enechain、電力卸取引がオンラインで完結する「eSquare Live」を開設
即時取引で、日本の電力市場に更なる流動性を提供
株式会社enechain (本社:東京都港区、代表取締役:野澤 遼) は、本日、電力卸取引のオンライン取引マーケットプレイスを大幅にアップグレードした「eSquare Live (イースクエア・ライブ)」での取引を開始し、売買を開始しました。既に初回取引が成約に至っています。
「eSquare Live」は、発電事業者や電力小売業者、トレーダーが、現物から先物まであらゆる商品をリアルタイムで取引できるオンラインプラットフォームです。卸電力のヘッジ取引としては国内初となる即時約定が可能なアルゴリズムを導入し、従来のeSquareを大幅に進化させました。
※即時 (ライブ) に取引ができるという利便性を踏まえて、従来のeSquareにLiveを付記し、「eSquare Live」と名付けました。
【背景と導入の意義】
日本の卸電力市場は、2016年の自由化以降、近年、流動性が著しく成長しており、その取引スピードは足元から高速化しつつあります。今後も市場流動性が拡大していくことは明らかで、取引参加者からは「即時約定が可能な自動取引マーケットプレイス」の提供を期待する声が多く寄せられていました。
これらの取引参加者からのニーズを踏まえて、弊社は、従来のeSquareの機能を刷新し、自動約定が可能な「eSquare Live」をローンチするに至りました。今後も、発電事業者、電力小売事業者、トレーダーによる、スピーディで効率的かつ高度な電力商品の取引を支え、日本の電力市場の発展に貢献していきます。
【eSquare Liveの提供価値】
取引参加者の皆さまが、eSquare Liveを通じて得られる価値は以下の通りです。
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取引機会を逃さず、収益を即座に最適化できる
取引参加者は、新たに実装された自動約定アルゴリズムを通して、リアルタイムで取引を執行できます。これにより、取引機会を逃さず、ポートフォリオや収益を即座に最適化することができます。 -
一つのプラットフォームで現物・先物取引を簡単に取引できる
取引参加者は、現物から先物まであらゆる商品を一つの場で取引できます。これにより、複数商品の取引状況を確認する手間を省き、効率的な取引を実現できます。 -
オペレーションを効率化し、エラーを防止できる
取引参加者は、eSquare Liveからダウンロードできるデータや今後開放されるAPIを活用し、取引情報を自社が活用する第三者システムに自動連携させることができ、手動入力の手間やエラーを削減し、業務効率化を図れます。
将来的には、API連携の拡大やリアルタイムのデータ提供、モバイル対応など、さらなる機能拡張と取引先参加者の利便性向上に努めていきます。
【代表取締役 野澤のコメント】
創業5周年の節目に念願の自動取引プラットフォーム「eSquare Live」を皆様にお届けできることを嬉しく思います。「欧米のような完全自動取引を日本で実現する」という志を抱いてenechainを創業し、本日、ついにその第一歩を踏み出すことができました。
この5年間で電力取引の流動性は飛躍的に向上しています。今以上に流動性を向上させるためには、より迅速で効率的な取引機会を提供する必要があり、実際、多くの取引参加者から自動で約定するプラットフォームを求める声をいただいていました。今後、「eSquare Live」のAPIを通じたETRMや需給管理システムへの取引情報の自動連携など、これまでにない新たな価値もお届けしていく予定です。
自動取引の流動性向上には時間がかかると考えていますが、一歩一歩改善を進め、今後も日本の電力市場に貢献して参ります。
enechainは、電力から燃料、環境価値まで、あらゆるエネルギーの価値を交換できる、誰にも開かれたフェアなマーケットを通じて、日本の豊かな経済とサステナブルな社会を実現することをミッションに掲げています。主力の卸電力の取扱高は累計2兆円に迫り、世界のエネルギー価格の変動が国内の電力業界に与える影響を最小化し、ひいては日本経済の安定化に貢献しています。昨年取り扱いを始めた環境価値取引も、累計取扱高と取引事業者が順調に増えており、脱炭素社会の実現を支える取り組みも着実に進めています。
「eSquare Live」は、enechainがミッションを実現する上での大きな一歩です。今後も誰もに開かれた、より大規模かつ利便性の高いマーケットの創出に向けて邁進して参ります。
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