豪華声優陣総勢39名が、またまた”猫”になる！昭和モダン×猫の探偵物語「ネコたん！～猫町怪異奇譚～」｜ ”猫”ばかりの朗読劇が開幕！

11/26(水)～30(日)全8回、池袋・あうるすぽっと。初日公演は伊達さゆり、浦和希、森永彩斗、山中真尋、久保ユリカ、阿部敦、滝佳保子が出演。

株式会社Alice

2025年11月27日 14時31分

総勢39名の声優が出演する、昭和モダン×猫の探偵物語「ネコたん！～猫町怪異奇譚～」猫町連続爆破事件が2025年11月26日(水)に、池袋・あうるすぽっとで開幕。初日となる26日(水)の公演レポートが到着した。

「ネコたん！～猫町怪異奇譚～」は、“日本近代詩の父”と称される詩人・萩原朔太郎による唯一の小説『猫町』の世界観を元にした、昭和モダン×猫のオリジナルコンテンツで、猫のみが暮らす街「猫町」が舞台の、スリル・ショック・サスペンスな探偵奇譚。主人公・迷路ソマリと相棒・雨宮将太という雨路探偵事務所の二人が個性豊かなキャラクターたちと共に、「猫町」を舞台に繰り広げられる様々な事件に挑む。

本作で二匹が挑むのは、猫町中を巻き込む凶悪な連続爆破事件。平和な猫町で次々と起こる爆破事件、猫町警察と協力して犯猫を捕まえるべく、猫町中を縦横無尽に奔走する！迷探偵バディが事件に隠された謎を探り、犯猫を解き明かす快刀乱麻の推理活劇！

公演レポート

エンタメ性に溢れた、笑いっぱいのミステリー

初日のこの日は、伊達さゆり、浦和希、森永彩斗、山中真尋、久保ユリカ、阿部敦、そして弁士の滝佳保子が出演。猫の探偵による推理劇を笑いたっぷりなエンターテインメントに仕上げた。

ある日、突然、猫町署に爆破予告の電話がかかってくるところから物語が始まる。電話を受けた新人警官・龍石流依（森永彩斗）と先輩警官・君山皐月（久保ユリカ）は、「要求はない」「誰かを傷つけたいわけではない」と話す犯猫を訝しがりながらも、指定されたビルから猫たちを避難させることを約束した。プロローグから、意図の分からない犯猫の行動に興味を惹かれ、世界に一気に引き込まれる。

ここで、探偵猫の迷路ソマリ（伊達さゆり）がステージに登場。本作の主題歌をキュートな笑顔とダンスで歌い上げ、会場には大きな手拍子が鳴り響いた。映画やアニメのオープニングを思わせる流れに、会場の熱気も一段と上がったように感じた。そんな大盛り上がりの中、続いて弁士（滝佳保子）が現れ、これまでのシリーズや作品の紹介を軽快なトークで行う。この弁士とは、演説や説明をする役割を担った人物のこと。この作品では、それぞれのキャラクターを端的に紹介したり、物語の補足をしたりする。観客がより物語に入り込みやすいように手助けしてくれるので、初見でも物語を存分に楽しむことができるのだ。

今回の物語は、タイトル通り、猫たちが暮らす猫町で起こる連続爆破事件に、雨路探偵事務所を営むソマリと雨宮将太（浦和希）、そして猫町署の警官・龍石と君山が挑むというストーリーだ。犯猫を捕まえるべく、猫町中を縦横無尽に奔走するソマリたちに加え、冷徹な極悪経営猫の押井風太郎（山中真尋）が登場し、事態はますます混迷を極める。さらに、お馴染みのキャラクターでもある長老猫のサクタロー（阿部敦）も加わり、猫町中を巻き込んだ事件へと発展していく。

面白いのは、物語の冒頭から犯猫の存在が観客には分かっているということ。なので、観客は犯猫探しをするのではなく、この犯猫は何を思って犯行に及んだのか、犯猫にはどんな背景があったのかが大きな謎となっている。そうしたストーリーからか、事件そのものよりも、犯猫を含めたそれぞれのキャラクターをより丁寧に描き出していた印象だ。また、そうしてキャラクターの背景がしっかりと見えてくることで、共感できるポイントもより多くなり、「人間社会でもこういうことってあるよな」と自分ごとに置き換えて楽しめた。

