北京オリンピック開催前と開催中、誰が最もニュースになったのか?

メダルに届かなかった選手の存在が際立つ

株式会社トドオナダ

株式会社トドオナダ(代表取締役社長 松本泰行)は、3,000以上のWEBメディアをモニタリングできるツール「Qlipper」のデータに基づき、北京オリンピックで活躍した選手らのウェブニュースランキングを発表いたしました。大会前と大会期間中の各17日間について、出場した日本人選手の内、メダリスト、記事数上位の選手および公式マスコットを比較分析した結果をまとめています。
1. 大会前(2022年1月18日〜2月3日)のウェブニュースランキング​
■フィギュア男子、選手団主将、兄弟出場が話題の上位


■姿を見せずに報道を加熱させた羽生結弦選手
全体として、男子フィギュアスケート選手が上位に来ています。

羽生結弦選手が記事数・記事ツイート数で1位、仮想PVで2位でした。ケガの回復具合と4回転半ジャンプおよび3連覇の成否が注目されたのはもちろんでしたが、自身がメディアの前にほとんど出なかったことがかえって報道を増やした面がありました。試合直前まで動向が明かされないこと自体が記事を生み、周囲の人へ取材した記事や、その人気ぶりを伝える記事が途切れませんでした。とくに、中国での人気を伝える記事が目を引きました。

また他の選手と違うのが、他国の強豪選手の動向を伝える中での「羽生のライバル」といった記載が多いことでした。くわえて、羽生選手自身がメインでなくても、五輪全体を取り上げる記事で注目選手として名前が挙がる率が高い点も特徴的でした。

■宇野昌磨選手は団体戦出場とコーチのコロナ陽性で注目
記事数3位、仮想PV1位、記事ツイート数2位の宇野昌磨選手は、『Yahoo!トピックス』に載った記事の多さが仮想PVに影響しました。内容は団体の男子ショートプログラムへの出場と、コーチが新型コロナの陽性判定を受けたことでした。とくにコーチのコロナ陽性の件は大々的に報じられ、記事数にも影響しました。また本番のリンクで初練習に臨んだ姿を捉えた写真が、通信社から多くのメディアに配信されたことも記事を増やしました。

■選手団主将としてメディア対応していた髙木美帆選手
記事数2位の髙木美帆選手は、メダル候補としてだけでなく日本選手団の主将としてのメディア露出が大会前の記事数に影響しました。出席した結団式と記者会見の報道はとりわけ多く、新聞・通信社とテレビが多く報じたほか、エンタメ・芸能情報のサイトやゴシップ紙なども記事にしています。そうして他の選手には少ない種類のメディアでの露出が記事を増やしました。また、開会直前にデビットコーチが新型コロナ陽性となったことを報じる記事でも、影響が及ぶ選手として記載されました。

■「兄弟出場」が取り上げられた平野歩夢選手
仮想PV・記事ツイート数3位の平野歩夢選手は、弟である海祝選手とともに五輪代表選手に選ばれたことが、注目される記事の題材となっていました。『Yahoo!トピックス』に掲載されて高PVを得た記事が2つありましたが、それは代表内定選手の発表時とその後のオンライン会見の記事で、いずれも兄弟での五輪出場を強調する見出しをつけられていました。


2. 大会期間中(2022年2月4日〜20日)のウェブニュースランキング​

■メダルに届かなかった選手の方が1位・2位に

 

■暗い話題が広まった髙梨沙羅選手
記事数の1位、仮想PVと記事ツイート数の1位・2位は、メダルに届かなかった羽生結弦選手と​髙梨沙羅選手が占めています。

髙梨沙羅選手は、大会期間中にメディア露出の動向がとくに変化した一人です。期間中の仮想PVが1位、記事ツイート数2位で、増加率は仮想PVが約4,800%、記事ツイート数が3万4,800%です。スキージャンプ混合団体でのスーツ規定違反による失格の余波が大きく、PVも記事ツイートも上位の話題を羽生選手と分け合っています。

また、ランキングには反映されていませんが、記事の論調の暗さが他の選手にくらべてとても目立ちます。
【髙梨選手と羽生選手 記事の論調】

 


