLÜBB Shop(クラブ ショップ)」以外に、バーカウンター、プライベートダイニング、ボーリングレーン、ワーカー様は無料で利用できるマシンジム「KLÜBB Fitness(クラブ フィットネス)」も設けています。
東ラウンジ9階のテラスから階段をさらに登ると、羽田空港、東京湾、東京から千葉まで眺望を堪能できる広々としたスカイデッキ「KLÜBB Skydeck(クラブ スカイデッキ)」へつながります。
ESRが物流施設でいち早く提案し、子育て世代の支援策として定評を頂いている託児所「BARNKLÜBB(バーンクラブ)」は建物南側の1階に設置。園庭は「キャノピーウォークガーデン」をコンセプトに、砂場や樹木の上に吊り橋のようなアスレチックネットを設置し、子供たちが回遊しながら飛んだり跳ねたり寝転んだり冒険心をくすぐるデザインにし、保育室のメインルームは小屋に囲まれた広場をイメージし、お子様たちが生き生きと楽しく過ごせる空間デザインにしました。
建物南側には園庭に連なるワーカー様も樹木の上を歩いているようなデザインのガーデン空間も設け、建物北側の外構には、ワーカー様がリラックスでき季節の移り変わりを楽しめるランドスケープデザインの公園「KLÜBB Park(クラブ パーク)」も作りました。ピクニックエリアも設け、多種多様な樹木と花を植樹し、6月頃には緑あふれる憩いの空間となる予定です。
東西2か所ある建物エントランスにはスロープを設置し、館内にもバリアフリー設備を備え、車いすユーザーや障害がある方にも配慮しています。また、ドライバーの方にもご利用いただける休憩室、喫煙室、シャワー室、トイレ、コインランドリーを1階ランプウェイの近くに完備しております。
「東扇島DC」でより充実した1日を過ごしていただけるよう、ランチタイムには日替わりのキッチンカーを誘致し、エントランスホールで川崎市産の野菜やスイーツの販売、ネイルサービスなど各種イベントも予定しております。今後、ワーカー様の声も反映しながら、サービスの拡充も図ってまいります。入居企業様の雇用確保とワーカー様の通勤利便性向上をサポートするために、普通自動車用の駐車場は1階に加え、屋上にも設け計612台(内、優先駐車スペース8台)、駐輪場42台分を用意。
さらに、東扇島DCとJR川崎駅を送迎する大型バスの運行を開始しました。バスの運行サービスはESRとして初となります。
ESGへの取り組み
ESRはESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みは、企業が長期にわたって存続し、持続可能な社会の実現のためには必須であると考えています。2025年までに達成すべき目標や重要課題を特定した「ESG2025ロードマップ」に沿って事業を推進し、企業価値の向上を目指しています。2022年6月に国連責任投資原則(PRI)の署名機関にもなっております。
「東扇島DC」の「E(環境)」については、全館LED照明、環境配慮型照明システムを導入、外壁には断熱性の高い金属サンドイッチパネルの採用、ランプウェイの壁面緑化など省エネルギー、環境負荷低減、環境品質に十分配慮しており、CASBEE※3Sランク、BELS※45スターとそれぞれ最高レベルの評価を取得しています。
また、建物屋上には太陽光パネルを設置し、2.5MW規模の自家消費型太陽光発電所を稼働させる計画で、JQA(一般社団法人日本品質保証機構)によるグリーン電力発電設備認定も受けた後にESR独自のグリーン電力証書発行システムを通じ、環境付加価値を取引する予定です。
「S(社会)」に関連しSDGsの理念「誰一人取り残さない」社会の実現のため、植栽管理業務で障がい者雇用を推進し、社会参加と活躍の場の提供に取り組んでまいります。
「東扇島DC」は免震構造を採用し、大地震時に入居企業様の資産とワーカー様の安全を守り、建物の損傷を軽減させる効果が期待できます。また、湾岸の施設にとって重要な津波対策として、1階トラックバースと倉庫共にハザードマップの想定津波高を上回る床レベル高を確保し、浸⽔被害リスクに備えています。
BCP(事業継続計画)対策として、非常用自家発電機を備え、停電時でも防災センター機能、事務所の照明・コンセントと倉庫の照明・荷物用エレベーターの一部、給排水ポンプ等が72時間使用可能な保安用電源を確保できるようにしています。また、受変電設備として南北ランプ内に架台を設けキュービクルを設置し、給電停止リスクを低減します。セキュリティ体制については、24時間365日の有人管理で、非接触型カードリーダーに加え、顔認証セキュリティも導入予定で、セキュリティ強化を図ります。
ESRではビルメンテナンス・清掃業務においても良いサービスを提供するためにDX推進を図っており、その一環として「東扇島DC」では共用部の清掃にロボット掃除機を導入いたします。
神奈川県および川崎市とも連携、地域社会と共存共栄を目指す
「東扇島DC」は全館稼働した際には約3,000人の雇用創出を見込んでおり、地域経済に寄与いたします。
