山形県立博物館 令和7年度特別展「両羽博物図譜~博物学者松森胤保に描かれた動物たち~」開催決定!2025年9月27日(土)~2025年12月14日(日)

激動の幕末~明治時代を生きた「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ」博物学者・松森胤保の新発見資料を史上初公開!

山形県

山形県立博物館(館長:舟山 和彥)では、9月27日(土)~12月14日(日)の期間で令和7年度特別展「両羽博物図譜~博物学者松森胤保に描かれた動物たち~」を開催します。

山形県立博物館 令和7年度特別展「両羽博物図譜~博物学者松森胤保に描かれた動物たち~」

令和7年(2025年)は山形県指定有形文化財『両羽博物図譜(りょううはくぶつずふ)』の作者である山形県鶴岡市出身の博物学者「松森胤保(まつもりたねやす)」が生誕して200周年となります。そこで松森胤保生誕200周年に合わせ「両羽博物図譜に描かれた動物」をテーマとした特別展を開催します。彼が自筆の文章と絵で残した自然の記録とともに、今も人々を魅了する動物たちの世界に迫ります。

本展は、松森胤保が晩年に山形の動植物をありのままに描いた『両羽博物図譜』を中心として山形の豊かな自然と、著者である博物学者松森胤保を紹介することを目的に企画しました。『両羽博物図譜』は、羽前・羽後(現在の山形県・秋田県)の動植物を網羅しようと作成された全59冊の大著で、昭和28年に山形県によって文化財に指定されました。

本展では、県指定有形文化財『両羽博物図譜』の実物を展示し、そこに描かれた数々の動物たちの剥製や実物標本に加え、現代に伝わる胤保の所縁の品々をご覧いただけます。

■本企画展のみどころ

1.新発見の松森胤保自身が収集した「鳥巣・鳥卵」や「岩石」などの標本を初公開

2.新発見の「本人写真」や松森胤保の「標本の写真」を初公開

3.両羽博物図譜に描かれた「多数の動植物標本」を特別展示

4.県指定有形文化財『両羽博物図譜』を展示公開

■展示構成

展示は、第1章から第4章で構成されています。『両羽博物図譜』に描かれた動物たちだけでなく、松森胤保の生い立ちや図譜執筆といった生涯を、展示を通じて理解できる内容となっています。

〇第1章「松森胤保の生涯」

この章では、松森胤保の生い立ちを紹介し、その人物像に迫る展示をします。

本企画のテーマである『両羽博物図譜』は、山形出身の博物学者「松森胤保」が記した精細な全59冊の図譜です。

松森胤保は、自然や生物へ高い観察眼と関心を持ち、図譜を記しました。胤保は武家に生まれ、前半生は激動の幕末を武人として生きました。明治以降は地方政治に関わりました。本章では、松森胤保の生い立ちや当時の博物学事情を紹介します。

・主な展示物:鳥かご(酒田市松山文化伝承館蔵)、紺糸威二枚胴具足(個人蔵)、刀 無銘(伝冬廣)(個人蔵)

鳥かご(酒田市松山文化伝承館蔵)
紺糸威二枚胴具足(個人蔵)
刀 無銘(伝冬廣)(個人蔵)

〇第2章「両羽博物図譜に描かれた動物たち」

この章では、本特別展のテーマである両羽博物図譜各部の解説と、図譜に描かれた動物たちの実物標本の展示を行います。

『両羽博物図譜』は、松森胤保が考案した分類法に基づき、獣類(哺乳類)、禽類(鳥類)、爬虫(両生類、爬虫類)、魚類、貝螺(貝類、軟体動物、甲殻類)、飛虫(昆虫)、植物と7部に分かれています。山形の自然と動物を精緻に描いた図譜と、そこに描かれた動植物の標本を展示します。

・主な展示物:両羽博物図譜(酒田市文化資料館光丘文庫蔵)、ニホンモモンガ(当館蔵)、ハヤブサ(当館蔵)

両羽博物図譜(ニホンモモンガ)(酒田市文化資料館光丘文庫蔵)
両羽博物図譜(ハヤブサ)(酒田市文化資料館光丘文庫蔵)
ニホンモモンガ(当館蔵)
ハヤブサ(当館蔵)