■羽生結弦選手は安定の報道数
羽生結弦選手は記事数と記事ツイート数で1位、仮想PVで2位と、大会前と同じ位置を維持しました。記事数は2位のロコ・ソラーレの1.7倍弱、記事ツイート数は2位髙梨沙羅選手の2倍超と、他に大きな差をつけています。

記事数は競技のあった8日から10日にかけて増えていますが、1記事ごとで仮想PVが高いのは14日の会見の記事と、エキシビションの公式練習後にスタッフの整氷作業に飛び入り参加した際の記事でした。記事ツイートが多かったのは、4回転半がISU公認大会で初認定されたという記事でした。競技中は記事自体があまりにも多いため、仮想PVもツイートも1記事ごとのインパクトが拡散してしまった結果と思われます。
【髙梨選手と羽生選手 記事数の推移】

 

【髙梨選手と羽生選手 仮想PVの推移】


3. 大会期間前から開催中の増加率ランキング
■メディア露出が大きく増えたのは、ロコ・ソラーレと公式マスコット
 


■ロコ・ソラーレが尻上がりに上昇

総合的に見て、大会前から最も注目度を上げたのはカーリング女子のロコ・ソラーレでした。大会前は記事数が14位、仮想PVが13位と下位にいましたが、大会中では記事数2位、仮想PVと記事ツイート数で3位と上位に入ります。下記の記事数のグラフを見ると、大会を通じて徐々に報道が増えていき、決勝の行われた20日にピークを迎えています。増加率でも、記事数が約2,600%増(2位)、仮想PVが14,505%増(1位)となりました。

最終的に銀メダルを獲得した実績はもちろんですが、試合数の多さと期間の長さや、「もぐもぐタイム」、「メガネ先輩」、解説者の人気獲得など、記事にしやすくポップな話題に事欠かなかったことも影響しました。
【ロコ・ソラーレ 記事数の推移】


■ビン・ドゥンドゥンの記事増加率は約3,000%
大会期間中に記事が最も増えたのは、公式マスコットのビン・ドゥンドゥンでした。開会前とくらべて記事数の増加率が約3,000%を記録しています。大会中にはきぐるみと選手との交流の様子や、選手がもつぬいぐるみで注目され、単独でも写真付きの記事が多く出ました。また、現地での人気ぶりも報じられていました。
【ビン・ドゥンドゥン 記事数の推移】

 


■北京オリンピック出場選手ウェブニュースランキング
調査期間:2022/1/18(火)0:00~2022/2/20(日)23:59
(Qlipperの記事確認日時)

調査対象:北京オリンピックに出場した日本人選手の内、メダリスト、記事数上位の選手、および公式マスコット
宇野昌磨・鍵山優真・小平奈緒・小林陵侑・坂本花織・髙木美帆・髙梨沙羅・冨田せな・羽生結弦・平野歩夢・ビン・ドゥンドゥン・堀島行真・村瀬心椛・森重航・渡部暁斗・ロコ・ソラーレ(敬称略)

調査方法:調査対象の選手名を含む、国内主要ウェブニュースの記事数、仮想PV数、記事ツイート数を集計。
※仮想PV:国内3,000媒体以上のWEBメディアをモニタリングしているQlipperが、取得したサイト構造を基に独自エンジンで記事のページビューを予測・算出しています。(特許出願中:特願2021-201103)

■Qlipperについて
Qlipper(URL: https://qlipper.jp/)は、広報業務を支援するPR分析サービスです。
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【株式会社トドオナダ】
https://todo-o-nada.com/
代表取締役社長:松本泰行
〒108-0013 東京都港区三田3-13-16 三田43MTビル2F
会社設立日:2020年1月20日
資本金:580万円

【プレスリリースに関するお問い合わせ】
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Qlipper運営事務局
担当:遠藤
Email:qlipper@todo-o-nada.com

 

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区三田3-13-16 三田43MTビル2階
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03-6453-6886
代表者名
松本泰行
上場
未上場
資本金
580万円
設立
2020年01月