ispace-U.S.、Astroportと将来的な月面レゴリス研究のためのセンサー機器輸送に関する協業について覚書を締結
株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)は、当社米国法人であるispace technologies U.S., inc(以下ispace-U.S.)が宇宙分野における、建設および材料の製造企業であるAstroport Space Technologies Inc.(以下Astroport)と将来的な月面レゴリス研究のためのセンサー機器の月面輸送に関する協業について覚書を締結したことを、本日、イタリア ミラノで開催中の第75回国際宇宙会議で発表したことをお知らせいたします。
このたびの覚書締結はispace-U.S.が現在開発を進めるAPEX1.0ランダー(月着陸船)または将来開発予定のランダーで、Astroportの科学的機器を月面へ輸送し、展開することを視野に入れたミッションに関する交渉をスタートさせる最初のステップとなります。
■ ispace U.S. CEO ロナルド・ギャランのコメント
「Astroportとの協業により、輸送サービスによるシスルナ経済圏構築に向けた協力体制を整えます。米国の商業航空宇宙産業の成長を促進すべく、今後のミッションで商業ペイロードの打ち上げが増加することを期待しています。」
■ Astroport Space Technologies Inc. CEO Sam Ximenes コメント
「月面に存在する資源で月面にインフラを構築する方法の検討は、レゴリスの化学的特性を詳細に且つ包括的に理解することから始まります。私たちはレゴリス研究のために必要なセンサー機器の輸送をispace-U.S.の将来ミッションで実現するために協力できることを嬉しく思います。」
ispaceは、日・米・欧の3法人でそれぞれの地域の文化や多様性を活かしながら、1つの統合的なグローバル企業として宇宙開発を進めてまいりました。最速 2024 年 12 月に日本法人が主導するミッション2、続いて2026年には米国法人が主導するミッション3を順次実行していく計画です。また、2027年には、現在日本で開発中のシリーズ3ランダー(仮称)を用いたミッション6を予定しています。世界中の政府、企業、教育機関からの高まる需要に応えるため、ispaceはミッション3およびそれ以降のミッションのペイロードサービス契約とデータサービスを提供してまいります。
■ Astroport Space Technologies Incについて
宇宙分野における、建設および材料の製造企業であり、月面や火星のインフラを自律的に建設するため惑星の資源を耐久性のある原料に変える事業を行っています。テキサス州サンアントニオに本社を置くAstroportは月や火星、その他の天体への安全で信頼性が高い効率的な宇宙航行を推進するための惑星間の着陸ポートを設計し、運用するビジョンを掲げています。2020年に設立された、ディープテック系のスタートアップで、2017年に設立された宇宙の建築コンサルティング、設計、エンジニアリング企業である、Exploration Architecture Corporation (XArc)の技術ベンチャー部門として活動しています。
■ ispace technologies, U.S., inc ( https://ispace-us.com/ )について
コロラド州デンバー郊外に位置する、株式会社ispace のUS法人。地球から月への輸送サービスを政府及び民間顧客に提供する米国の月開発企業。月の資源活用に着目し、月、及び地球と月の間において人類の生活圏、経済圏を構築することを目指している。ispace U.S.は米国で設計・製造・打ち上げが行われるAPEX1.0ランダー開発の中心地であると同時に、北米における事業の拠点としての役割を担う。Team Draperの一員として、アメリカ航空宇宙局(NASA)の商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services, CLPS)に採択され、NASAが後援する3つの科学ペイロードを月周回軌道及び月面へ輸送する予定。ispace U.S. CEOのRonald J. Garan Jr.は元NASA宇宙飛行士であり、宇宙産業における第一人者。彼を含むispace U.S.の経営陣には、米国の数々の宇宙プログラムにおいて活躍したプロフェッショナルが集結。
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