〇第3章「両羽博物図譜の源流をたどる」

この章では、松森胤保が『両羽博物図譜』を執筆する以前に書き溜めた、様々な著作や収集標本等から『両羽博物図譜』成立の経緯をたどる展示を行います。

松森胤保が自身の博物学の集大成とも言える『両羽博物図譜』の執筆を開始したのは、晩年になってからでした。本章では、それまでの人生で書き記した様々な著書や胤保本人が収集した標本の実物、写真を展示し、『両羽博物図譜』成立の経緯を探ります。ここでは、今回の県立博物館の調査によって新たに発見された資料である、胤保自身が作製したと推定される鳥巣・鳥卵標本を初公開します。

・主な展示物:新発見の鳥巣・鳥卵標本(当館蔵)、はく製と共に写る松森胤保写真(個人蔵)

鳥巣・鳥卵標本(当館蔵)
はく製と共に写る松森胤保写真(個人蔵)

〇第4章「博物学者としての松森胤保」

この章では、動物・植物以外の分野にも足跡を残した博物学者としての松森胤保を総括的に紹介します。

数多くの著作を残した松森胤保の興味関心は広く、動物だけではなく考古学、求理学(物理学)、開物学(建築・発明)、など多岐に渡り、多くの著作を残しています。本章では松森胤保の博物学者としての側面を、書籍を中心に展示します。

・主な展示物:南郊開物経歴(個人蔵)、石器(個人蔵)

南郊開物経歴(個人蔵)
石器(個人蔵)

■新発見・初公開の松森胤保資料

1.松森胤保自身が収集した「鳥巣・鳥卵標本」(当館蔵)

2.松森胤保自身が収集した「標本群」(個人蔵)

3.はく製と写る松森胤保等の「写真類」(個人蔵)

  松森胤保の作成した標本の写真は、今回初めて発見された。

■関連イベント

 本展では、関連イベントとして、記念講演会や記念イベント、展示解説会を予定しています。

(1)記念講演会

 ①10月13日(月・祝)

  「胤保に挑戦!標本から動物のナゾを解き明かそう」

  講師:中村夢奈氏(やまがたヤマネ研究会)

 ②12月7日(日)

  「日記から読み解く松森胤保と動物の関わり」

  講師:小野寺雅昭氏(飽海地域史研究会)

(2)記念イベント

 11月3日(月・祝)文化の日

 「自分だけの博物図譜を作ろう!」

 講師:わらびもちきなこ氏(漫画家)

(3)展示解説会(各回13:30~14:00)

 ①9月27日(土) ②10月11日(土) ③11月15日(土) ④12月6日(土)

(4)関連博物館行事

 ①10月25日(土)東北文化の日

 ナイトミュージアム「ハロウィンナイト」(事前予約制)

山形県立博物館 令和7年度特別展

両羽博物図譜~博物学者松森胤保に描かれた動物たち~ 開催概要

【企画展名】両羽博物図譜~博物学者松森胤保に描かれた動物たち~

【会期】2025年9月27日(土)~2025年12月14日(日)

【開場時間】9:00~16:30(最終入館16:00)

【休館日】月曜日

     ※10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)、11月24日(月・祝)開館、翌火曜日は休館

【会場】山形県立博物館第3展示室

【主催】山形県立博物館

【協力】酒田市文化資料館光丘文庫、酒田市松山文化伝承館、有限会社写真の松森、大宝館、公益財団法人致道博物館、鶴岡市立加茂水族館、西川町立大井沢自然博物館、一般財団法人原野農芸博物館、猛禽類保護センター鳥海イヌワシみらい館、山形県水産研究所、公益財団法人山形県水産振興協会(五十音順)

【入館料】大人300円(20名以上の団体150円)

     学生150円(20名以上の団体70円)学生には専門学校生等を含む。

      高校生以下は無料。障がい者とその付添いの方は無料。

【お問い合わせ】山形県立博物館 Tel:023-645-1111 Fax:023-645-1112

【博物館ホームページ】https://www.yamagata-museum.jp/

■山形県立博物館

山形県立博物館は昭和46年(1971)に開館した、東北地方で自然史資料の展示をする最も歴史のある博物館です。「山形県」を紹介する博物館として、地学、動物、植物、考古、歴史、民俗および教育の7部門を擁する総合博物館です。

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ビジネスカテゴリ
政治・官公庁・地方自治体
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会社概要

URL
https://www.pref.yamagata.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
山形県山形市松波2-8-1
電話番号
023-630-2211
代表者名
吉村美栄子
上場
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資本金
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設立
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