“体験を通した理解” 摂食障害予防教育ゲーム『キュアード』を無償公開

神戸学院大学 竹田剛准教授が高校・大学・医療現場での活用を見据え開発、無償貸出・出張体験にも対応

神戸学院大学

摂食障害予防教育ゲーム『キュアード』

神戸学院大学心理学部 竹田剛准教授は、当事者と共同で開発した摂食障害予防教育ボードゲーム『キュアード』を無償公開しています。

『キュアード』は、からだ・こころ・人間関係に生じる症状や困りごとをカードで可視化し、講義だけでは届きにくい“体験から立ち上がる理解”をデザイン。専門家監修と当事者参画により、教育効果と心理的安全性を両立しています。

高校生を対象とした効果研究で有効性を確認し、結果は日本教育心理学会第67回総会にて発表。大学実習、家族・当事者会での実践も進展しています。授業・研修・医療・当事者プログラムにあわせた無償貸出・出張体験会にも対応します。

講義では届きにくい実感を、カードと協力プレイで安全に可視化

摂食障害は、知識はあっても「予防の上でなにが大切なのか」「どう寄り添うか」に迷いやすいテーマです。『キュアード』は、発症のきっかけ・症状・回復過程をカードで可視化し、参加者が協力して“回復状態”を目指す体験型教材です。講義だけでは届きにくい実感を、安全に、短時間で得ることができます。

主な特徴は以下の通りです。

  • 豊富な情報:研究・教育・臨床の知見に摂食障害当事者の声を重ねた共同設計(90点超のイラストと言葉を丁寧に調整)。

  • 回復のリアリティ:ゲームの中で協力したり、思いがすれ違ってしまう体験を通して、「人とのつながりが回復を助けるんだ」と実感できる。

  • 表現の精度:ゲーム内のイラストや文章は表情・色合いまで当事者が確認し、誇張を避けつつ「実感が伝わる」表現に。

  • 正確性と安全性:専門家監修。有効性を検証済。直接的描写や過度に不安にさせる表現を避け心理的安全性にも配慮。

  • 多様な実施形態:プレイ型に加え“カードを読む”文脈読解演習としても運用可能(授業・研修の設計自由度が高い)。

  • フォローアップ:ゲームを題材にした解説小冊子も作成。ゲームの意図の解説や、摂食障害そのものについても詳しく紹介し、発展学習が可能。

【これまでの成果】

高校での効果研究では、知識・理解の向上と予防的な気づきの高まりを確認(日本教育心理学会第67回総会で発表)。大学の専門家養成実習での実践では、ゲームへの没入度や他者へ推奨したいという意図が高く、「まず相手にどう寄り添うか」という意識が育ちました。家族・当事者会の実施では理解の深さのほか、ゲームをきっかけにした対話の生まれやすさが好評でした。

※例:女子大学での実施では、「体験の質・没入度」について「とても高い」最高評価に87.5%の参加者が評価(N=8、当研究室集計)。

【導入シーン】

・高校:保健・総合・LHR(ロングホームルーム)・人権学習の導入に。体験→振り返り→言語化で“自分ごと化”。

・医療:外来・多職種連携の心理教育に。安全な体験から相談・受診の導線づくりへ。

・当事者会:無理のない対話のきっかけに。プレイ回/読解回を分けて安心して実施可能。

【提供方法】

高校・大学/医療機関/当事者会/自治体・教育委員会などを対象に、教材一式(チラシ・解説小冊子・カード情報)を無償公開。無償貸出・出張体験会(レクチャー付)に対応します。

無償公開サイトはこちら

<参考URL>

竹田剛准教授 研究室ホームページ

神戸学院大学 心理学部紹介ページ

心理学部オリジナルサイト

<メディア関連の方>

取材をご希望の場合は、お手数ですが、下記問合せ先までご連絡をお願いいたします。

<本件に関する問合せ先>

神戸学院大学心理学部

竹田剛准教授

TEL:078-974-1551(代表電話)

メール:t-takeda@psy.kobegakuin.ac.jp

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
学校・大学
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

神戸学院大学

0フォロワー

RSS
URL
-
業種
教育・学習支援業
本社所在地
兵庫県神戸市中央区港島1-1-3
電話番号
078-974-1551
代表者名
備酒伸彦
上場
未上場
資本金
-
設立
-