関東の古着小売の最前線『古着屋3peace』と関西の古着卸の最前線『古着卸CLASS1』のパートナー契約が実現‼株式会社3peaceと株式会社RESTAの業務提携締結を発表いたします。
それぞれ関東・関西を中心として大規模な古着事業を展開する株式会社3peace(代表取締役:加藤雄大)と株式会社RESTA(代表取締役:佐々木一騎)が業務提携を締結しました。
独自のSNSプロモーションとブランディング戦略により関東・東海地方を中心に古着事業を拡大させてきた『古着屋3peace』(運営会社:株式会社3peace、以下「3peace」と呼称)と、40店舗以上を展開する無人の古着屋『#古着de行こか。』をはじめ関西から国内全域に商品を供給する『古着卸CLASS1』(運営会社:株式会社RESTA、以下「CLASS1」と呼称)は、東と西、小売と卸売それぞれの立ち位置から双方を補完し古着業界に革新をもたらすことを目的とした業務提携契約を締結いたしました。

■3peaceの強みと課題
3peaceは、いわゆる「第二次古着ブーム」に火が付く少し前の2017年に創業し、こだわり抜いた商品ラインナップとZ世代向けのSNS戦略によって古着市場の急速拡大の波に乗り、一躍業界のトップに名を連ねることとなった一大古着販売ブランドです。
卸売倉庫の一般開放という類をみない販売方法が話題を呼び、有名YouTuberをはじめとしたインフルエンサーによる拡散や自社SNSを高頻度に更新することでユーザーの関心を集め、わずか2年で15の小売店と3つの卸倉庫を運営するに至りました。
陳列方法やレイアウトから小物にもこだわって仕上げた「ウケの良い」お店作りは一般消費者・業者を問わずしっかりと刺さり、高品質低価格なアイテム軍との相乗効果により数多の根強いファンを獲得することに成功しています。
こうして業界内でも指折りの販売力を獲得し大きく成長を遂げた3peaceですが、その一方で大量の店舗および卸倉庫を支え続けるだけの物量の確保や、各販売場所における最適な在庫の分配、商品の店舗間移動による再配置といった、仕入れおよび物流をはじめとした商品力において内製の限界が見えはじめ、成長し続ける販売力を支えきれないという課題がありました。
■CLASS1の強みと課題

CLASS1は2024年4月にサービスを開始したばかりであり、業界においてもまだまだ新参者でございますが、全国15都道府県で無人の古着店『#古着de行こか。』を40店舗以上展開しており、無人での店舗運営に特化したノウハウ、ワークフローの構築により属人性を徹底的に排除した事業運営を行っております。
また、一般のお客様には非公開の古着事業者様専用の卸倉庫を滋賀県と群馬県で運営しており、毎週LINEで入荷商品の写真を届けながら、通販と現地販売の二軸により、全国の古着店に対して「在庫供給の不安を解消する」という卸売モデルを実現しています。
特に滋賀県の拠点は総面積2000坪以上と古着業界においては国内でも有数の規模を誇る巨大倉庫群となっており、パキスタン、タイ、アメリカなど複数の地域から40ftのコンテナを毎月直貿で輸入しここに集積することで約30万着の商品を常時回転させています。この圧倒的な在庫数と回転力による「古着供給インフラ」が、『#古着de行こか。』の2年で40店舗以上というスピード展開を可能にした当社最大の強みです。
反面、CLASS1単体では販売ノウハウが「無人古着店」のものに偏っており、業界内の一般的な古着店におけるノウハウの獲得・蓄積が難しい状態でした。衣料品の性質上必ず季節や気候の移ろいによって消費者の需要も変化しますが、昨今のこれまでにない気候変動によって複雑化した需要の変動をとらえるには現場レベルでの情報取得が必要不可欠であり、自社単体で消費者の需要に合わせた売り場作りを実現するには大きな課題がありました。
■CLASS1滋賀拠点が「中枢倉庫」として全国発送のハブとなる

