オンライン診療で働く医師の約8割が「この働き方が、医師を続けることに影響している」
~医師の働き方改革本格化から2年半、オンライン診療に従事する医師50名に聞いた「働き方の選択肢」~
オンライン診療を活用したパーソナルな美肌相談サービス『東京美肌堂』は、提携クリニックの医師50名を対象に、「働き方」に関する意識調査を実施しました。医師の働き方改革が進むなか、オンライン診療という働き方が、医師本人にとってどのような意味を持つのかを、従事する医師自身の声から探りました。

■調査背景
2024年4月、勤務医にも時間外労働の上限規制が適用され、「医師の働き方改革」が本格的に始まりました。しかし労働時間を是正する一方で、医師不足という課題は残り、「時間を減らしつつ、医療をどう維持するか」という難題に直面しています。 厚生労働省は、この働き方改革を進める取り組みの一つとして「ICT技術の活用」を挙げ、遠隔医療について「医療従事者の働き方改革に寄与することが求められる」と位置づけています。
2026年4月の改正医療法でオンライン診療の環境も整いつつある今、この働き方が医師にとって実際にどのような選択肢になっているのでしょうか。当社は、実際にオンライン診療を行う医師の声を把握するため、本調査を実施しました。
■調査結果サマリ
・選んだ理由の最多は「限られた時間で、効率よく働きたかった(70.0%)」。「育児との両立のため(48.0%)」など事情を抱える医師の受け皿にも
・オンラインという働き方が、「医師を続けるうえで影響している」計78.0%。うち「これがあるから続けられている」は30.0%
・働き方改革は「必要な改革であり進めるべき(34.0%)」が最多。「必要だが医師不足とのバランスが課題(26.0%)」も続き、両立の難しさを実感
・医師不足の解消に必要なこと、「働き方の選択肢を増やすこと」と「労働時間の是正」が同率最多(ともに58.0%)。オンラインはその選択肢の一つに
・オンラインで「良い」と感じること、最多は「通勤の負担がない(94.0%)」で「働く時間を調整しやすい(68.0%)」が続く。時間・場所の制約からの解放が共通点
・課題は「触診など、対面でしかできない診察の限界(64.0%)」「通信環境やシステムのトラブル(54.0%)」。対面だからできることの代替ができない領域を、医師自身が認識
■オンライン診療における、東京美肌堂の診療の進め方
オンライン診療は、厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」において、「リアルタイムの視覚及び聴覚の情報を含む情報通信手段」を採用することが求められています。可能な限り多くの診療情報を得られるものである必要があるためで、同指針のQ&Aでは、チャットなどのみによる診療は認められないと示されています。
東京美肌堂では、医師がビデオ通話を通じて患者様に対面し10~15分程度の十分な時間をかけて診療を行っています。
■回答した医師の属性
まず、今回の調査に回答した医師の属性を整理しました。回答者は、対面診療も行いながらオンラインに従事する医師が中心で、「対面とオンラインの両方を知る医師の声」として読み取れます。

■なぜ、オンライン診療で働くことを選んだのか
オンライン診療で働き始めた時の勤務形態は、約8割が常勤(フルタイム)でした。また、わずか4.0%ではありますが、休職・離職していた(一時的に医師の仕事から離れていた)医師も含まれていました。

常勤で働くなかで、なぜオンラインで働くことを選んだのでしょうか。最も多かったのは「限られた時間で、効率よく働きたかった(70.0%)」で、次いで「通勤時間をなくし時間を有効に使いたかった」「育児との両立のため」(ともに48.0%)となり、時間をめぐる動機が上位に並びました。

現在の働き方に影響しうる状況としては、子育て中に該当する人が、回答者の半数以上を占めました。

医師を続けるうえでの影響については、「大きく影響している(これがあるから続けられている)」と「ある程度影響している」を合わせて78.0%にのぼりました。多くの医師が、働き続けるうえでのオンライン診療の意味を実感しています。

回答者には女性が多く(71.4%)、子育て中の医師も半数を占めました(いずれかの子育て中:半数以上)。出産・育児期のキャリア継続は、医師に限らず社会全体の課題です。コロナ禍以降、リモートワークという働き方が多くの職種に広がりましたが、医療現場では対面が前提とされてきました。そうしたなか、オンライン診療は、事情を抱える医師が働き続けるための一つの選択肢になっている様子がうかがえます。
■医師自身は、働き方改革と医師不足をどう見ているか
医師の「働き方改革」については、どう感じているのでしょうか。
「必要な改革であり進めるべき(34.0%)」と「必要だが医師不足とのバランスが課題(26.0%)」が上位になりました。

医師不足の解消に必要だと思うことでは、「働き方の選択肢を増やすこと」「労働時間の是正(退職率低下、医師希望者の増加)」が同率で最多(ともに58.0%)となり「タスクシフト/シェア(他職種への業務移管)(52.0%)」が僅差で続き、いずれも過半数を超えました。

