GITAI、10m級 宇宙船外作業用ロボットアームを開発、設計検証試験(TRL 3) を完了
宇宙に安価で安全な作業手段を提供する宇宙ロボットスタートアップGITAI Japan株式会社(以下、GITAI)は、米国民間企業を中心に今後続々と建設が進む宇宙ステーション向けの10m 級 大型自律ロボットアーム「GITAI S10」を開発しました。宇宙ステーションにおける大型モジュール建設や、貨物輸送機とのドッキング等の用途を想定しています。GITAI S10は、すでに、NASAの技術成熟度レベル(Technology readiness level、 TRL)におけるレベル 3 に対応する各種試験に成功しています。実証実験の際の動画を以下に公開致します。
■10m級 宇宙船外作業用ロボットアーム「GITAI S10」の設計検証試験
近年の世界の宇宙開発競争の激化に伴い、軌道上サービス(人工衛星に対する燃料補給・修理・メンテナンス、宇宙デブリ除去)や民間宇宙ステーションの建設作業に関する需要が急増しています。上記の需要を受け、GITAIは、宇宙で汎用的な作業を遂行可能な宇宙用自律ロボットアームを開発・提供しています。
先行して開発がすすむ2m 級自律ロボットアーム GITAI S2 は、今年2月にJAXAの8m 級熱真空チャンバー内での技術実証に成功し、TRL 6(地上でのシステムとしての技術成立性の確認)を達成致しました。来年には、TRL 7(宇宙空間でのシステムとしての技術成立性の確認)の達成に向けたISS (国際宇宙ステーション) 船外での実証実験が予定されています。
今回GITAI が初めて発表する10m 級ロボットアーム GITAI S10 は、その最大の特徴として、顧客の様々な作業ニーズに短期間で答えられる柔軟性を挙げることができます。これは、宇宙用ロボットアーム開発に必要なハードウェア、エレクトロニクス、ソフトウェア等の要素技術をすべて社内に持ち、製品を一気通貫で開発するGITAI独自の開発手法で実現されています。実際にGITAI S10 は、開発開始から半年以内でTRL 3(技術実証のデモンストレーション)相当の以下の実証試験にすべて成功しています。さらに来年3月には、TRL 6 の達成を目標として、擬似的な無重力環境である水中実験施設にて同様の技術実証試験の実施が予定されています。
- 宇宙ステーション船外を自ら移動し、建設・点検・修理等を行うことを想定した、グラップルエンドエフェクタ* とそれと嵌合するグラップルフィクスチャを使ったロボットアームの自律的な移動能力のテスト
- 貨物補給宇宙機とのドッキングや積み荷の取り出しを想定した、グラップルエンドエフェクタとフィクスチャを使った移動体の捕獲・接続テスト
GITAI は、すでに発表している2m 級ロボットアーム GITAI S2 に加え、10級 大型ロボットアーム GITAI S10 をサービスラインナップに加えることで、多様化する宇宙空間での作業需要に応えて参ります。
■ GITAIについて
GITAIは、宇宙に安価で安全な作業手段を提供することを目指す宇宙ロボットスタートアップです。GITAIは2030年までに、世界的な宇宙ロケット開発企業の対等なパートナーとして、月や火星に都市を建設したり宇宙コロニーを建設するための安価で安全な労働力を提供します。彼らが輸送手段を提供し、我々が作業手段を提供します。彼らが輸送コストを下げ、我々が作業コストを下げます。
現在、以下の各宇宙領域の作業を安価・安全に遂行可能な宇宙用汎用作業ロボットの開発を進めています。
- 宇宙ステーション船内外の作業
- 軌道上サービス(衛星への寿命延長、宇宙デブリ除去)におけるドッキング・寿命延長・修理・メンテナンス作業
- 月面探査・基地開発作業
CEO:中ノ瀬翔
URL:https://gitai.tech/
問い合わせ先:info@gitai.tech
公式Facebookページ:https://www.facebook.com/GITAI-1515952648445089/
公式Twitterアカウント:https://twitter.com/GITAI_HQ
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