【AI導入事例】ロビット、ナッツなど農作物の外観検査自動化を進めるAI外観検査装置「TESRAY Gシリーズ」を富士倉庫社の実生産ラインに導入。

従来の色彩選別機では検出できなかった、「形状不良」「虫ズル」「殻つき」「樹脂異物」といったアーモンドに発生する不良品の選別を可能とし、検査品質の向上、ならびに省人化を達成。倉庫事業のDX化を実現。

株式会社ロビット

AI・ソフト・ハードを融合させたクロスソリューションを提供する株式会社ロビット(代表取締役:新井雅海 所在地:東京都板橋区)は、世界中のアーモンド選別業務を受託している富士倉庫株式会社(代表取締役社長:坂口雅彦 所在地:横浜市中区)にAI外観検査装置「TESRAY Gシリーズ」を納入したことを発表致します。



■「TESRAY Gシリーズ」概要
食品農作物原料向けの外観検査ソリューションである「TESRAY Gシリーズ」では、検査対象が空中を落下する僅かな間にAIによる検査を実施し、着地前に異常品を排出して選別します。

色彩で判別できる異常以外にも形がいびつといった造形的な不良(「ダブル」「欠け、ワレ」)や、色彩が検査対象と同等の石や土砂、殻つき、植物や虫といった異物(「虫ズル」「殻つき」「樹脂」)などにも一つの装置で対応することが出来るようになります。



■ 不良品検出事例

殻つき。検出画像。殻つき。検出画像。

虫ズル。検出画像。虫ズル。検出画像。

形状不良(ダブル)。検出画像。形状不良(ダブル)。検出画像。







殻つき。AIヒートマップ画像。殻つき。AIヒートマップ画像。

虫ズル。AIヒートマップ画像。虫ズル。AIヒートマップ画像。

形状不良(ダブル)。AIヒートマップ画像。形状不良(ダブル)。AIヒートマップ画像。






いずれの不良も従来の検査技術では正常品との区別が難しいが、AI技術を活用することで検出が可能に。




■「TESRAY Gシリーズ」の特徴

  1. 指先〜手のひらサイズの小型の検査対象に最適化(例:カット野菜、ナッツ類、香辛料、生薬、乾物、魚卵等)

  2. 従来技術では対応が難しい色彩が同等の形状不良や異物、虫食いなどにも対応可能

  3. 異常の分類や異常の程度(軽微な変形であれば出荷する、大きく変形していれば出荷しない等)による選別基準を設定することが出来るため、顧客ごとの要求に合わせて歩留まりの最適化が可能

  4. 基幹技術の全てを内製化しているため、必要な処理能力に応じて装置の性能を調整・カスタマイズ対応することが可能


【アプリケーション事例】


アーモンドやナッツ、医薬品の原材料など小型の食品、農作物に幅広く対応します。



■【AI導入事例】導入企業様ご紹介


会社名:富士倉庫株式会社

倉庫業を営む富士倉庫社には、日々世界各地からバイヤーが買い付けたアーモンドなどの穀物、農作物が保管されていますが、同社では保管業だけでなく流通加工サービスの一環として、顧客の要望に沿った選別作業を行なっています。


選別作業内容:選別ライン上での、アーモンドの外観検査

富士倉庫社では数多くのナッツ類の選別業務を行なっていますが、そのなかでもアーモンドの選別は大きな比重を占めています。アーモンドの用途は、テーブルナッツ用のものから、加工用まで多岐に渡り、顧客の求める品質基準に沿って選別作業を行う必要があり、不良品や異物の除去は特に厳しい品質管理が求められます。


選別作業の課題:選別品質の向上と省人化

先進的に倉庫のDX化に取り組んでいる富士倉庫社にとっての選別業務の課題は、従来のアーモンド選別装置の主流である、色彩選別(カラーソーター)では検出出来ない不良品目の検出手法の開発でした。