医師の働き方改革については、「必要な改革であり進めるべき(34.0%)」と考える一方で、「医師不足とのバランスが課題(26.0%)」との声も同程度ありました。改革の必要性を認めつつ、労働時間を減らしながら医療をどう維持するか、その難題を、現場は感じています。
では、何が必要か。医師不足の解消に必要なこととして最も多く挙がったのは、「働き方の選択肢を増やすこと」と「労働時間の是正」(ともに58.0%)でした。働き方の選択肢を広げることが、その難題への一つの方向として求められているオンライン診療も、その選択肢の一つと位置づけられます。
■オンラインで働いて、何が変わり、何が良いか、そして課題
オンラインで働くようになっての変化では、「働く時間を調整しやすくなった(72.0%)」が最も多く、「体力的な負担が減った(30.0%)」、「医師の仕事を続けやすくなった」「収入が安定した」が同率で(ともに24.0%)続きました。

オンラインで働いていて「良い」と感じることは、「通勤の負担がない」が94.0%と突出して高く、「働く時間を調整しやすい(68.0%)」「育児・介護・体力面などと両立しやすい(50.0%)」が続きました。

一方、課題として挙がったのは、「触診など、対面でしかできない診察の限界(64.0%)」「通信環境やシステムのトラブル(54.0%)」が上位となりました。

オンラインで働く良さとして共通して挙がったのは、通勤や時間・場所の制約からの解放でした。一方で、対面だからこそできることを代替できない領域があることも、医師自身が率直に認識しています。良い点と課題の両面から捉えられていることが、今回の回答からうかがえます。
■医師の声(自由記述より)
・医師不足をどう解消するか、日本の将来が心配です。オンライン診療は一つの鍵になると思います。海外で臨床研究している医師やママさんドクターの活用、地域医療のスクリーニングなどを推進していってほしいです
・オンライン診療はあくまで対面の補完という位置づけですが、過疎地の専門診療ではより活用の価値があります。慢性疾患(糖尿病、脂質異常症)への活用には、保険対象となる採血スポット等の設置が必要です
・対面診療所との連携が必要です。診察可能な疾患例の一覧を提示し、患者様の感覚との齟齬がないようにする努力も求められます
・勤務予約の取りやすさが、医師にとって働きやすさにつながると思います
・カルテの統一、マイナンバーによる情報共有が進むとよいと思います
■代表取締役社長兼CEO 濱口友彰のコメント
オンライン診療は、対面診療のすべてを置き換えるものではありません。両者はそれぞれの役割を持つものだと考えています。当社が利用者440名に行った調査では、67.3%が東京美肌堂の利用前に、店舗型の美容皮膚科に通った経験がありませんでした。相談する場が複数あることで、これまで届いていなかった方にも入口が広がりつつあるのだと受け止めています。
同じことが、医師の側にも言えるかもしれません。今回の調査では回答者の約7割が女性医師で、そのうち約6割が子育て中でした。厚生労働省の統計によると、女性医師の就業率は医籍登録後から緩やかに下がり、12年目に最も低い76.0%となり、その後回復していくという推移が知られています。ライフステージによって働き方を選び直す時期が、どうしても生じるということだと思います。
私たちがつくりたいのは、患者様にとっても、医師にとっても、良い場所です。相談したい人が相談できること。働きたいと思う医師が働けること。どちらか一方だけでは、続きません。
今回の調査で見えた課題も含め、両者にとって意味のあるプラットフォームを、これからもつくってまいります。
■調査概要
調査名:働き方意識調査
調査対象:『東京美肌堂』提携医師
有効回答数:50名
調査期間:2026年8月17日〜30日
調査方法:インターネット調査(自社アンケート)
調査主体:株式会社LATRICO(東京美肌堂調べ)
■東京美肌堂について
『東京美肌堂』は、肌の悩みを持つ方と医師をオンラインでつなぐ、累計利用者数40万人の美肌相談プラットフォームです。一人で抱え込みがちな肌の悩みに対し、医師がオンライン診療で一人ひとりの状態を診たうえで、医薬品やドクターズコスメ等を活用した美肌ケアを提案します。肌管理を日常に、「カラダの悩み」を抱えるすべての人の「なりたいワタシ」を、医療とテクノロジーで支えます。
株式会社LATRICOについて
本社所在地: 東京都港区赤坂八丁目5番32号 田中駒ビル6階
代表者 : 代表取締役社長兼CEO 濱口友彰
資本金 : 18.3億円(資本準備金等含む)
設立 : 2020年9月1日
事業内容 : オンライン美肌相談プラットフォームの企画・運営、及びマーケティング等
コーポレートサイト: https://latrico.jp/
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