TXOne Networks 「Elementシリーズ」が、日本電子の国内初「SEMI E187」適合証明取得を支援
製造業のOT環境に特化したサイバーセキュリティソリューションを提供するTXOne Networksの日本法人 TXOne Networks Japan 合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長:近藤 禎夫、以下「当社」)は、日本電子株式会社(本社:東京都昭島市、以下「日本電子」)が、国内企業で初めて、国際的な半導体製造装置向けセキュリティ規格「SEMI E187」の適合証明(VoC:Verification of Conformity)を取得するにあたり、当社のOTセキュリティソリューション「Elementシリーズ」が重要な役割を果たした事例を、ウェブサイトで公開しました。
半導体業界において製造装置のネットワーク化が進展する中、サプライチェーン全体を標的としたサイバー攻撃のリスクが増大しています。こうした背景から、SEMI(国際半導体製造装置材料協会)は2022年1月、装置出荷段階でのセキュリティ要件を定めたグローバルなセキュリティ規格「SEMI E187(半導体製造装置(ファブ装置)のサイバーセキュリティ仕様)」を発行しました。本規格の主な目的は装置導入時のセキュリティ強化であり、装置の出荷段階で安全な状態であることを確認することにあります。これにより、マルウェアの侵入や拡散リスクを最小限に抑えることが可能となります。
日本電子では、主要顧客からの要請を受け、SEMI E187への対応が求められることとなりましたが、当初は規格の要求事項や適合の判断基準が明確でなく「どうすれば適合したと言えるのか分からない」という戸惑いの声が社内に広がっていました。特に、装置出荷前のサイバーセキュリティ検査については、既存の脆弱性スキャン製品ではOT環境への適用が難しく、具体的な対応策が見出せない状況にありました。
こうした中、当社のセキュリティ検査ソリューション「Elementシリーズ」製品であるPortable InspectorおよびElementOneは、OT環境に最適化されたマルウェアおよび脆弱性の検査機能に加え、第三者認証機関への証跡として活用可能な検査結果レポートの出力機能により、日本電子の適合プロセスを大きく支援。SEMI E187対応に必要なサイバーセキュリティ検査体制の構築を支援し、取り組み開始からわずか約5か月間での適合証明取得に貢献しました。
この取り組みを通じて、日本電子では、装置出荷前の検査プロセスにPortable InspectorとElementOneを本格導入。マルウェアおよび脆弱性の検査を効率的に実施し、自動生成されるレポートを顧客提出資料として活用する体制を構築しました。SEMI E187が求めるセキュリティ要件に的確に対応できるようになったことで、グローバル市場における信頼性と製品競争力のさらなる向上にもつながっています。
TXOne Networksは今後も、産業用装置や半導体業界をはじめとするさまざまな分野において、現場に根ざしたOTセキュリティ支援を通じ、より安全な産業インフラの実現に貢献してまいります。
Elementシリーズについて
Elementシリーズは『Portable Inspector』『ElementOne』『Safe Port』の3つの製品によって構成されたOT環境のセキュリティ検査と資産管理業務を効率化する包括的なソリューションです。
機器や端末などの資産にソフトウェアのインストール不要で、マルウェアスキャンのステータスをLEDで視覚的に確認できるPortable Inspector、直観的な操作でリムーバブルストレージのマルウェア対策ができるSafe Port、そしてElementOneを用いることでPortable InspectorやSafe Portで収集した情報の一元管理を実現します。

【製品の詳細】
TXOne Networksについて
TXOne Networksは、産業用制御システムや運用技術環境の信頼性と安全性を確保するサイバーセキュリティソリューションを提供しています。大手製造業や重要インフラ事業者への多くの実装経験から得た知見を活かし、サイバー防御に対する実用的で運用に適したアプローチを開発しています。TXOne Networksは、ネットワーク防御とエンドポイント保護の両製品を提供し、リアルタイムの徹底的な防御アプローチにより、OTネットワークとミッションクリティカルなデバイスを保護します。
TXOne NetworksのX、LinkedIn、YouTubeもご覧ください。
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