キャストによってもそれぞれのキャラクターの見え方が変わってくるのもこのシリーズの見どころの一つ。この日、伊達が演じたソマリは、天真爛漫でかわいらしさに溢れた、元気いっぱいな猫になっていた。そんなソマリと丁々発止の掛け合いを繰り広げた、浦が演じる雨宮はコミカルに立ち回りながらも、キメるときはキメるギャップを持ったイケ猫。そして、森永の龍石は愛嬌たっぷりの弟キャラ、久保の君山は自立した姉御キャラに仕上がっていた。さらに、山中は物語の中でキーとなる重要な2つの役柄を見事に演じ分けて観客を魅了し、阿部はサクタローなど複数の役を演じ分け、物語を盛り上げるのに一役買っていた。

本作はいわゆる「朗読劇」ではあるが、猫耳をつけてそれぞれのキャラクターを彷彿とさせる衣裳をまとったキャストたちや、2つのひな壇が設置されたステージなど、目で見ても楽しめる要素が多い。爆発のシーンはスモークと照明、音で見事に表現されているなど、エンタメ性も抜群。きな臭い事件を描いていながらも、笑いたっぷり、楽しくハッピーな気分で観劇できる作品になっていた。

休憩なしの約100分の本作。テンポ良く展開する物語は、飽きさることなく、物語に没頭できる。公演は30日（日）まで日替わりキャストで上演中なので、ぜひさまざまな組み合わせで物語を味わってもらいたい。

（文責：嶋田真己）

公演概要

◆イントロダクション

猫の町、猫の探偵、猫の事件

「ネコたん！～猫町怪異奇譚～」は、“日本近代詩の父”と称される詩人・萩原朔太郎による唯一の小説『猫町』の世界観を元にした、昭和モダン×猫のオリジナルコンテンツです。

猫のみが暮らす街「猫町」が舞台の、スリル・ショック・サスペンスな探偵奇譚。

主人公・迷路ソマリと相棒・雨宮将太、雨路探偵事務所の二匹が個性豊かなキャラクターたちと共に、「猫町」を舞台に繰り広げられる様々な事件に挑みます。

2025年11月26日(水)～30日(日)　あうるすぽっと（豊島区立舞台芸術交流センター）

原作：ネコたん！

脚本・演出：木村孔三

◆ストーリー

猫町連続爆破事件

思い立ったらすぐ行動、猪突猛進・天真爛漫な探偵猫・迷路（まよいじ）ソマリは、煙草をこよなく愛する元刑事の切れ者・雨宮将太（あめみやしょうた）と共に雨路探偵事務所を営んでいる。ある日、色白痩身で弱気だが、能力は高い新人警官・龍石流依（たついしるい）と、勝気な姉御肌の先輩警官・君山皐月（きみやまさつき）が探偵事務所に飛び込んできた。猫町のどこかに爆弾を仕掛けたタレコミがあったと言う。「猫町を破壊なんてさせない…！」タイムリミットまでに犯猫を捕まえるべく、猫町中を縦横無尽に奔走する。が、傲岸不遜で冷徹な極悪経営猫・押井風太郎（おしいふうたろう）も登場し、ますます事態は困窮していく。飄々とした長老猫・サクタローら、お馴染みのキャラクターたちも加わって、猫町中を巻き込んだ無差別爆破が始まってしまう…。4匹は犯猫を捕まえ、猫町を守ることができるのか！？迷探偵バディが犯猫を解き明かす、快刀乱麻の推理活劇、第参弾！

