2020年度第2回企画展「町田の民権家たち」開催

～町田市立自由民権資料館リニューアル記念第2弾～

町田市立自由民権資料館では、施設のリニューアル記念企画として、町田市域の歴史を紹介する企画展「町田の民権家たち」を開催します。

自由民権運動が盛んだった明治10年代、町田市域を含む南・北・西多摩３郡は、神奈川県に属しており、神奈川県は武蔵国のうちの６郡と相模国９郡により構成されていました。明治13年頃までの神奈川県内の運動は、武蔵・相模で分かれて展開することが多く、それを１つにまとめ上げようと県内に呼びかけたのが町田市域の民権家たちでした。その背景には、現町田市域が武蔵国と相模国の境界線にあり、神奈川県全体の中心部に位置すること、市域を含んだ南多摩郡が、７つの郡に接していて、県全体を束ねるのに最も適した地理的位置にあったことがあげられます。

また、開港場横浜を抱えた神奈川県は、欧米諸国の文物に触れる機会が多く、最も影響を受けやすい環境にありました。西洋文化に影響を受けて盛んになった神奈川県の自由民権運動を、1つにまとめあげるエネルギーにあふれていたのが、現町田市域に生まれた民権家たちだったともいえるでしょう。

本展では、神奈川県自由民権運動の最高指導者である石阪昌孝、政治活動とともに地域経済の活性化に奔走した青木正太郎、石阪昌孝の後継として大正期の政党政治で活躍する一方、青木とともに経済振興にも尽力した村野常右衛門、地方行政・政治の場で奔走し、文化人としても足跡を残した細野喜代四郎という市域を代表する4人の民権家の事績や関連する史料を紹介します。

■ 会　期：2020年10月24日（土）～2021年3月28日（日） 午前9時～午後4時30分
※ 月曜休館（ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜休館）、年末年始

■ 会　場：市立自由民権資料館　企画展示室（町田市野津田町897）

■ 入場料：無料
 

【町田市立自由民権資料館】
自由民権運動や町田市の歴史について学ぶことができる施設です。歴史資料の収集・保管を行うほか、常設展示や企画展、歴史講座等を開催しています。
・所在地：町田市野津田町897
・アクセス：小田急線町田駅POPビル先21番乗り場から本町田経由野津田車庫行き、または鶴川駅行きバスで「袋橋」下車 ※駐車場は12台（車椅子用1台）あり