Sotas化学調査、CMP連携に向けた開発・実証を開始
経済産業省が推進する「ウラノス・エコシステムの実現のためのデータ連携システム構築・実証事業」の助成事業に参画し、化学物質情報の卜レーサビリティ強化に向けた現場起点の検証を開始

素材プラットフォー厶を目指す化学産業特化型SaaSスタートアップ、Sotas株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:吉元裕樹)は、経済産業省が政策主体として推進し、NEDO (国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する「ウラノス・エコシステムの実現のためのデータ連携システム構築・実証事業/化学物質情報の流通に係るシステム開発事業/主に化学品を対象とした化学物質情報のトレーサビリティ管理システム向けアプリケーションの開発・実証」の助成事業に参画し、実証活動に採択されたことをお知らせいたします。
本事業では、Sotasが提供する化学物質管理サービス「Sotas化学調査」に製品含有化学物質・資源循環情報プラットフォーム(以下、CMP)連携機能を 新たに開発・搭載し、CMPを活用した製品含有化学物質情報の円滑な連携を図るととも に、サプライチェーン全体でのトレーサビリティ確保に貢献します。また、経済産業省が掲げる「ウラノス・エコシステム」の構築に寄与することで、持続可能な産業循環の実現を目指してまいります。
グローバルで進む製品含有化学物質規制への対応
環境保全や持続可能な社会の実現に向けて、世界各国で製品含有化学物質に関する規制強化が進んでいます。
EUのRoHS、REACH、SCIPをはじめ、米国のTSCA、中国、韓国、ASEAN諸国などでも法制度の導入・拡充が続いており、企業には国際的かつ継続的な対応が求められています。
こうした中、SDS(安全データシート)は製品の取り扱いや法令遵守に不可欠な基本情報として、グローバルで広く利用されています。
しかし、SDSだけでは部品や原材料レベルの詳細情報を十分にカバーできず、特に多品種・多構成製品を扱う製造現場では限界が生じるケースも少なくありません。
この課題を補うため、日本ではchemSHERPAという共通フォーマットが整備され、
サプライチェーン上で製品含有化学物質の情報を標準化・共有するための実務ツールとして多くの企業に活用されてきました。
一方で、以下のような運用上の課題も顕在化しています。
例えば、情報のやりとりがメールやExcelに依存しやすく、企業ごとに管理方法が異なるため属人化や情報分断、ミスが発生しやすいこと。
さらに、chemSHERPA単体では化審法やPRTR、SCIPといった法制度との直接的な接続が難しく、法令対応に追加作業や専門的判断が必要となる場面が多いのが実情です。
また、SCIPやCSRD(EU)、TSCA(米国)など海外制度との互換性がなく、グローバル対応には限界があるという声も増えています。
こうした背景を受けて、経済産業省が政策主体となり構想•推進しているのが製品含有化学物質情報•資源循環プラットフォー厶(Chemical and Circular Management Platform : CMP)です。
SotasはこのCMPの助成事業に参画し、化学産業における情報伝達基盤の社会実装に向けた取り組みを通じて、持続可能な産業循環と国際競争力強化に貢献してまいります。
製品含有化学物質情報・資源循環プラットフォー厶(Chemical and Circular Management Platform : CMP)について
製品含有化学物質情報・資源循環プラットフォーム(Chemical and Circular Management Platform : CMP)は、経済産業省が構想し、現在NEDOを通じて実証段階にある統合的な情報伝達基盤です。
CMPは、これまで企業ごと・製品ごとに個別対応されてきた製品含有化学物質の情報伝達にと どまらず、中長期的には資源循環やグローバル連携までを含む「製品環境情報全体のデジタル 連携」を目指しています。
特に欧州で導入が進むデジタルプロダクトパスポート(DPP:製品に関する環境・化学物質情 報をライフサイクルを通じて一元管理する仕組み)にも対応可能な形で、企業間・制度間をまたぐ持続可能な情報流通の仕組みとして進化していく構想です。
CMPと現場をつなぐ、Sotas化学調査の橋渡し機能
Sotasは、化学物質調査業務の現場に深く入り込み、SDSの作成やchemSHERPA対応といった日々の運用課題に寄り添ってきた化学産業特化型のSaaS企業です。
CMPの助成事業においては、こうした現場知見と実績をもとに、仕様検証や運用フローの整理、フィードバック提供を通じて、「使える」プラットフォームの構築に貢献してまいります。
とくに、文書の依頼・配布機能や一括登録・法令判定などの自動処理機能を活用することで、CMPが求めるデータの整備・収集プロセスをスムーズに実現する導線を提供できる点は、Sotasならではの強みです。
また、Sotasは中小企業や川上企業との接点が多いという特性を活かし、CMPの普及・定着を現場から支える“実装のハブ”としての役割を果たします。
柔軟なクラウド基盤を備えたSotasのプロダクトは、制度や業界要件の変化にも迅速に対応でき、CMPを起点とした新たな情報流通のかたちを業界全体に広げていく原動力となります。
今後もSotasは、「つながる・伝わる・進化する」化学物質管理の実現に向け、現場に寄り添いながら、持続可能な産業基盤づくりに貢献してまいります。
Sotasについて

会社名 |
Sotas株式会社 |
代表者 |
代表取締役社長 吉元 裕樹 |
所在地 |
(本社)神奈川県川崎市幸区新川崎7−7 (浜松支社)静岡県浜松市中央区鍛冶町100-1 ザザシティ浜松中央館B1F |
設立 |
2022年3月 |
事業概要 |
化学産業のサプライチェーンにおける化学調査を簡便化する「Sotas化学調査」 化学産業データベース「Sotasデータベース」 化学業界特化型 生産・在庫管理・受発注システム「Sotas工程管理」 の開発・提供 |
認証 |
ISO/IEC 27001 (JQA-IM2036 Sotas株式会社本社) ISO/IEC 27017 (JQA-IC0131 Sotas株式会社本社) |
WebSite |
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- 経営情報
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- 化学アプリケーション・セキュリティ