企業の受け入れ実態が見えてきた!外国人労働者に関するアンケート調査結果

「人手不足の救世主」か「管理のリスク」か。企業の外国人雇用に対する“二極化”する本音

エフアンドエムネット株式会社

エフアンドエムネット株式会社(本社所在地:大阪府吹田市、代表取締役社長:上枝康弘)は、管理部門向けのビジネスメディア「労務SEARCH(労務サーチ)」にて、人事労務担当者300名を対象に、外国人労働者に関するアンケート調査をおこないました。

300人が回答!外国人労働者に関するアンケート調査【2026年】

調査背景

2026年、生産年齢人口の減少が加速する日本において、外国人労働者はもはや欠かせない戦力となりつつあります。しかし、実際に受け入れを進める現場では、制度の複雑さや言語の壁など、特有の課題に直面している企業も少なくありません。

今回労務SEARCHでは、外国人労働者に関するアンケート調査を実施しました。これからも労務SEARCHでは、管理部門の悩みを解決できるようなアンケート調査を実施し、バックオフィス業務に役に立つ、価値のある情報を発信してまいります。

■■当調査の引用・転載に関するお願い■■

当調査のデータを引用・転載する場合には、必ず「出典:労務SEARCH(https://romsearch.officestation.jp/report/53664)」と表記いただきますようお願いいたします。

主な調査結果

・雇用中の企業は限定的、約4割は「非雇用」が継続

・雇用人数は「5名以下」が中心、人事労務に求められる「個別管理」

・在留資格の把握不足は経営リスク:正しい確認と届出の徹底

・約半数が「何らかの良い変化があった」と回答

・ポジティブな変化として多かったのは「人手不足の緩和」

・約2割が「特別な対応はしていない」と回答

・課題として最も多かったのは言語・コミュニケーション面

・育成就労制度を十分に理解している企業は少数派

・今後の雇用方針は「現状維持」または「慎重姿勢」が多数

● 雇用中の企業は限定的、約4割は「非雇用」が継続

現在、外国人労働者を雇用していますか?

現在の外国人労働者の雇用状況について尋ねたところ、「雇用している(正社員・非正規含む)」と回答した企業は全体の一部にとどまりました。

一方で、「過去に雇用していたが、現在はいない」「検討したことはあるが、雇用したことはない」「検討したこともない」といった回答が合計で約4割を占めています。

人手不足を背景に関心は高まっているものの、実際には多くの企業が継続的な雇用に至っていない実態がうかがえます。

これは、単なる労働力不足の解消という視点だけでは、複雑な在留資格の管理や生活支援といった「外国人雇用特有の労務コスト」をカバーしきれない現実を示唆しています。

● 雇用人数は「5名以下」が中心、人事労務に求められる「個別管理」

外国人労働者の人数については、「1〜2名」または「3〜5名」という回答が全体の大半を占めました 。

5名以下の少人数規模で受け入れている企業が中心であり、大人数を一度に雇用している企業は少数派です 。

人事労務の観点では、少人数雇用は「きめ細かなフォロー」が可能である一方、一人ひとりの在留資格や期限が異なるため、属人的な管理になりやすいリスクがあります。

たとえ1名の雇用であっても、管理ミスが「不法就労助長罪」などの重大なコンプライアンス違反に直結するため、組織的な管理体制の構築が不可欠です。

外国人労働者の人数はどの程度ですか?

● 在留資格の把握不足は経営リスク:正しい確認と届出の徹底

主にどの在留資格の外国人労働者を雇用していますか?

雇用している外国人労働者の在留資格について、「在留資格がわからない」といった回答が見られた点は、実務上極めて重大な課題です。

外国人を雇用する際、人事労務担当者は「ハローワークへの届出」や「在留カードの真正確認」の義務を負います。

在留資格を把握せずに雇用を継続することは、意図せずとも「不法就労助長罪」に問われる可能性があり、企業名の公表や罰則、今後の外国人受け入れが数年間にわたり制限されるといった経営上の大ダメージに繋がります。

● 約半数が「何らかの良い変化があった」と回答

「外国人労働者を雇用して、社内に良い変化はありましたか?」という設問に対し、「良い変化があった」と回答した企業は一定割合にのぼりました。その一方で、「特に変化は感じていない」とする回答もあり、受け入れの成果には企業ごとに明確な差が出ています。

この差を生んでいる要因は、雇用後の「配置」と「フォローアップ」の質にあると考えられます。人事労務の視点で見れば、外国人労働者が持つ「働く意欲」を最大限に引き出せている現場では、周囲の日本人従業員にも良い刺激が伝わっています。

外国人労働者を雇用して、社内に良い変化はありましたか?

 ポジティブな変化として多かったのは「人手不足の緩和」

特に感じたポジティブな変化はどれに近いですか?