◆配役・キャスト

迷路ソマリ（まよいじそまり）／思い立ったらすぐ行動、天真爛漫な探偵猫

　CV：鈴原希実、伊達さゆり、月音こな

雨宮将太（あめみやしょうた）／煙草をこよなく愛する、元刑事の切れ者猫

　CV：浦和希、鈴木達央、高塚智人、竹内栄治、寺島惇太、中澤まさとも

龍石流依（たついしるい）／色白痩身で弱気だが、古武術を極めた有能な新人警官猫

　CV：石橋陽彩、市川蒼、鵜澤正太郎、少年T、堂島颯人、戸谷菊之介、宮﨑雅也、森永彩斗

押井風太郎（おしいふうたろう）／超やり手の経営者でありながら傲岸不遜で冷徹な極悪猫

　CV：石谷春貴、小笠原仁、狩野翔、高橋英則、帆世雄一、松風雅也、山口智広、山中真尋

君山皐月（きみやまさつき）／腐敗した猫町警察を強かに生きる勝気な姉御猫

　CV：井口裕香、工藤晴香、久保ユリカ、涼本あきほ、土屋李央、峯田茉優、幸村恵理

サクタロー／飄々とした生き字引、猫町の長老猫

　CV：阿部敦、神尾晋一郎、近藤孝行、重松千晴、野上翔、増元拓也、三宅健太

弁士　滝佳保子

※役内50音順　※キャストの出演回は、スケジュールの出演表をご確認ください。

阿部敦、井口裕香、石橋陽彩、石谷春貴、市川蒼、鵜澤正太郎、浦和希、小笠原仁、神尾晋一郎、狩野翔、工藤晴香、久保ユリカ、近藤孝行、重松千晴、少年T、鈴木達央、鈴原希実、涼本あきほ、高塚智人、高橋英則、竹内栄治、伊達さゆり、月音こな、土屋李央、寺島惇太、堂島颯人、戸谷菊之介、中澤まさとも、野上翔、帆世雄一、増元拓也、松風雅也、峯田茉優、三宅健太、宮﨑雅也、森永彩斗、山口智広、山中真尋、幸村恵理、滝佳保子（弁士）

◆スケジュール

2025年11月26日(水)～30日(日)　全8公演

11/26(水)19時回：伊達さゆり、浦和希、森永彩斗、山中真尋、久保ユリカ、阿部敦

11/27(木)13時回：伊達さゆり、中澤まさとも、少年T、帆世雄一、涼本あきほ、増元拓也

11/27(木)19時回：鈴原希実、高塚智人、石橋陽彩、松風雅也、幸村恵理、野上翔

11/28(金)19時回：鈴原希実、竹内栄治、市川蒼、高橋英則、土屋李央、近藤孝行

11/29(土)12:30回：月音こな、寺島惇太、戸谷菊之介、山口智広、井口裕香、重松千晴

11/29(土)17:30回：月音こな、寺島惇太、宮﨑雅也、石谷春貴、井口裕香、三宅健太

11/30(日)12:30回：月音こな、鈴木達央、堂島颯人、狩野翔、工藤晴香、神尾晋一郎

11/30(日)17:30回：月音こな、鈴木達央、鵜澤正太郎、小笠原仁、峯田茉優、神尾晋一郎

＊弁士の滝佳保子は全公演出演いたします。

◆会場

あうるすぽっと【豊島区立舞台芸術交流センター】

〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F

　・東京メトロ有楽町線「東池袋駅」6・7番出口より直結

　・ JR他各線「池袋駅」(東口)よりグリーン大通り直進徒歩10分

　・都電荒川線「東池袋四丁目」より徒歩2分

WEB SITEはこちら

◆チケット

全席指定　9,000円（税込）

●一般販売(先着)　11月1日(土)10時～

　販売ページはこちら　Lコード：31526

　※ご購入前にガイドラインのご一読をお願い致します。

◆音楽

『迷解歩行』by迷路ソマリ

　作詞：真崎エリカ

　作曲：矢鴇つかさ（Arte Refact）

　編曲：矢鴇つかさ＆水野谷怜（Arte Refact）

◆スタッフ

原作：ネコたん！

脚本・演出：木村孔三

劇伴音楽：西川裕一

美術：松村あや

音響：香田泉

照明：葛西健一

衣裳：上杉麻美（dexi）

ヘアメイク：横山桂子

演出助手：小林龍世

舞台監督：青木規雄

イラスト：幽霊

デザイン：雷雷公社

制作：ALiCE/大川望美、豊川涼太

票券・アシスタント：上野凪

企画・プロデュース：ALiCE

原作協力・プロデューサー：慶長聖也

企画協力：青木普起、関加奈子

協力：アーツビジョン、EARLY WING、青二プロダクション、アクロスエンタテインメント、Apollo Bay、ヴィムス、81プロデュース、エイベックス・ピクチャーズ、大沢事務所、劇団S.W.A.T！、賢プロダクション、ケンユウオフィス、Chouette.、スターダストプロモーション、ステイラック、ソニー・ミュージックアーティスツ、俳協、マウスプロモーション、LIVE VIEWING JAPAN（五十音順）

主催・製作：ネコたん！パートナーズ