IHIが製造業向け調達データプラットフォーム「UPCYCLE」を導入、調達・購買業務の改革を目指す
見積書のデータ活用を通じて、調達・購買業務の効率化と適切なコスト管理の実現へ
製造業向け調達データプラットフォーム「UPCYCLE」を提供するA1A株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:松原 脩平、以下「A1A」)は、株式会社IHI(本社:東京都江東区、代表取締役社長:井手 博、東証プライム:7013、以下「IHI」)の車両過給機SBUの調達部門において「UPCYCLE」が導入されたことを発表します。
今後、IHIは「UPCYCLE」の活用を通じて、調達・購買活動における見積もり査定業務の効率化をはかるとともに適切なコスト管理に取り組む方針です。

■UPCYCLE導入の背景
IHIは中期経営計画において、業務プロセス改革やデジタル基盤の高度化による業務効率化と固定費・変動費の削減への注力を掲げています。この取り組みの一環として、自動車や産業機械向けにターボチャージャーを生産する車両過給機SBUの調達部門では適正価格での調達を実現するため、業務の効率化と精度向上が重要課題となっていました。
しかしながら、コストに関する情報がデータとして蓄積されておらず、特に近年の物価上昇の影響に伴い、原価管理や価格妥当性判断の効率性と精度の向上が急務となっていました。
これらの課題を解決するため、IHIの車両過給機SBUの調達部門では製造業向け調達データプラットフォーム「UPCYCLE」を導入しました。本システムにより、見積書などのコスト関連情報を一元管理し、データに基づく調達・購買活動を実施します。
今後、IHIではこの取り組みを通じて、見積査定業務の効率化を図るとともに、価格妥当性判断の精度を向上させ、さらにはデータを活用した原価管理の高度化を進める方針です。
■IHI 車両過給機SBU 生産統括センター センター所長 兼 調達統括プロジェクト管理部 部長 小林 伸久氏のコメント
弊SBUでは、車両用ターボチャージャーの設計開発およびその生産を行っております。乗用車から商用車、産業用車両まで幅広い製品ラインナップを持ち、各国の拠点を活かしたグローバルな事業展開を強みとしています。
その中で、原価分析の強化と情報の一元化による透明化が課題となっていました。特に、製品の価格整合性をタイムリーに判断するには、変化点ごとのコスト分析が必須となります。
この課題の解決に向け、見積情報の自動データ化とコストDBの保有が可能なUPCYCLEの導入を決定しました。今後、UPCYCLEによってコスト変動要因を見える化し、数字をもとにコスト改善活動へ繋げるとともに販売価格転嫁に対応できるなど、強い調達組織を目指します。
■導入事例インタビューページ
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■製造業向け調達データプラットフォーム「UPCYCLE」概要

UPCYCLEは見積書に記載された明細情報をAI-OCR技術を活用し構造化されたデータベースとして構築することで、多様な視点で見積を分析したり、見積書の比較を容易にすることでコストダウン余地の発掘を可能にするサービスです。
2024年12月には見積明細情報に加え、関連する図面やコミュニケーション履歴のデータベース化を開始。併せてリリースしたAI類似図面検索機能により、類似図面サジェストに加え、見積書と図面の双方向から情報検索が可能となりました。開発初期から量産後まで、さまざまな業務領域で原価低減余地の発掘や分析が可能となり、調達・購買部門を中心に、設計部門、原価企画部門など組織横断で調達活動の高度化をサポートしています。
A1Aは本製品の提供を通じて、購買調達業務のDXを推進し、日本のものづくり産業の競争力強化に貢献してまいります。
■株式会社IHI
代表者:代表取締役社長 井手 博
本社所在地:東京都江東区豊洲三丁目1-1 豊洲IHIビル
設立:1853年12月5日
資本金:1071億円
事業内容:産業機械、車両用過給機、物流システム、環境保全装置、発電用ボイラ、各種プラント、航空機用エンジンなどのエンジニアリングおよび製造・販売
URL:https://www.ihi.co.jp/
■A1A株式会社
代表者:代表取締役社長 松原 脩平
本社所在地:東京都千代田区神田三崎町2-6-7
設立:2018年6月26日
資本金:1億円
事業内容:製造業調達・購買部門向け業務支援ツールの提供
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