今回の業務提携により、3peace店舗の一部の商品がCLASS1の倉庫から直接出荷されることとなりますが、これはただ「3peaceの仕入先がCLASS1になる」というだけのものではありません。3peaceからもたらされる現場の売れ筋や回転率、客層、天気、地域傾向などの生の情報を基にCLASS1が商品をチューニングして供給する「現場連動型の商品供給モデル」の実現を目指します。
CLASS1はただ商品を供給するだけでなく、CLASS1倉庫を介して商品をA店からB店へ移動させることもできるような、3peaceにとっての中枢倉庫の役割も持ちます。例えば横浜都心部では滞留してしまう商品でも静岡の郊外型店舗であれば売れるといった風に、一定期間で商品をCLASS1倉庫へ返送し条件の異なる店舗へ再投入することで3peace全体での効率的な在庫配置を目指すなど、商品の流動性を大きく高められるロジスティクスを担います。
3peaceは仕入れと物流の手間や在庫リスクのほとんどが消滅し最適な在庫配置の実現と売上の最大化に集中することができます。他方、有人店舗である3peaceからもたらされる情報はCLASS1の課題であったリアルタイムで変動する消費者の需要傾向を即座に把握することに繋がり、無人店舗においての最適な売り場作りの実現に大きく近づくことができます。両社における商品配置の最適化は在庫の流動化の高まりを促進し、新たなノウハウの蓄積は業界全体における古着という資源の最適な配置=ロスゼロ社会実現に向かって大きく世の中を前進させられるものと考えています。
■現代の古着業界が抱える課題
かつて「趣味」や「カルチャー」として、どちらかと言えば少しコアでマニアックな文脈で語られることが多かった古着ですが、昨今ではZ世代・α世代を中心に「手頃で、おしゃれで、環境にやさしい選択肢」として爆発的に拡大しています。特に「昭和レトロ・平成レトロ」という形で1世代前のデザインや文化が再評価される中で、それらの要素を取り入れつつ「一点モノにつき他人と被らない」ことによる個性の主張を簡単に実現できる点がTikTok、Instagram、YouTubeなどのSNSとの非常に高い親和性を持っており、ブームの後押しとなっています。
この消費者側での古着ムーヴメントに呼応して、企業だけでなく個人事業主レベルで古着業界への新規参入が非常に増えています。個人事業主の方々は、そのほとんどが「古着が好き」という想い、情熱から参入されていますが、そこで現代の古着業界が抱える大きな課題に直面することとなります。
仕入れの面においては、特に市場で好まれる海外古着は、一点モノがほとんどであるという点と、為替レートや燃料価格の変動による影響を受けやすい点から、「品質」「品数」「価格」のすべての面で慢性的な不安定さを抱えています。また、季節に応じた商品の入れ替えが必須であり、数か月単位でまとまった数の仕入れを行う必要と、さばききれずシーズンオフとなった商品は翌年まで持ち越す必要があります。そのため、回転率の悪化はキャッシュフローの悪化を招き、大量の在庫は保管場所の確保や品質管理に大きな手間がかかります。
販売の面においてはSNSによる広告戦略が殊更重要となっており、常に変化し続けるトレンドと広告システムの双方の知識を常にアップデートし続け、その時々における正しいアプローチを継続しなければなりません。事業者は「仕入れ」と「販売」の双方において大きな問題を背負うこととなりやすく、属人化や疲弊化により事業の継続が困難になりやすい点が、現代の古着業界の課題です。
■3peaceとCLASS1が目指す新たなビジネスモデル

3peaceとCLASS1が共同することで、このような課題を抱える古着業界に新たなソリューションを与えられるような新しいビジネスモデルを創出できます。個人事業主レベルでも「好きで始めた古着屋が、きちんと利益を出して、長く継続できる」仕組みを社会に実装するという、産業デザインの再構築を目指します。
3peaceが培ってきた「有人店で売れる仕掛け」とCLASS1が築き上げた「仕入れの仕組み」を掛け合わせ、両社の実績とデータに基づいた確かな「集客戦略」と「商品戦略」を生み出し、これをすべて言語化・仕組化し「共有可能なノウハウ」へと昇華させることで、個々人の才能や知見に頼らずとも「戦える事業」としての古着屋を実現できる時代が到来させます。
また、関東を中心に有人店舗を展開する3peaceと、関西を中心に無人店舗を展開するCLASS1は、同じく古着業界で多角的な展開をしていても全く異なるステージで戦ってきました。この両者の結びつきは、小売と卸、店舗と催事、都市部と地方など、あらゆる分断を繋ぐ架け橋となり、業界の構造を大きく転換させる一手となり得ると考えています。
今回の業務提携が、すべての古着屋さんが持つ古着への情熱が、ビジネスの世界で敗れることなく続き、次の世代へと受け継いでいけるような、古着の新時代を作るきっかけになることを願っています。
■代表者コメント
株式会社3peace(3peace) 代表取締役 加藤雄大
「初めてCLASS1の倉庫をお訪ねした時、『業界へ参入してきたばかりでこれほどの物量を扱うのか』と、本気度と熱量の高さに感銘を受けました。大変ありがたいことに我々は既に多くの皆さまにご愛顧いただけておりますが、今回の業務提携によってより良い商品をより沢山の皆さまにお届けできるようになると確信しています。CLASS1の皆さまの熱量に負けないように我々も改めて気を引き締めて取り組んで参りますので、今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願いいたします。」
株式会社RESTA(CLASS1) 代表取締役 佐々木一騎
「昨今のブームで古着屋の華やかな部分をよく見かけますが、実はかなり泥臭い仕事です。仕入れ、検品、値付け、撮影、SNS運用、接客、発送などなど、全部を自分でしなければならず、ただ古着が好きなだけでは絶対に続きません。だからこそ私たちは『好きで始めた古着屋をきちんとビジネスとして続けられる仕組みを提供する』ことを使命にやってきました。3peaceの売れる有人店舗を作り出す現場センスには本当に驚かされました。私たちが得意な『裏方』と3peaceの『現場力』が組み合わさることで、業界の新しい基準を作れると確信しています。」
■会社概要
株式会社3peace
代表取締役 加藤雄大
〒259-1212 神奈川県平塚市岡崎2976-1
株式会社RESTA
代表取締役 佐々木一騎
〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島3-9-13
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