従来の色彩選別機ではアーモンドの不良として発生する形状不良や異物混入を識別することができないため、人の手による選別に頼らざるを得えない状況にあり、また不良はアーモンドの表裏両面に発生するため、作業には熟練の作業者が求められ、人手不足が加速する今日において、富士倉庫社の選別品質を維持するためにはテクノロジーを活用した抜本的な改革が求められていました。



■「TESRAY Gシリーズ」導入で実現したこと

  • AI技術を活用した外観検査において、色彩選別機では検知できなかったアーモンド独特の不良品検出を実現

  • 特に、アーモンドの身と色味が同じである不良項目である「殻つき」、「殻ささり」、「ダブル」、「樹脂片」、「虫ズル」といった特徴の不良を、100%の検出率で判別が可能に

  • 熟練の作業員でなくとも、異常部の選別が可能となり検査品質の安定化ならびに省人化を実現

  • 1ロットごとに検査情報を集計しているため、異常種類の傾向や発生頻度等の検証など、原料を供給するパッカーごとの年度別の品質管理が可能に

  • 検査部だけでなく検査対象を投入するためのフィーダーユニット構築による生産性の向上

  • 装置導入の検査品質向上により、流通加工における選別業務の新規受注を実現



■富士倉庫社様よりコメント

今回の導入にあたり、富士倉庫株式会社 代表取締役社長 坂口雅彦様より、下記の通りコメントを頂戴しております。


「今回TESRAYを導入したことで、属人化していたアーモンド選別作業を標準化出来たことに加え、既存の選別機では実現出来なかった高度な選別能力を手に入れることが出来た。

食の安全に寄与する選別作業に対しての需要は根強く、かつ要求レベルも高い。アーモンドに関しては、TESRAYがそれに応える一つの解と考えている。


また機械としての精度やスピードはさることながら、既存ラインとのストレスのない繋ぎ込みやAIアップグレードの内容等、富士倉庫の求めに適切に応じるロビット社の柔軟さにも助けられた。

ロビット社は装置・SW・AIといった複数技術を組み合わせて、前例の無いものを形にするPM力を持ち合わせており、それらがTESRAYに集約されたとも言える。

今回の協業は、富士倉庫にとって先端開発を知る機会にもなり、数ある倉庫会社の中から当社をパートナーとして選んでいただいたことに非常に感謝している。

この取り組みが日本の食の発展の一助となるよう、引き続き選別作業に対して真摯に取り組んでいきたい。」



■ロビット社製、AI外観検査ソリューション「TESRAY」シリーズのご紹介

ロビットが開発し導入を進めるAI外観検査ソリューション「TESRAY」は、検査工程の自動化に必要となるAI・撮像・ロボティクス技術を全て自社で保有することで、高精度の異常検出を瞬時に行い、インラインで全数検査を実現するオールインワンソリューションです。


AI外観検査ソリューション「TESRAY」は食品農作物業界をはじめ、自動車業界、繊維業界など各業界で求められる検査基準に最適化されたソリューションラインナップを取り揃えています。


【TESRAYシリーズラインナップ】


本件に関するお問い合わせ先 info@robit.co.jp (株式会社ロビット 広報宛)



■会社概要

社名:株式会社ロビット

代表取締役:新井雅海

所在地:東京都板橋区

設立:2014年6月

業務内容:ロボット、精密機器、関連するハードウェア、部品及びソフトウェアの設計、製造、販売

URL:(https://robit.co.jp/)


■ロビットの提供価値

ハードとソフトのクロス・ソリューション

私たちは、現場を知りつくす高度なハードウェアと最先端のソフトウェアをかけ合わせ、AI、ロボティクスなどの力で企業・社会の課題を解決します。

「ハードとソフトの融合」。

この理想を真に実現し、真に相乗効果を生み出せている企業は、まだ、世界にもほとんどありません。私たちは必要な人材・設備の両面を自社内にそなえ、専門や職種の枠を超えて常に議論し、交流し、ノウハウを共有。これまでにないソリューションをワンストップでかたちにします。

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会社概要

株式会社ロビット

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URL
https://robit.co.jp
業種
製造業
本社所在地
東京都板橋区小豆沢4-26-13
電話番号
-
代表者名
新井雅海
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年06月