竹歯ブラシ・竹スプーンのカーボンフットプリント(CFP)を算定し、GXコンサルティングサービスをスタート

プラスチックの代替素材としての需要拡大に向けて、原材料調達から製造・輸送・使用・廃棄までの温室効果ガス排出量を可視化、竹製品の環境情報開示を推進

株式会社アステップ

竹製品の産業化を目指す、株式会社アステップ(本社:千葉県船橋市、代表取締役:西内 毅、以下「アステップ」)は、竹製品の環境負荷を定量的に把握するため、竹歯ブラシおよび竹スプーンのカーボンフットプリント(CFP)を算定致しました。

竹は成長過程で、光合成により大気中の二酸化炭素を吸収し、炭素としてバイオマスに蓄積します。一方、竹を製品として活用するためには、伐採後、加工、包装、輸送、使用、廃棄まで、さまざまな工程を経ていきます。そこで今回、これらの工程における温室効果ガス排出量をCFPとして算定致しました。

植物は自生により二酸化炭素を吸収する

算定結果は、以下の通りです。

竹歯ブラシのCFP
竹カトラリー(スプーン)のCFP

 「竹だから環境にやさしい」だけではなく、環境負荷を数値で「見える化」 

アステップは1963年の創業以来、竹箸をはじめ、竹製ホテルアメニティ、家具・インテリア、建材など、竹の利用領域を広げて参りました。

竹製品の普及を進める一方、その特性を客観的に検証する取り組みも進めております。2023年には、日本大学松戸歯学部の有川量崇教授の研究チームにより、竹製歯ブラシとプラスチック製・バイオマスプラスチック製歯ブラシの衛生状態を比較する研究が行われ、その成果が論文として発表されました。

論文「竹製歯ブラシに付着する口腔細菌の残存量に関するin vitroにおける検討」

また、竹の利用領域を建材へと広げる中で、2025年より千葉工業大学の石原沙織教授と産学連携し、「表面保護剤が竹集成材の経年変化に及ぼす影響に関する研究」を進めるなど、竹建材についても客観的な検証を進めております。

こうした竹の利活用と客観的な検証を進める中で、当社は、竹製品が環境に与える影響についても、客観的な情報として把握し、社会に示していくことが重要であると考え、今回、竹歯ブラシと竹スプーンのCFP算定に取り組みました。

CFP(カーボンフットプリント)とは 

CFP(Carbon Footprint of Products)とは、製品・サービスの原材料調達から製造、輸送、使用、廃棄までのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスを、CO₂相当量に換算して示すものです。

今回アステップでは、竹歯ブラシと竹スプーンについて、製品1本あたりのCFPを算定致しました。今回のCFP算定は、竹の利活用を進める企業として、製品の環境情報を客観的な数値で示していくための取り組みです。

中国での製造から国内物流まで、サプライチェーンを確認 

CFP算定にあたっては、製品がどのようにつくられ、お客様へ届けられているのかを工程ごとに確認致しました。

竹材・副資材の調達 

当社では、製品原料として4年目の竹を使用しております。竹の伐採に加え、歯ブラシに使用するブラシ部分や包装材など、製品を構成する原材料・副資材について確認致しました。

中国工場での加工・製造 

竹材の加工、乾燥、研磨等の工程について確認するとともに、製造工場で使用するエネルギーについても情報を収集致しました。同工場では、太陽光発電、水力発電などの再生可能エネルギーに加え、製造過程で発生する竹の端材を活用したバイオマス発電による電力も使用しております。

今回のCFP算定を機に、こうした製造工程やエネルギーに関する情報を改めて集計し、実際の製造工程に基づいた算定を進めました。

 国際・国内物流 

中国から日本までの国際輸送に加え、日本到着後の国内物流についても、輸送距離や輸送手段等の情報を収集し、算定に反映しております。

使用・廃棄 

製品がお客様のもとへ届いた後の使用から廃棄等についても、設定したシナリオに基づいて算定しております。

伐採から廃棄まで、各工程ごとの二酸化炭素の排出量を試算。

CFPによる「見える化」を、GX・脱プラスチックへの取り組みに活用 

今回のCFP算定により、竹歯ブラシと竹スプーンについて、製品ライフサイクルにおける温室効果ガス排出量を可視化致しました。

アステップでは、算定結果を公表するとともに、Webサイトや商品パンフレット等にもCFP情報を掲載し、竹製品の環境負荷を客観的な情報としてお伝えできる環境を整えて参ります。

また、ホテル・旅館、外食事業者等において、環境情報を把握した上での商品選定や、プラスチック製品から竹製品への切り替え、GX・脱プラスチック施策を検討する際の判断材料として活用いただくことを想定しております。

さらに、導入した取り組みを可視化することで、サステナビリティに関する社内外への情報発信にもつなげて参ります。

なお、CFPは算定条件や対象範囲等によって数値が異なるため、異なる条件で算定された製品同士を数値だけで単純に比較するものではありません。

当社では、CFPを他製品との単純な比較指標としてではなく、商品選定や環境施策を検討するための客観的な情報の一つとして活用して参ります。

自社のGXへの取り組みから、お客様への具体的なGX提案へ 

アステップでは、自社の事業活動における環境負荷低減にも取り組んでおります。2025年3月には、千葉銀行の「ちばぎんSDGsリーダーズローン(サステナビリティ・リンク・ローン型)」を活用し、売上高1億円当たりの二酸化炭素排出量を2033年度までに2023年度比27.0%削減する目標を設定致しました。

