<ネットスーパーに関する意識調査>スーパー(実店舗)vsネットスーパー、便利で得なのはどちら?
~”実店舗のように商品が選べ、ネットスーパーのように配達してもらえる”が理想~
FromプラネットVol.93
国内1,300社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第93号として、ネットスーパーに関する意識調査の結果をご紹介します。
バックナンバー https://www.planet-van.co.jp/news/from_planet.html
国内1,300社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする『Fromプラネット』の第93号として、ネットスーパーに関する意識調査の結果をご紹介します。
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- ふだんの買い物に「ネットスーパー」を利用する人は2割
はじめに、店舗の種類や形態別に、買い物をする頻度を尋ねました。「ほぼ毎日」から「週に1回」までの数値を合わせた“週1回以上”計で比べると、最も高かったのは「スーパー」81.2%、次いで「コンビニ」50.3%、「ドラッグストア」23.0%、「生協」14.4%、「ネットショッピング(楽天市場、Amazonなど)」9.8%の順になりました。利用頻度が高いのはやはり「スーパー」「コンビニ」などの実店舗で、「ネットスーパー」は2.5%と最下位。「ネットスーパー」を「全く利用しない」は79.7%と8割で、逆算すると、(頻度にかかわらず)ふだんの買い物に「ネットスーパー」を利用するという人は約2割。まだ身近な存在ではないようです。
- ネットスーパーを最も利用して いるのは若年層? 高齢層?
「スーパー」は男性に比べて女性のほうが高く、また、若年層より中高齢層で高くなっていました。女性の60代・70代以上では9割を超えています。一方、「コンビニ」は、女性の70代以上では15.1%と最低でしたが、女性の20代、男性の50代以下では6割超。「コンビニ」の利用頻度が女性に比べて男性で高く、また、若い人ほど高いことがわかります。
「ネットスーパー」は男女ともに30代で最も高く、男性で6.9%、女性で5.9%。一方、男性の60代では0.9%、女性の70代以上では0.0%で、中高齢層にはほとんど利用されていないことがわかります。「ネットショッピング」も同様に若年層で高く、ネットでの買い物になじんだ若い世代から、「ネットスーパー」の利用機会が広がっている様子がうかがえました。
- 中高齢層の女性ほど「自分で商品を選びたい」
3位には「ネットスーパーをよく知らないから、なじみがないから」22.0%が入りました。認知度の低さも、利用頻度の低さにつながっていることがわかります。
性年代別では、「実際に自分で商品を選びたい」は年代が高いほど高くなる傾向が、「送料が高い」は、年代が低いほど高くなる傾向が見られました。ネットショッピングになじんでいる若年層ほど、実物を見ないまま購入することに抵抗がないと想像されます。若年層にとっては、実物を見ずに買うことより、送料の出費のほうが痛手となるようです。男性の50代以下、女性の40代以下では、「実際に自分で商品を選びたい」よりも「送料が高い」のほうが高く、1位と2位とが逆転していました。
さらに、「その他」の自由回答には、「時間帯による割引商品が買えない」(女性・70代以上)、「その日の安い物が買えない」(女性・60代)などのコメントが見られました。タイムセールや見切り品など、実店舗の割引サービスを受けられないこともネットスーパーを敬遠する一因にあるようです。
- 「重い荷物を自分で運ぶのが大変」…男性では4割、女性では?
1位の「重い荷物を自分で運ぶのが大変」は特に男女差が大きく、女性が19.4ptも上回っていました。男性40.0%に対し、女性では59.4%と約6割。多くの女性が日常の買い物で、重い荷物を運ぶのに苦労していることがわかります。
- 若年層ほど「お店で買い物するのが面倒」
一方で、「買い物をする時間がない」「お店で買い物するのが面倒」は、男女ともに若年層で高く、高齢層ほど低い傾向がありました。「お店で買い物するのが面倒」は、男女の30代で最も高く、男性では20.3%、女性では18.9%といずれも約2割。最初の調査の結果(表1)で、若年層ほど「ネットショッピング」「ネットスーパー」が高くなっていましたが、その背景には“時間がない”“店で買うのが面倒”といった若い世代の特性もあると考えられそうです。
- ネットスーパーなら重いものも届けてくれる!
最も多かったのは「重たいものを届けてくれる」の62.2%で、圧倒的1位。次いで、2位「買い物に行く時間を節約できる」36.4%、3位「天候が悪い日でも届けてくれる」34.7%、4位「夜間や早朝など、時間を気にせず注文できる」32.1%と並びました。4位までの項目はいずれも女性の数値が男性を上回りましたが、特に1位と3位は男女差が大きく、「重たい物を届けてくれる」は17.7pt差、「天候が悪い日でも届けてくれる」は10.3pt差。「天候が悪い日でも届けてくれる」は女性では40.6%で、「買い物に行く時間を節約できる」38.6%を上回り、2位と3位が逆転していました。
店舗での買い物で不便なことを聞いた前の調査の結果でも、「重い荷物を自分で運ぶのが大変」「天候の悪い日にお店まで行くのが大変」が特に女性で高くなっていましたが、ここでの結果はそれと合致しています。店舗での買い物で不満だったり不便だったりする問題点が、ネットスーパーでは解消されていることがわかります。
- ネットスーパーでよく買う、男性11位・女性4位の食料品とは?
6位「野菜・果物」18.8%、7位「牛乳・乳製品」18.5%、9位「肉・魚・卵」16.7%など、鮮度の気になる食品は、やはり水や米より低くなっていました。とはいえ、2割近い人が野菜や牛乳を購入しています。利用機会が増えれば、生鮮食品の購入にも抵抗がなくなっていくのかもしれません。
男女差に注目すると、ほとんどの項目で女性のほうが高くなっていました。最も差が大きかったのは「水やお茶などの飲料」で18.0pt差。次いで、「お米」の12.3pt差、「調味料」の10.0pt差でした。「調味料」は女性では23.2%で、3位の「アルコール飲料」23.5%に僅差で続いています。男性では13.2%で11位なので、大きな違いです。醤油、みりん、酢など、調味料には実は重いものが多く、また鮮度も気にならないため、ネットスーパーを利用しやすいと考えられます。
- 食料品の買い物に求める理想のサービスは
男女別では、「その日のお買い得や商品などの情報が細かいネットスーパー」が最も男女差が大きく、女性のほうが12.5pt高くなっていました。その日の特売品やタイムセールなど、お得な商品情報や割引サービスが実店舗並みに受けられるなら、ネットスーパーはより幅広く利用されることになりそうです。
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