Vicorの高電力密度電源モジュールを使い、世界最先端の完全電動ワーククラスROVを実現

英国Saab社、革新的な深海探査でダイバーと環境にかかるリスクを軽減

Vicor株式会社

Saab社は、世界最先端の完全電動ワーククラスROV(eWROV)を開発し、高い汎用性と優れた操縦性を実現しました。従来の油圧式ROVと異なり、eWROVは完全電動システムで油圧作動油が必要ないため、環境へのリスクが軽減します。Saab社は、世界最先端の完全電動ワーククラスROV(eWROV)を開発し、高い汎用性と優れた操縦性を実現しました。従来の油圧式ROVと異なり、eWROVは完全電動システムで油圧作動油が必要ないため、環境へのリスクが軽減します。

Vicor Corporation(本社:米国マサチューセッツ州、CEO: Patrizio Vinciarelli、NASDAQ上場:VICR、以下Vicor)は、Saab社(本社:英国)が、同社の無人水中探査機 (ROV)に、Vicorの電源モジュールを採用したと発表しました。


2年前、Saabの無人水中探査機(ROV)2台が、凍てつく南極海で3000メートルを超える深さまで潜り、1915年に沈没したアーネスト・シャクルトン卿の船「エンデュアランス号」を発見しました。この英国探検家の物語は、不屈のリーダーシップと忍耐力の象徴として語り継がれています。深海探査において、人命を危険にさらすことなく沈没船の位置を特定し、調査、撮影することのできる、高度な技術を備えたSaab社のROV “Seaeye”は、ミッションの成功に不可欠でした。


これまで、民間のダイバーは大きなリスクを背負って、石油やガスのパイプラインや高電圧電気ケーブル、風力タービンその他の重要な海底インフラの検査をしてきました。Saabが深海探査の専門技術を民間の水中アプリケーションに導入したことで、ダイバーのリスクは取り除かれました。

人々と社会の安全を守るという使命のもと、SeaeyeシリーズのROVはより小回りの利くモジュール化したシステム設計により開発されてきました。英国Saab社のSeaeyeのシステムは、観測や調査をはじめ、もっと複雑な水中メンテナンスのような作業まで、幅広いタスクをこなす能力を備えています。

このように進化することで高い汎用性と優れた操縦性を兼ね備えた世界最先端の完全電動ワーククラスROV(eWROV)が開発されました。従来の油圧式ROVと異なり、eWROVは完全電動システムで、大量の油圧作動油が必要ないため、環境へのリスクが軽減します。


eWROV: 完全電動ROV

海洋経済の急成長する中、Saab社のeWROVは従来の油圧式ROVと肩を並べ、250馬力級の潜水機と同等の性能を発揮します。eWROVは使用する油圧システムと作動油の量を最小限にしているため、生態系に有害な汚染物質を、誤って海洋に排出するリスクが減らせます。

電気推進力への移行にはさらに利点があります。まず、高圧システムが減るため信頼性が大幅に向上します。また、保守点検の間隔も改善されます。稼働期間が長くなりセルフモニタリングにより定期点検の回数も減ります。


電力密度:競争における強み


より効率がよく環境に優しいシステムにより、eWROVは世界で最も 有能でかつインテリジェントな 完全電動式ワーククラスROVとなっています。より効率がよく環境に優しいシステムにより、eWROVは世界で最も 有能でかつインテリジェントな 完全電動式ワーククラスROVとなっています。

Saab社のeWROVは、極めて高い電力密度により高度な機能を実現しており、大型の油圧式ROVの性能を上回ると同時に積載物のスペースの大幅な拡大を実現しました。


DC電源システムにより、海底の電圧レベルが一定に保たれるため、ROVの機器へ最適にエネルギー供給ができ、地上の電源システムが供給する全エネルギーの消費量が低減します。その結果、エネルギー需要が減り、地上の発電によるCO2排出量の減少につながり、より環境に優しい運用が実現します。


高電力密度の電源モジュールにより、小型でスケーラブルに設計可能

eWROVのパワーコンバータで極めて重要な仕様は、サイズ、重さ、そして放熱性能です。電子システムは限られたスペースの密閉された筐体に収納されており、従来の対流冷却が不可能であるためです。


この要件を満たすためにSaab社は、高電力密度で高効率であるVicorの電源モジュールを採用しました。このモジュールにより、スラスタ、マニピュレータ、搭載電子機器などのさまざまなeWROVサブシステムへの効率的な配電が可能になります。Vicorの電源モジュールを使うことで、Seaeyeのサブシステムを、特定の業界標準になっている24Vや48Vの電圧にカスタマイズすることもできます。この電圧は、オンボードコンピュータやセンサー、ビデオカメラ、照明、ナビゲーション機器に必要です。

Saab社は1937年以来、「人々と社会の安全を守る 」という使命を掲げ、革新的な取り組みを続けてきました。高性能の電力供給ネットワークを備えたこの次世代eWROVは、小型でありながら高負荷に対応できるROVを実現した、業界のモデルとなっています。設計と運用に対するSaab UK社の革新的なハイブリッドアプローチは、ROV製品とサービスにおけるグローバルリーダーとしてのSaabの地位をさらに強固なものにしています。


■ Vicorウェブサイトからもプレスリリースをご覧いただけます。
https://www.vicorpower.com/ja-jp/press-room/saab-seaeye


■ Saab UK社のeROVについて詳しく解説 (Vicorウェブサイト)
「高性能電源モジュールを使って、世界最先端の完全電動ワーククラス ROVを実現」
https://www.vicorpower.com/ja-jp/resource-library/case-studies/saab-seaeye


Vicor について
Vicorは、高性能のモジュール型電源コンポーネントの設計、製造、販売を行う米国(本社:マサチューセッツ州アンドーバー)の電源専業メーカーです。HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)、オートモーティブ、通信ネットワーク、産業機器、ロボティクス、鉄道、航空防衛アプリケーションなど、さまざまな産業分野で製品を供給しています。
日本法人のVicor株式会社(Vicor KK)は2017年に設立され、電源コンポーネントの販売・技術サポートを行っています。
詳しくは、Vicorウェブサイト: https://www.vicorpower.com/ja-jp をご参照ください。

Vicorは、Vicor Corporationの登録商標です。


Saab UK について
Saab社は創業以来、人々と社会の安全を守ることを使命としています。安全を感じることは人間の基本的な欲求です。私たちはそれを人権と考えており、安全性の高いシステムとソリューションによって、実現に努めています。1937 年、Saab社設立時の主な目的はスウェーデンに軍用機を供給することでした。今日、私たちは軍事防衛から民間安全保障まで、世界をリードする製品、サービス、ソリューションを世界市場に供給しています。Saab社は、世界の全大陸で事業を展開しており、変化する顧客のニーズに対応するため、新しいテクノロジーの継続的な開発、適合、改善を行っています。

Saab UK (公式ウェブサイト):https://www.saab.com/markets/united-kingdom


X (旧Twitter) – @VicorKK

お問い合わせ先:
Vicor 株式会社 マーケティングコミュニケーション
TEL : 050-6883-2035
問い合わせフォーム:https://www.vicorpower.com/ja-jp/contact-us

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会社概要

Vicor株式会社

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URL
https://www.vicorpower.com/ja-jp/
業種
製造業
本社所在地
品川区西五反田8-9-5 FORECAST五反田6F
電話番号
03-5487-3016
代表者名
堂園雄羽
上場
海外市場
資本金
-
設立
2017年07月