生成AIを用いたアイディア創出支援ツール「Nomatica(ノーマティカ) -マルチエージェント-」のサービス提供を開始

専門知識を持つ複数のAIが自立議論することでアイディアを創出し、業務を支援

 株式会社博報堂テクノロジーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:米谷 修、以下博報堂テクノロジーズ)は、生成AIを用いたアイディア創出支援ツール「Nomatica(ノーマティカ) -マルチエージェント-」(以下、本サービス)のサービス提供を開始しました。

 近年、生活環境や人々の意識の変化により、顧客のニーズが多様化し、商品企画・開発をはじめ、コンテンツ企画やマーケティング企画にも様々な専門知識が必要となっています。くわえて、少子高齢化による労働者人口の減少により、多くの企業では専門人材に限らず人材の確保自体が課題となっています。

 本サービスは、ユーザーが設定したテーマに基づき、複数の専門家AIが自立的に議論を行い、新たなアイディアを提案するWebアプリケーションサービスです。

 様々な企画・開発に必要な専門知識をもたせた複数の専門家AIを生成(再現)し、生成した専門家AI同士が自立議論して意思決定とアイディア創出をする仕組みで、商品企画や開発など企業の様々なアイディア創出を行う事で、企画業務の効率化を図ることができます。また、複数の専門知識を持ったAIが初期の企画から議論に参加する事で企画の実現性評価や多様な企画創出が可能となります。企業が作成した資料を複数の専門家AIがレビューを行う機能等も搭載しており幅広い業務を支援する事が可能です。また、本サービスを業務に活用し、効率化により生み出された時間を、より創造的な業務に充てることで、品質向上も実現します。さらに、各クライアント企業からのフィードバックを元に改善や機能追加を行い、提案活動や社内検証で本サービスを繰り返し活用することで、検証結果(ノウハウや知見)をデータ化し学習させ、より高度な独自のモデルを構築していきます。

 博報堂テクノロジーズは、様々な分野の企業の商品開発をはじめとしたアイディア創出を支援し、生活者にとって価値のある商品を提供してまいります。

図1:Nomaticaの概要

■企業ユーザーが活用できる機能

 

<AIによるアイディア提案>

・ユーザーが「○○のアイディアを考えてほしい」など任意のテーマを設定し、そのテーマに沿ったアイディアを考えてほしい複数の専門家AIを選択すると、選択した複数の専門家AI同士が自立的に議論を行い、アイディアを創出します。

 

<議論結果の出力>

・創出したアイディアは「テキスト」だけでなく、「プレゼンテーション資料」などユーザーが指定する任意の形式で出力する事が可能です。さらにAIの画像生成機能を用いて、創出したアイディアに沿った「キービジュアル(イメージ画像)」を生成する事も可能です。

 

<クライアント企業オリジナルの設定>

・専門家AIについては、企業が保有するデータを学習させた「クライアント専用の専門家AI」を生成できるため、より実務に沿ったアイディア創出をする事が可能となります。例えば、クライアント企業の過去の商品企画案やアイディアのデータを学習した専門家AIを生成し、商品企画を考えるテーマを与えると「過去に類似の商品企画案があった」や「そのアイディアは過去に○○といった理由で却下されています」等、学習したデータを元にした発言をする事が可能です。このような発言をする専門家AIを加える事でよりクライアント企業の実務に即した議論をする事が可能となります。

 

<資料のレビューモード搭載>

・アイディアの創出だけではなく、ユーザーが作成したプレゼンテーション資料やアイディアに対して複数の専門家AIがレビューを行う「レビューモード」も搭載しており、企業内の様々な業務効率化を支援します。

 

<博報堂DYグループの独自の商品開発ノウハウ>

・長年クライアント企業の商品開発に携わってきた実績のある博報堂DYグループの社内知見やノウハウをデータ化し学習させ、商品企画領域で高い精度のアウトプットを提供する独自のモデルを構築しています。

 本サービスを活用することで、従来人間が行っていた「商品企画」や「マーケティング企画」といったアイディア創出業務から、「経営戦略の策定支援」や「企画書の確認・レビュー」など幅広い業務の効率化を実現します。また、多様な専門知識を持ったAIを自由に設定できるため、アイディアの多様性を実現し、従業員個人や固定されたチームメンバーでは限界のあったアイディアの数・幅を広げることが可能です。

図2:画面イメージ
図3:自動生成された画像素材の例

本リリースは、2024年3月4日に業務活用開始を発表した「マルチエージェント ブレストAI」の、提供開始をお知らせするものです。 

■関連リンク

博報堂と博報堂テクノロジーズ、商品開発プロセスを効率化する AIサービス「マルチエージェント ブレストAI」の業務活用を開始(2024/3/4)


■「Nomatica(ノーマティカ) -マルチエージェント-」サービス概要 

博報堂テクノロジーズが開発した独自技術で、AIに専門知識や人格を与えることで、様々な分野や役割のAIが協調して意思決定と企画生成を行う仕組みです。以下のような特徴を持ちます。
・専門知識や人格を持った専門家AIの自由な生成
・科学的な検証/理論を基にした専門家AI同士の議論設計による最適な結論や新規性のある企画生成
・議論過程や根拠の可視化
・人間との対話やフィードバックを通じた、学習や改善 

Nomatica製品紹介サイト:https://www.nomatica.hakuhodo-technologies.co.jp 

■博報堂テクノロジーズについて

フルファネルマーケティング・生活者インターフェース市場・メディア・クリエイティブ領域をはじめとした各種テクノロジー戦略の立案・開発を行うテクノロジー戦略会社。博報堂DYグループの開発体制を集結し、体制強化・進化を目的として2022年4月に設立。2023年8月には、DX案件に関する提案活動支援および、それに付随するAI・IoT関連技術を活用したシステム開発を行うDXソリューションセンターを設立。
・会社名:株式会社博報堂テクノロジーズ
・所在地:東京都港区赤坂5丁目3番1号
・事業内容:博報堂DYグループ/得意先の課題解決に向けての各種テクノロジー戦略の立案・ 

実施及び各種テクノロジー戦略のプロダクト・ソリューション・サービス開発
・会社URL:https://www.hakuhodo-technologies.co.jp/ 
・DXソリューションセンター紹介サイト:https://www.solution.hakuhodo-technologies.co.jp/ 

■お問い合わせ先 

・製品利用に関するお問い合わせ:
DXソリューションセンター Nomatica製品紹介サイト お問い合わせ
https://www.nomatica.hakuhodo-technologies.co.jp 

・報道関係のお問い合わせ:
博報堂テクノロジーズ広報窓口
hr-koho@hakuhodo-technologies.co.jp 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.hakuhodo-technologies.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂赤坂Bizタワー
電話番号
-
代表者名
米谷修
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2022年04月