中森農産株式会社への出資に関するお知らせ
~持続可能な農業の実現に向けた効率的な栽培体制構築に向けて~
株式会社ヤマタネ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:河原田 岩夫、証券コード:9305)は、中森農産株式会社(本社:埼玉県加須市、代表取締役:中森 剛志 、以下「中森農産」) への出資を決定しましたことをお知らせいたします。
【背景】
ヤマタネグループ(以下、「ヤマタネ」)は、1924(大正13)年の創業以来「安全」「安⼼」「良⾷味」のお⽶を提供するため、全国の産地と連携し、強固な関係を構築してまいりました。コーポレートメッセージとして“「続く」を⽀える。”を掲げており、全てのステークホルダーの「続く」を⽀えていくことや、バリューチェーン全体を通して持続可能な社会の実現に取り組むことなどをサステナビリティ⽅針として定めています。その実現に向け、「地域コミュニティ及び⽣産地と農業の発展」を掲げ、持続可能な農業の実現に寄与するための事業を推進しています。
中森農産は、埼玉県加須市を中心とした300haの自社農場でコメ・麦・大豆・コーンを栽培しており、農業における収益性向上のためには、大規模化による生産性向上と付加価値のある有機米栽培が必要との考えのもと、「農業がもたらす価値を最大化し、人々の食を守り抜く」「日本農業の生産能力を高め、未来永劫継承する」という理念を掲げています。同社は独自に開発したAIシステムを活用して農場運営における経営管理や作業手順を最適化し、経験値に依存しない効率的かつ再現性の高い農場を運営しています。
同社は、これまで地域の農家より農地を譲り受けるかたちで自社農場を拡大してきました。現在は、事業継承に課題を抱える各地の農業法人等をグループ化していくスキームを構築し、今後も効率的に農場拡大を図る予定です。また、付加価値が高く高収益が見込める有機米栽培にも注力しており、生産者の所得向上を目指して海外への輸出展開も見込んでおります。
【出資の目的】
コメ産地では⾼齢化による離農を背景に農地の集約化が進み、一⽣産者あたりの耕作⾯積が拡⼤することで管理の負担が増加しています。また、気候変動リスクが⾼まっていることにより、コメの安定生産が困難になっています。
中森農産が持つシステム開発力や栽培ノウハウは、これらの産地が抱える課題解決に非常に効果的であり、ヤマタネが目指す「持続可能な農業の実現」に繋がります。また、ヤマタネが本年9月に設立した農業生産法人『株式会社ブルーシード新潟』と連携することにより、農場経営ノウハウの共有を可能とし、ヤマタネが今後、運営農地を拡大していく上で欠かせないパートナーになると考えております。
今後、協業を通じて、ヤマタネと中森農産は共に持続可能な農業の実現を目指してまいります。
【会社概要】
(1)名称 中森農産株式会社
(2)本社所在地 埼玉県加須市戸川797-1
(3)代表者の役職・氏名 代表取締役 中森 剛志
(4)事業内容 農産物の生産・加工・販売、農作業の受託、農産物の貯蔵及び運搬
(5)資本金 5,300万円
(6)設立年月 2017年2月
(7)URL https://www.nai.organic/
【今後の見通し】
本件によるヤマタネ連結業績へ与える影響は軽微であります。なお、今後公表すべき事項が発⽣した場合には、速やかに開⽰いたします。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社ヤマタネ 経営企画部 広報担当
TEL:03-3820-1116 E-mail:kikaku@yamatane.co.jp
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