親を頼れずに育った虐待サバイバーたちのリアルな声を聴こう! 主催:認定NPO法人ブリッジフォースマイル

「親を頼れず」「社会からも守られず」にいる子どもの存在を、社会問題として、当事者たちがスピーチにして発信する【コエールチャンネル】。2025年度、あたらしく4人のスピーチが追加されました。

認定NPO法人ブリッジフォースマイルでは、子ともを取り巻く社会問題の解決に向けて「共に行動をする仲間を増やすこと」を目指したプログラム【コエール】を運営しています。虐待などに苦しみ、過去に親を頼れなかった経験を持つ当事者たちが、自分に起きた出来事を社会問題として向き合い、4か月程かけてスピーチを作り上げます。

2022年度から、スピーチをYouTube【コエールチャンネル】(https://www.youtube.com/@coyell_b4s)に残し、誰でもいつでも見られるようになりました。

▮2025年度 4つの新しいスピーチ

うみ :両親による虐待を受けて育ち、児童相談所に保護され、施設や里親家庭で暮らした経験を持つ。大学では心理学を学び、2026年春から新社会人。編み物女子。

「私抜きで、私のことを決めないで!」うみ

日本が子どもの権利条約を批准したのは1994年で、2024年までに批准した196カ国のうち158番目という遅さでした。また、児童福祉法が改正され、子どもが「権利の主体」として国内で初めて法的に位置づけられたのは、批准から22年後の2016年です。子ども時代に、虐待等で保護された経験がある人たちの中には、当時、保護された後にも関わらず、自分のことなのにきちんと状況を説明してもらえない、また説明がないので、自分の意見を述べる機会を持てない等、理不尽な環境の中で育った人が多くいます。自分のことを知り、自分の意見を伝えることの大切さを、経験者が語ります。

きてぃ子 :シングルマザーの環境で育ち、母と兄から虐待を受けて育つ。15歳で児童養護施設入所~自立援助ホームの経験がある。2013年から、障害福祉に関わり、支援する側に立って仕事をしている。趣味はキャンプと山登り。

「支援職員のメンタルヘルスケア」きてぃ子

虐待や貧困などで、児童養護施設で育つ子どもたちがいます。やっと保護に至った子どもたちですが、施設での生活はルールが多く、新たな生きづらさを抱えている場合があります。子どもたちが、安心・安全に育つために着目したいこととして、そこではたらく支援職員がまず、元気で明るく働ける環境かどうか、という点です。今回、自身も施設で育ち、現在は支援する側として働いているきてぃ子が、子どもにとっての幸せにつながる支援について話をします。 

しーちゃん :虐待を理由に小学5年生の時に、はじめて児童相談所に保護される。その後に4回保護される経験を持つ。中学時代に児童心理治療施設へ入所。高校入学と共も家庭復帰するも、虐待を受け自ら児童相談所へ行き再保護。その後自立援助ホーム、里親を経験する。大学では社会福祉学を専攻し、2025年春からコンサルティング会社で勤務。虐待サバイバーの声に迫るドキュメンタリー映画「REAL VOICE」のメインキャスト。

「一時保護所を絶望から希望へつなぐ場所に」しーちゃん

母親の交際相手から日常的に虐待を受け、一時保護所に保護されたにも関わらず、「家に帰りたい」と願ったのはなぜなのか。居場所をなくした子どもたちが、一時保護所ではなく、「トー横」や「グリ下」よ呼ばれる危険な場所に身を置くことを選ぶのはなぜなのか。何度か一時保護所や児童心理治療施設で暮らした経験を持つ、虐待サバイバーの1人として、大人たちに、今、耳を傾けて欲しいことをスピーチします。

やまゆう :大人になるまで保護や支援をされる事なく、ガスライティング(心理的虐待)を含む虐待を親から受けて育つ。 福祉系の大学を卒業し、精神保健福祉士の国家資格を取得。さらに、地域福祉の分野で働きながら、弁護士を目指し、予備試験の勉強中。関東のカフェ全制覇が夢。

ガスライティングという虐待

ガスライティングと呼ばれる心理的虐待を知っていますか?加害者がわざと誤った情報を発信し、被害者を心理的に操り、正常な判断力を奪います。そして、心理的コントロールによって被害者に「自分が悪い。相手が正しい」と思い込ませ、自信を失わせようとする巧妙な虐待です。現在、欧米を中心に認識が広まってきていますが、日本ではまだ馴染みが薄いガスライティング。被害者の経験から、その実態を知ってください。

▮これまでのスピーチ・ラインナップ

「消えた子ども」と呼ばれる居所不明の経験を持つ彼は、どうやって保護に至ったのか。
幼い頃、「しつけ」と称して母親のパートナーから暴力を受け、保護された経験を持つ。
ヤングケアラーから抜け出すきっかけは、精神状態が不安定な母親の入院だった。

虐待を受けて育った自分が、現在二人の子どもの親となっている。自分も親になってみて気づく、孤立した子育て=孤育ての問題。
家出を繰り返す子どもたちの背景には、多くの場合、虐待が関係している。子ども本人だけの問題にしていては、家出問題は解決していかない。
虐待は、貧困家庭で起こるものだと先入観で思いがちだが、裕福と言われている家庭内でも虐待は起きている。

▮当事者と一緒に考える【コエールワークショップ】 開催募集

地域・企業・学校やPTAなど、あらゆるコミュニティでワークショップを開催できます。ワークショップは、目的、対象、時間、開催形式(実地/オンライン)などに応じて、自由にカスタマイズできます。まずは、ご相談ください。

https://www.b4s.jp/coyell/

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会社概要

URL
http://www.b4s.jp
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都千代田区大手町2-6-2 株式会社パソナグループ内
電話番号
03-6842-6766
代表者名
林 恵子
上場
未上場
資本金
-
設立
2005年06月