具体的な変化の内容として最も多かった回答は「人手不足が緩和された」ことでしたが、それ以外にも「現場の活性化」や「多様な価値観の醸成」といった前向きな意見が寄せられました。

これらのポジティブな変化は、以下のような人事労務上の波及効果を生んでいます。

1.業務の標準化と「見える化」の進展
2.多文化共生への意識改革
3.グローバルな視点の獲得

こうした効果を実感している企業では、単に「人を雇う」だけではなく、「異なる背景を持つ人材をどう活かすか」というダイバーシティ経営の視点が現場レベルまで浸透しています。

 約2割が「特別な対応はしていない」と回答

受け入れにあたっての具体的な施策について尋ねたところ、「社内ルールやマニュアルの多言語化」や「業務内容の再定義」をおこなっている企業がある一方で、約2割の企業が「特別な対応はしていない」と回答しました。

人事労務の視点では、この「特におこなっていない」という状況は、将来的な労務トラブルや早期離職のリスクを内包していると言わざるを得ません。

例えば、安全衛生教育が不十分なまま現場に配属した場合、労働災害が発生した際に「安全配慮義務違反」を問われる可能性があります。

外国人労働者を雇用する際は、単なる「人手不足の解消」だけでなく、言語の壁を越えた安全管理や就業規則の周知といった、受け入れ体制の標準化(コンプライアンスの整備)が急務となります。

外国人労働者を受け入れるために実施したことはありますか?

 課題として最も多かったのは言語・コミュニケーション面

外国人労働者の雇用で、課題だと感じている点はどれですか?

雇用後に直面している課題としては、「言語・コミュニケーション面」が圧倒的多数を占めました。次いで「特別な対応はしていない」が挙げられています。単に「日本語が通じない」という問題だけでなく、人事労務の実務においては以下のような課題が具体化しています。

1.指示の不徹底によるミス
2.評価への不満
3.生活上のトラブル

一方で「課題を感じていない」と回答した企業も存在しますが、これは事前準備として「やさしい日本語」の導入や、外部の登録支援機関との密接な連携が機能している可能性が高いと考えられます。

 育成就労制度を十分に理解している企業は少数派

2024年に成立した改正法により、2027年までに施行される「育成就労制度」について尋ねたところ、「十分に理解している」と回答した企業は極めて少数にとどまりました。

多くの企業が「概要は把握している」や「言葉は聞いたことがある」程度の認識であり、制度移行期特有の「情報不足」が顕著です。

制度理解の不足は、施行直前の混乱を招くだけでなく、優秀な人材が他社(転籍先)へ流出する原因にもなりかねません。

育成就労制度(旧:技能実習)についての理解度を教えてください。

 今後の雇用方針は「現状維持」または「慎重姿勢」が多数

今後の外国人労働者の雇用方針として最も近いものはどれですか?

今後の雇用方針については、「現状維持」や「当面は雇用予定なし」、「慎重に検討したい」といった回答が過半数を占めました。これは、前述の「言語の壁」や「制度移行への不安」が、拡大意欲を抑制している結果と言えます。

しかし、少子高齢化による生産年齢人口の激減が避けられない日本において、外国人労働者の活用はもはや「選択肢」ではなく「経営基盤」となりつつあります。

慎重姿勢を崩さない企業がある一方で、早い段階から「育成就労」や「特定技能」への理解を深め、生活支援体制を構築している企業は、地域における採用競争力で一歩リードすることになるでしょう。

今後は、単に「雇用できるかどうか」を検討する段階から、「どのようにして自社に定着してもらうか(リテンション)」を戦略的に考える人事労務の役割がより重要になります。

調査結果まとめ

今回の調査からは、外国人雇用のニーズが高い一方で、実務上の管理体制や制度理解に不安を抱える企業の姿が浮き彫りになりました。

2026年は、翌年に控えた「育成就労制度」への移行準備が本格化する重要な年です。人事労務担当者は、単なる「手続き業務」として外国人雇用を捉えるのではなく、在留資格の厳格なコンプライアンス遵守を基盤としつつ、多様な人材が長期的に活躍できる「選ばれる職場」を戦略的に構築していくことが求められています。

労務SEARCHではこれからも、こうしたアンケート調査を通じて、人事・労務管理に関する課題を解決する手助けとなる情報を発信してまいります。

<調査の実施概要>

調査対象

人事労務担当者300名

調査方法

インターネット調査

調査日

2026年1月21日~2026年2月4日

掲載記事

企業の受け入れ実態が見えてきた!外国人労働者に関するアンケート調査

■労務SEARCHについて

労務SEARCH

労務SEARCHとは、管理部門の日々の業務課題を解決する記事コンテンツや、管理部門のニーズに合ったBtoBマッチングに役立つ資料を提供するビジネスメディアです。会員数は2万人超え、そのうち半数は管理部門の役職者です。またコンテンツの高い専門性から、士業の方々からも支持されています。
サイトURL:https://romsearch.officestation.jp/

■エフアンドエムネット株式会社 概要

会社名

エフアンドエムネット株式会社

代表者

代表取締役社長 上枝 康弘

設立

2000年9月

資本金

5,800万円

事業内容

・SaaSの提供

・ホームページ制作

・業務用システムの企画・開発・運用代行

事業所

大阪・東京

サイト

https://www.fandmnet.com/

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ビジネスカテゴリ
ネットサービス
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会社概要

URL
https://www.fandmnet.com/
業種
情報通信
本社所在地
大阪府吹田市江坂町 1丁目23番38号 F&Mビル
電話番号
06-6339-9403
代表者名
上枝 康弘
上場
未上場
資本金
5800万円
設立
2000年09月