株式会社成基「2025年2月期の業績予想」発表。営業利益はV字回復見込み、新規事業も好調に成長
関西圏を中心に約150教室の学習塾等を運営する、総合教育機関の株式会社成基(京都府京都市、代表兼CEO:佐々木雄紀)は、2025年2月期の業績予想をまとめました。
成基全体の売上高は、前年同期とほぼ同様の状況でしたが、成基全体の営業利益は、前年比260%の大幅回復を見込んでいます。
売上の推移。2016~22年は少子化とコロナで減少続く
成基全体の売上高は、少子化などの影響を受けて、2015年をピークに下がり続けてきました。特に2020年はコロナの影響を受けて、2015年の83%まで減少しました。
京都市の調査によりますと、0歳~19歳までの人口は2013年に24万5,898人でしたが、2024年には20万7,232人と、約16%減っていて、少子化が進んでいる傾向が顕著になっています。
成基においては、コロナと少子化の影響を大きく受け売上高も減少傾向が続いてきましたが、2023年度より売上が回復。2025年2月期(2024年度)は前期と同規模となりそうです。
また来期以降、新規事業の成長などのプラス要因もあり、売上の上昇を見込んでいます。
営業利益の推移。前年比260%の大幅回復見込み
営業利益は、2014年がピークで、2018年まで徐々に下落の傾向にありました。そしてパンデミックの直撃で大幅に営業利益が悪化。その後、一時は回復したものの2022年には再度の大幅な下落を経験していました。
2025年2月期は、前年比260%の大幅回復の見込みで、売上高の回復傾向を上回る業績を達成することができそうです。
成基の経営改善対策について
成基では、2023年3月に、佐々木雄紀がCEOに就任。主に3つのテーマを掲げて、業績の改善に取り組んできました。
1:選択と集中の推進
▼業務内容や商品の見直し、無駄なコストの削減、教室の撤退 など
2:既存事業の成長と立て直し
▼基幹事業でもある「成基学園」の改善
TAM(幼児教育)のさらなる成長と東進事業の回復
3:新規事業の拡大
▼日本語学校、リスキリング対応、通信制高校事業など、多くの新規事業が成長、改善。
新規事業部門の売上は、2011年から右肩上がりの実績を継続、2025年2月期は過去最高を
達成する見込み。
グループ内での売上シェアは、約16%まで伸びており、2025年以降も新規事業部門の
成長をさらに進めていく方針。
【成基の学年別の主な事業】 ※成基Webサイトより
成基の基幹事業の構成と業績のポイント
-
①成基学園(集団塾)
▼2024年上期(3月~8月)の売上実績が2022年・2023年を超えた。
-
②個別教育ゴールフリー(個別指導)
▼成基グループ内で最大の事業規模。
▼2024年4月~9月の入会総数は、前年同期比で、約11%増。
※入会が改善している個別指導は全国でも異例。
▼新規事業であるサブブランドの「シン個別」も成長。
2024年、滋賀県に4教室出店。地元の公立中学校に通う生徒を中心に、先取り学習を徹底。
『学校の「毎日」を楽しくする(塾の授業が分かるから、学校の授業も面白い)』をコンセプトに展開。
-
③東進衛星予備校(映像授業)
▼2024年上期(3月~8月)の売上が過去6年間で最高を達成。
▼夏期講座での向上得点では関西1位(高校1・2年生)。
-
④TAM(幼児教育)
▼2019年から右肩上がりの実績で、2023年は部門別の売上高・営業利益ともに最高を達成。
▼2025年2月期も、京都No.1の小学校受験合格者数を輩出見込み。
成基の新規事業と業績予想
-
⑤SCG日本語学校
▼2022年度開校。2024年度の生徒数は200名を超える。
▼2026年度には500名を超える見込み。
▼部門別で、売上、利益ともに前年実績以上を達成見込み。
-
⑥成基総研(法人向け研修提供)
▼教育コーチングや志共育に加えて、法人向けのリスキリング研修事業を展開。
▼部門別で、売上、利益ともに前年実績以上を達成予見込み。
-
⑦ゴールフリー高等学院(通信制高校)
▼2023年度に滋賀県彦根キャンパス、2024年度に京都府北大路キャンパスを開校。
▼部門別で、前年実績以上の売上を達成見込み。
▼現役大学合格率79.1%(2024年度実績/通信制高校全体では24.1%)。
この実績を基に、「不登校からの大学進学」を強味に今後の展開を行っていく。
-
⑧SHINGAKU(不登校児童生徒のためのオンラインフリースクール)
▼2023年度開校。生徒数は2024年10月1日時点で80名を越える。
▼部門別で、前年実績以上の売上を達成見込み。
▼京都市の「メタバースを活用した不登校児童生徒支援の実証事業業務」を受託(2024年10月より)
-
⑨ゴールフリーB5(放課後等デイサービス)
▼学習障がいや発達障がいを持つ児童生徒向けの療育事業。
▼部門別で、売上、利益ともに前年実績以上を達成見込み。
※その他、保育事業、英語教育事業、自立自習型教室事業等の新規事業も、前年を上回る実績を見込んでいます。
株式会社成基 代表兼CEO 佐々木雄紀のコメント
2023年3月にCEOに就任したタイミングは、少子化に加えてパンデミックの影響もあり、業績は下降傾向にあったため、就任以降、業績の回復に全力を注いできました。
基幹事業の立て直しはもちろんのこと、新規事業の成長にも取り組んできましたが、その成果が徐々に表れてきています。
経営陣としては、次年度以降のさらなる成長に向けた積極的な施策を打ち出していきたいと考えており、特に新規事業への挑戦とその成功は、重要な経営課題だと感じています。
社会課題の解決に向けて、自治体(京都市)との連携など、取り組んできた施策に成果が出始めており、目指すべき方向は間違っていないと確信しています。
成基の事業は、今後も少子化の影響を避けることはできませんが、手をこまねいていても成長はありません。
新しいミッション・ビジョン・バリューの制定と、それに伴う人事制度の改定など、大幅な改革にも着手しています。
総合教育機関として成長してきた成基が、今後、真の「ソーシャルカンパニー」になるためにも、既存事業の成長と新規事業への挑戦をさらに進めていきたいと考えています。
【株式会社成基】
子どもたちが夢を実現できるよう、個々の成長、年齢に応じて必要な教育と環境を常に最適化して提供しています。
保育園や幼児教育、集団塾、個別指導、英語学童、また通信制高校やフリースクール、放課後等デイサービスなど、近畿を中心に約150の教室を運営し、お子さんの誕生から自立に至るすべてのプロセスに対応しうる教育ラインアップで、保護者のご要望にお応えし、「人づくり」を通して社会の課題を解決していきます。
▼代表兼CEO:佐々木雄紀
▼本社所在地:京都府京都市中京区烏丸通二条上ル蒔絵屋町265-2 SCGビル
▼設立:昭和37年(1962年)
▼従業員数:2,000名(2024年7月時点)
▼Webサイト:http://www.seiki.co.jp/
※代表兼CEO 佐々木雄紀 略歴
1990年7月31日京都市生まれ。34歳。
2014年に立命館大学を卒業後、総合商社の丸紅株式会社に入社。スタートアップの株式会社 オープンロジを経由し、2018年3月に株式会社成基入社。2023年3月、CEOに就任。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像