また、ESRは災害時に神奈川県の協力要請に基づき、神奈川県内の当社の物流施設内のスペースを提供し、広域物資輸送拠点との開設支援を行うための「災害時における広域物資輸送拠点の開設等に関する協定書」を神奈川県と2021年12月に締結しており、「東扇島DC」もその対象施設です。今後、川崎市とも一時避難場所として協力することを計画しており、災害時の防災拠点としての役割も担うことで、地域社会に貢献してまいります。
■ESR株式会社 代表取締役 Stuart Gibson(スチュアート・ギブソン)コメント
「多くの方々にお力添えを頂いたお陰で、ESRとして現時点で最高レベルの物流施設、東扇島DCがこの度無事に完成し、大変嬉しく思っております。東扇島DCは土地を購入するまで4年かかり、多くの壁を乗り越えてようやく竣工を迎えたプロジェクトなので、わが子のように愛おしく、思い入れがあります。
東扇島DCは日本の物流施設として最高層の9階建て、アジア最大の延床面積38.8万㎡を誇るESR尼崎DCに次ぐ延床面積35万㎡のランドマークプロジェクトです。私自身、飛行機に乗る機会が多いのですが、離発着時にいかに美しく見えるかにもとてもこだわりました。ラウンジ内の施設のファブリックは私自身が選んだほどで、アメニティ施設の隅々まで弊社のこだわりが詰まっています。倉庫機能も入居企業様の事業拡大に貢献できるよう、物流を熟知した弊社チームが使い勝手など十分配慮した設計になっております。ワーカー様、訪れる皆様が東扇島DCで過ごす時間に幸せを感じていただくことができましたらこの上ない喜びです。
物流業界ひいては日本の社会全体の発展に貢献できるよう、私たちが掲げるHUMAN CENTRIC DESIGNは今後もさらに高みを目指し、先の時代を見据えたチャレンジも続けてまいりますのでどうぞご期待ください。
最後にこの場をお借りし、当社の新たなチャレンジを実現するために、特に東急建設株式会社様を始め、関わってくださった関係各社皆様のご尽力に、心より御礼申し上げます。」
※1 レッドウッド生麦DC、ESR川崎夜光DC、ESR茅ケ崎DC、ESR横浜幸浦DC1、ESR川崎浮島DC、ESR横浜幸浦DC2に次ぐ
※2 ドックレベラー:搬出入口の床面と、コンテナやトラックの荷台とに生じる段差、高低差を無くすための装置
※3 CASBEE(キャスビー):国⼟交通省が主導する(財)建築環境・省エネルギー機構内に設置の委員会が開発・運⽤する、建築環境総合性評価システム
※4 BELS(ベルス):(一社)住宅性能評価・表示協会が運用する建築物の省エネ性能について5段階で評価・認定する制度
<ESR東扇島ディストリビューションセンター 施設概要>
■所在地:神奈川県川崎市川崎区東扇島21
■敷地面積:77,725㎡(23,512坪)
■延床面積:349,003㎡(105,573坪)
■構造:地上9階建・PCaPC造・免震構造
■企画:ESR(スチュアート・ギブソン、武田諭、松谷将幸)
■設計:東急建設株式会社
[ラウンジ・託児所(保育室)・スカイデッキ]タカトタマガミデザイン株式会社
[ランドスケープデザイン・託児所(園庭)・壁面緑化・公園]渡辺美緒デザイン事務所
■施工:東急建設株式会社
■アクセス:【車】 首都高速湾岸線「東扇島IC」より1km
【バス】ESR送迎バス利用でJR川崎駅より約25分
川崎市バス「東扇島東公園前」より徒歩4分(市バス利用で当バス停まで「川崎駅前」より約40分)
<ESR東扇島ディストリビューションセンター 所在地>
<ESRについて> www.esr.com/jp
ESRはESRはデジタル時代をリードする不動産アセットマネジメントのグローバル企業です
2006年にレッドウッド・グループとしてその歩みを始め、2016年イーシャンとの経営統合により設立、日本法人レッドウッド・グループ・ジャパン株式会社は現・ESR株式会社に社名変更。2019年11月1日に香港証券取引所に上場。2022年1月20日にARAアセットマネジメントの買収を完了し、APAC最大、上場企業として世界第3位の不動産アセットマネジメント会社になりました。
香港にグループ本社を置き、日本・中国・韓国・シンガポール・インド・オーストラリア・ニュージーランド・インドネシア・ベトナム・タイ他東南アジアと米国・ヨーロッパで事業を行っており、2022年12月31日時点でグループ全体の資産運用残高は1,560億米ドル(約20兆6,120億円)、日本は351億米ドル(約4兆6,380億円)。
開発においては『HUMAN CENTRIC DESIGN.』を基本理念に、弊社施設で働く方を第一に考え環境にも配慮した先進的物流施設・データセンター(ニューエコノミー不動産)の創出に力を入れています。日本では三大都市圏(首都圏・関西圏・中部圏)と九州に物流施設・データセンターを開発しており、アジア最大の延床面積を誇る「ESR尼崎ディストリビューションセンター」他30の物流施設が竣工、物流施設・10、データセンター・3を開発中。
ESRはデジタル変革が加速する時代に時流を捉えた多種多様な投資機会・ソリューションとニューエコノミー不動産を提供してまいります。
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