ちばぎんSDGsリーダーズローン(サスティナビリティ・リンク・ローン型)

アステップは2026年8月31日、商工中金によるポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)を実行致しました。

ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)評価書

PIFでは、竹の利用領域拡大をはじめ、CFP算定、プラスチック製品から竹製品への変更提案等をKPIとして設定しております。

今回の竹歯ブラシ・竹スプーンのCFP算定は、こうした当社のGXに関する取り組みを具体化するものです。

今回のCFP算定を契機に、アステップでは、ホテル・旅館、外食事業者等を対象としたGXコンサルティングサービスを開始致します。CFP等の環境情報を活用しながら、プラスチック製品から竹製品への切り替えをはじめとする具体的な環境負荷低減を支援して参ります。

当社が目指すGXコンサルティングは、環境戦略に関する助言にとどまるものではありません。お客様のGXに関する課題や取り組みを把握し、具体的なアクションにつなげていくことを重視しております。竹製アメニティや竹製カトラリーをはじめとする商品・ソリューションの導入から、取り組みの可視化、ステークホルダーへの情報発信までを見据えた提案を進めて参ります。

今回算定したCFPについても、その提案を支える客観的な環境情報の一つとして活用して参ります。

お客様のGXに関する課題を把握する

CFP等の環境情報を活用して提案する

竹製品・竹ソリューションの導入につなげる

お客様のGX・脱プラスチックを具体的なアクションへ


取り組みを可視化し、ステークホルダーへの説明・情報発信へ

また、より専門的かつ精緻な診断やCFP算定等が必要となる場合には、外部の専門機関とも連携して参ります。

 「楊枝から家まで」――竹の可能性を広げる 

アステップでは、「竹といえばアステップ」、「楊枝から家まで」を掲げ、竹箸やホテルアメニティから、家具・インテリア、建材へと竹の利用領域を広げております。

2026年4月には、竹建材を約1,000㎡、重量約27t使用し、家具やインテリア、生活用品にも竹を取り入れた本店・ショールーム「TAKE TORI HOUSE」を竣工致しました。

TAKE TORI HOUSE プレスリリース

日本では、竹材需要の減少や担い手不足などを背景に、放置竹林の拡大が問題となっております。

当社では、放置竹林の初期整備から継続管理、間引き、計画収穫、360°利活用、竹林への価値還元までを一体化した「循環型竹林管理モデル」を提言しております。竹の用途と需要を広げ、生まれた価値を竹林の管理へ還元することで、継続的に管理できる仕組みづくりを目指しております

放置林問題ホワイトペーパー「竹を使う 竹林が活きる」

当社は、この問題に対し、竹の用途を広げ、新たな需要を生み出すことも解決に向けた一つのアプローチであると考えております。

TAKE TORI HOUSEは、その考えを形にした取り組みの一つです。竹建材だけではなく、家具やインテリア、生活用品まで幅広く取り入れ、竹が暮らしのさまざまな場面で活用できる可能性を実際の空間で示しております。

また当社では、竹を特定の製品だけに利用するのではなく、竹林の整備から製品化、端材の再資源化まで、竹を余すことなく活用する「竹の360°利活用」を目指しております。

今回のCFP算定を通じ、竹製品の環境負荷を数値として可視化し、企業のGX・脱プラスチックへの提案につなげることで、竹の新たな用途と需要の創出をさらに進めて参ります。

 CFP算定概要

算定対象:竹歯ブラシ 型番:A151RE

    竹スプーン 型番:A120

機能単位:各製品1本

CFP算定値:竹歯ブラシ:23.09g-CO₂e/本 

     竹スプーン:3.90g-CO₂e/本

算定範囲:Cradle to Grave(原材料調達から製造、輸送、使用、廃棄まで)

参照規格:カーボンフットプリントガイドライン(経済産業省、環境省)

算定時期:2026年9月

算定支援:パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社

※本支援においては、算定目的およびバウンダリの整理、ロジック構築、計算作業、結果分析などを行うものであり、結果に対する保証を行うものではありません。

株式会社アステップについて 

株式会社アステップは1963年創業。竹製品、不織布おしぼり、ホテル・飲食店向け業務用品等の企画・開発・販売を行っております。

竹箸、ホテルアメニティ、家具・インテリア、建材など、「楊枝から家まで」を掲げて竹の利用領域を広げるとともに、GX・CFPを通じた環境情報の可視化と、企業への具体的な提案に取り組んでおります。

会社名: 株式会社アステップ
代表者: 代表取締役 西内 毅
所在地: 千葉県船橋市南三咲4-17-10
コーポレートサイト: https://1963astep.com/

お問い合わせ:https://1963astep.com/contact/

本件担当:川島 吉章(株式会社ひのよし屋)

担当所属先ウェブサイト:https://socien.jp/

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会社概要

株式会社アステップ

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URL
https://1963astep.com/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
千葉県船橋市南三咲4-17-10 TAKETORI HOUSE
電話番号
047-464-2815
代表者名
西内毅
上場
未上場
資本金
3500万円
設立
1977年02月