需要予測データ活用による物流改善で年間約500台車両削減

第25回物流環境大賞「特別賞」受賞

株式会社シノプス

2024年6月28日、株式会社シノプス(本社:大阪府大阪市、代表取締役:南谷 洋志、以下「シノプス」)は、株式会社ウオロク(本社:新潟県新潟市、代表取締役社長:本多伸一、以下「ウオロク」)、株式会社ロジスティクス・ネットワーク(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:盛合洋行、以下「ロジネット」)と共に、一般社団法人日本物流団体連合会が主催する第25回物流環境大賞にて、需要予測サービス「sinops」の需要予測データを活用した物流改善への取り組みが評価され「特別賞」を受賞しました。

授賞式の様子:写真左から、日本物流団体連合会 会長 真貝 康一 氏、ロジネット 取締役 専務執行役員 植原 徹 氏、  ウオロク 業務改革部 次長 八百板 悟 氏、シノプス 取締役 武谷 克裕授賞式の様子:写真左から、日本物流団体連合会 会長 真貝 康一 氏、ロジネット 取締役 専務執行役員 植原 徹 氏、 ウオロク 業務改革部 次長 八百板 悟 氏、シノプス 取締役 武谷 克裕

【物流環境大賞の概要】
一般社団法人日本物流団体連合会により2000年に創設された、物流部門における優れた環境保全活動や環境啓蒙活動、先進的な技術開発などにより、環境負荷低減の面から物流業の発展に貢献した団体・企業または個人を表彰する制度です。

一般社団法人日本物流団体連合会 第25回物流環境大賞 ウェブサイト
https://www.butsuryu.or.jp/public/environment


【特別賞】
株式会社ウオロク、株式会社ロジスティクス・ネットワーク、株式会社シノプス
「需要予測型自動発注システムを活用したリードタイム延長によるCO2削減」

物流改善の取り組みとして3社協働で需要予測システムを活用し、リードタイム延長による影響を分析・最小化した。それにより、積載効率・作業生産性を向上、配送車両・待機時間を削減し、CO2排出量の削減を実現した。


【取り組みについて】
今回受賞した取り組みでは、小売業のウオロクと、ウオロクの物流センターを運営するロジネット、ウオロクに需要予測型自動発注サービス「sinops」を提供するシノプスの3社協働で、需要予測データを活用することで物流センターへの発注を1日前倒しする「納品リードタイムの延長」を実現しました。取り組み前は、一番短いもので発注から納品まで4~7時間と、納品までのリードタイムが非常に短く設定されており、配送回転の低下やピッキングなどのセンター側の作業負荷が高い状況にありました。また納品時間を優先するあまり、物量が少ない状態で配送を行わざるを得ず、60~80%程度の積載率でトラックを走らせなければならない状況でした。今回の取り組みで納品リードタイムを延長することにより、作業時間に余裕が生まれ、センター作業が安定化するさせるだけではなく、配送乗務員の手待ち時間*¹やトラック積載率を考慮したスケジュールの構築が可能になりました。結果、積載効率・作業生産性の向上、配送車両・待機時間を削減することで、CO2排出量の削減を実現しました。この取り組みにより推計で年間約500台*²の配送車両を削減できる見込みです。また納品リードタイムを延長することで懸念されていた「店舗の欠品率の上昇」についても『売場の見た目には大きな影響はない』と店舗からも一定の評価を得ています。

概要図概要図


【今後の展開】
物流業界には、人口減少に伴う労働力不足の深刻化や、トラックドライバーの時間外労働時間が年間960時間に規制されることによる「2024年問題」など、さまざまな課題が存在しています。これらの課題に対応するためには、物流業界の努力だけではなく、小売業の在庫管理と発注業務を改善する必要があります。特に、需要予測技術の活用が重要です。当社が提供するsinopsシリーズは、1996年から小売業をはじめとする流通業へ需要予測型自動発注サービスを提供しており、在庫最適化、ロス削減、人手不足解消に大きく貢献しています。今後も当社の強みである需要予測・在庫管理のノウハウ・経験を生かし、小売業の店舗内の最適化だけではなく、物流業全体の最適化へとつなげることで業界課題を緩和し、当社のビジョンである「世界中の無駄を10%削減する」を実現していきます。


■「sinops-CLOUD」について
「sinops」とは、需要予測をコアとした流通業向けITソリューション(sinops = Strategic Inventory Optimum Solution (戦略的在庫最適化ソリューション))です。 “1つ売れたら1つ発注する” といった「セルワンバイワン」システムではなく、過去の販売などの実績などから需要を予測し、発注を行う「需要予測型」の自動発注サービスです。従来は経験と勘に頼っていた部分を、販売実績・販売価格・天候などのデータに基づきAIが分析し、需要予測・自動発注を行うことで流通業の在庫を最適化する ITソリューションを各種展開しています。

「sinops-CLOUD」製品サイト:https://www.cloud.sinops.jp


■株式会社シノプスについて
株式会社シノプスは、「世界中の無駄を10%削減する」をビジョンに掲げ、需要予測型自動発注サービス「sinops」(シノプス)を開発・販売しているソフトウェアメーカーです。日配食品や惣菜といった賞味期限が短く需要予測がむずかしいとされるカテゴリのシステム化に成功。多くの食品小売企業に採用いただいております。在庫に関わる人、もの、金、時間、情報を最適化するITソリューションを提供し、限りある資源を有効活用することで、広く社会に貢献していきます。東証グロース上場(証券コード:4428)。


*¹ 労働時間内において、作業中ではないものの、指示があればすぐに従事できるよう待機している時間のこと。
*² 22年5月~23年6月実績より試算


【参考】

年間500台のトラックを削減したウオロクの物流改善【ウェビナー】

https://note.com/sinops/n/nc6669f286b35

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会社概要

株式会社シノプス

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URL
https://www.sinops.jp
業種
情報通信
本社所在地
大阪府豊中市新千里東町一丁目5番3号千里朝日阪急ビル16階 東京建物梅田ビル5階
電話番号
06-6836-5780
代表者名
南谷洋志
上場
東証グロース
資本金
-
設立
1987年10月