MKI、環境・エネルギーデータ集計用ゲートウェイ「Energy Analyzer」の提供を開始

三井情報株式会社

main image
 三井情報株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:下牧 拓、以下:MKI)は、シスコシステムズ合同会社(以下:シスコ)のルーター「Cisco ISRシリーズ」をプラットフォームとした環境・エネルギーデータ集計用ゲートウェイ「Energy Analyzer」の提供を開始いたします。
 Energy Analyzerは、ファシリティとICTを繋ぐためのゲートウェイで、IPv6/IEEE1888対応や様々な設備・機器との接続が可能です。また、オープンプラットフォームの採用により、これまで課題となっていたお客様の設置コスト削減も実現します。
 MKIはこれまでの環境・エネルギー情報の管理ソフトウェアにおける開発実績を活かしつつ、本製品の投入によって環境・エネルギーマネジメント事業の拡大を目指してまいります。

【環境・エネルギーデータ集計用ゲートウェイ「Energy Analyzer」とは】
 省エネの推進、改善計画の立案を実施するためには、いつ、どこで、何のためにエネルギーが使われているのか等、データを細かく計測して時間毎の使用量を把握することが重要です。
 Energy Analyzerは、施設内に設置して環境・エネルギーデータの収集・蓄積、および環境クラウド基盤(データセンター等を利用して、データ分析を行う)へのデータ送出等を行う機器で、シスコルーター『Cisco ISRシリーズ』の標準モジュールであるAXPボード[※注1]にMKI独自開発のSCADAエージェント[※注2]を搭載しています。データの受送信には既設LANや携帯・PHS網を選択することが可能で、ゲートウェイにはデータ蓄積の機能を持たせて通信障害時のリスクに対応しています。
 このゲートウェイによって、BEMS(ビルエネルギー管理システム)や中央監視システム、照明/空調機器、太陽光パネル、EVインフラ、環境センサー等と連携し、データのリアルタイムでの集計なども可能になります。
なお、MKIの環境クラウドへの取り組みについてはこちらを参考ください。
http://biz.mki.co.jp/solution/cloud/green/index.html

【Energy-Analyzerの特徴】
(1) 優れた特性を持ったシスコのルーター「Cisco ISRシリーズ」をプラットフォームとして採用
 Cisco ISRシリーズは、IPv6対応およびスマートグリッドの技術標準化におけるリーディングカンパニーであるシスコが提供するサービス統合型ルーターで、これを環境・エネルギーデータ集計用ゲートウェイとして使用する事により、以下の様なメリットを実現します。
 ①IPv6対応によるファシリティ管理の効率化とセキュリティの向上
 ②安定稼働しているオープンプラットフォームを採用する事で信頼性が向上
 ③全国規模の設置・保守サービス体制を活用する事でコスト削減を実現
 今後、シスコのエネルギー管理ソリューション「CiscoⓇ EnergyWise([※注3] 以下:EnergyWise) 」機能に対応することで、IT機器も含めた統合的な環境・エネルギー管理ソリューションとして展開していく予定です。

(2) エネルギーマネジメントの国際的な通信規格「IEEE1888」に対応
 本製品は、「スマート・コミュニティ」や「ビルエネルギー管理システム」などを対象として、複数ベンダーの照明・空調機器などの一元管理を可能とする通信規格IEEE1888に対応するインターフェースを用意しています。
IEEE1888は、東大グリーン ICT プロジェクト (代表:江崎 浩、以下:GUTP)が技術仕様面で貢献しており、日中の協働によって2011年2月2日に正式に承認された国際標準規格です。MKIも、GUTPにメンバーとして参加しています。

(3) 複数メーカーの設備機器に対応が可能
 自治体・事業者が保有する施設の設備・機器が統一されていることは非常に稀なため、ゲートウェイにはマルチメーカー対応が求められてきました。Energy AnalyzerはIEEE1888をはじめ様々な規格に対応している事から、メーカーに限定されずにデータ収集等を行う事が可能です。

[※注1] AXPボード:シスコのルーター「ISRシリーズ」内で動作する Linux ブレードサーバーで、プログラムの搭載やデータの蓄積を行う事が出来ます。
[※注2] SCADAエージェント:産業制御システムの一種であり、計測データの収集・蓄積、計測データの環境クラウド基盤への送出などを可能にします。
[※注3]CiscoⓇ EnergyWise:本機能に対応したネットワーク機器全体の電力使用量を可視化する機能を有しており、Energy Analyzerと併用する事によって施設全体のエネルギー及びICT機器の電力消費量の可視化が可能となります。

 今回の発表に際し、東大グリーン ICT プロジェクト代表の江崎浩様より、コメントを頂いております。
電力エネルギー問題への対応は、我が国が世界に先駆けその解決法 を実社会に展開・実証しなければならなくなりました。 ファシリティのオープン化・マルチベンダー化は、そのための必要条件です。Energy Analyzerの市場投入・展開が、IEEE1888 の有効性を示しすべての産業セグメントにおいて活動基盤の省エネ 化・効率化に寄与すること、また、スマートな社会インフラの整備・構築に貢献されることを期待しています。

 今回の発表に際し、シスコシステムズ合同会社専務執行役員 木下 剛氏より、コメントを頂いております。 この度、三井情報株式会社様の環境・エネルギーデータ集計用ゲートウェイEnergy AnalyzerにシスコのCisco ISRシリーズ ルーターが採用されたことを嬉しく思います。Energy Analyzerは、当社のネットワークを基盤としたエネルギー管理ソリューションEnergyWise機能にも対応可能な、オフィスのICTとビル設備を統合するエネルギー管理ソリューションです。プラットフォームとして採用されたシスコのサービス統合型ルーターは、IPv6対応を含めスケーラブルなマルチサービスの統合を行うための高い信頼性を実現しております。また、高度なセキュリティ機能を同時に提供することで、Energy Analyzerがパフォーマンスと安全性を最大限発揮することに寄与いたします。本ソリューションが、今後は中小規模や多拠点管理など広範なお客様に導入され、お客様のコストおよび環境負荷の低減に貢献できることを期待しております。

以 上

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

三井情報株式会社

3フォロワー

RSS
URL
http://www.mki.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー
電話番号
03-6376-1000
代表者名
小日山 功
上場
未上場
資本金
41億1300万円
設立
1991年06月