【東洋建設】深層混合処理改良体へのCO2固定化技術実証実験を実施
1. 実証実験の概要
東洋建設とエア・ウォーターは、ドライアイスを深層混合処理工(CDM工)に使用するセメントスラリーに混入することでCO2を海底地盤内に固定化する技術開発を進めており、これまで室内配合試験やモデル試験を実施し、セメントスラリーへのドライアイス混入方法の検討やCO2固定量の確認を行ってきました。
今般実施した陸上用深層混合処理装置(実機)を使用した実地盤での実証実験は、ミキシングプラントでのセメントスラリー練混ぜ時に混入させたドライアイスによりCO2を溶解させ、そのセメントスラリーを実地盤に吐出・攪拌混合するもので、施工後に改良体の分析を行った結果、CO2が改良体に固定化されていることを確認できました。
東洋建設とエア・ウォーターは、2024年度に自社作業船への小型CO2回収装置の搭載する予定ですが、引き続き深層混合処理船の排出ガスから回収したCO2をセメントスラリーや地盤へさまざまな形態でCO2を供給し、固定量を増加させる手法の開発を行っていきます。また、長期的なCO2固定量の変動などを把握しCO2固定量を最大化させる技術や固定量を適切に評価する技術を開発する予定です。
東洋建設はこれらの技術を通じ、持続可能な海上工事とカーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献してまいります。
* 2023年7月18日付プレスリリース https://www.toyo-const.co.jp/topics/technicalnews-18047
2.実証実験の内容
期 間:2024年2月~3月
場 所:兵庫県西宮市鳴尾浜(東洋建設所有地)
内 容:①ミキシングプラントへのドライアイス(CO2)混入、固定量の分析
②ドライアイスを混入したセメントスラリーを使用した深層混合処理工の実施
③改良体のボーリングおよびオールコアサンプリング試料のCO2固定量分析
(ドライアイス混入量を変えたセメントスラリー改良体のCO2固定量の比較により施工時の適用性を確認)
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