アイ・ウェイウェイ、ヴォルフガング・ティルマンスの最新インタビューを掲載! 『美術手帖』6月号は「コンテンポラリー・アート・プラクティス」特集
「社会と関わるアーティストの実践」をテーマに、各地で起きている諸問題に対峙するアートを紹介
5月17日発売の『美術手帖』6月号は、社会と関わる実践としてのアートを特集。
2016年現在、世界は紛争やテロ、難民問題や環境汚染で揺れ、経済状況も不透明さを増している。各地で起きているこのような諸問題に対して、アーティストはどのような実践を行っているのか。インタビューや実例を通して迫る内容だ。
欧州では、難民の大量流入が数十万人規模に膨らむなか、EU加盟国間での対応や認識は異なり、亀裂は深まる一方だ。そんな状況に対して、いち早く声をあげたのが、世界でもっともパワフルなアーティストのひとり、艾未未(アイ・ウェイウェイ)。艾は難民の多くが到着するギリシャ・レスボス島にスタジオを設け、難民問題をテーマにしたドキュメンタリーを制作中だ。
現代の写真表現を牽引するヴォルフガング・ティルマンスは、イギリスで6月23日に行われる「EU離脱の是非を問う国民投票」を前に離脱反対を表明し、フリーダウンロード可能なポスタープロジェクトを始動(http://tillmans.co.uk/campaign-eu)、自身のベルリンのスペース、Between Bridgesを、難民問題などを考える「ミーティング・プレイス」として開放している。
彼らはこのようにそれぞれの方法で、具体的なアクションとして、実際に状況を改善しようと試みている。
また、映像作品やインスタレーションのみならず評論にも定評のあるアーティスト、ヒト・シュタイエルは、アート界の構造の問題提起、労働環境やそれが引き起こす搾取に踏み込んだ分析を展開している。
巻頭のインタビューでは、彼らにその思いを聞いている。
そして、世界各地では何が起きているのか。各都市での社会問題に対するアートの具体的な実践例をわかりやすく解説し、ワリード・ベシュティによるソーシャル・プラクティスを批評的にとらえるための理論「倫理の感性論に向かって」や、アートの真の政治性を問うヒト・シュタイエルによるテキスト「アートの政治学:コンテンポラリー・アートとポスト民主主義への変遷」の日本語訳を収録している。
社会と関わるアーティストの取り組みは、私たちの未来そのものを映し出す実践だ。世界で起きているさまざまな問題と対峙するアート・プラクティスの最新動向を追うことで、私たちはどのような時代に生きているのかをアーティストの目を通して知ることができる特集だ。
【特集内容】
・インタビュー
艾未未(アイ・ウェイウェイ)
ヴォルフガング・ティルマンス
ヒト・シュタイエル
・グローバル・シティ・レポート:世界各地の実践を紹介
ベルリン、パリ、リヴァプール、ブルックリン、サンパウロ、
熊本、香港、バンコク、ワルシャワ、イスタンブール、カイロ…etc.
・アーティスト・ファイル:いま注目の、社会と関わるアーティストを紹介
田中功起/アーメト・ウート/ティファニー・チュン/シアスター・ゲーツ/
バーゼル・アッバス&ルアーン・アブラミ/タリン・サイモン/李燎(リー・リャオ)/
ジョナサス・ジ=アンドラージ/ロッセラ・ビスコッティ/ケマング・ワ・レフレレ
・コラム
1:キュレーション理論の現在 「関係性の美学」以後 大森俊克=文
2:アート・アーカイヴ データベースとミュージアムのモデルを超えて 加治屋健司=文
3:進化の中のキュレーション 東谷隆司を例に考える 遠藤水城=文
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「 MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」展
Artist Pick Up:イライアス・ハンセン
Artist Interview:森村泰昌
Beautiful Inspiration Vol.16 フェルメール×中条あやみ×CHANEL レスリー・キー=撮影
美術手帖6月号 5月17日(火)発売
定価1600円+税
美術手帖公式サイト http://www.bijutsu.press
Amazonサイト http://amzn.to/1T8bkTH
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