2016年インターネット広告市場規模推計調査

~D2C/CCIが独自推計~

株式会社D2C

成長続くスマートフォン広告費は6,476億円、2017年には前年比124%、8,010億円と推計。ビデオ(動画)広告費は869億円、2017年には前年比141%、1,224億円と推計。
株式会社D2C(本社:東京都中央区、代表取締役社長:宝珠山 卓志、以下D2C)は、株式会社サイバー・コミュニケーションズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:新澤 明男、以下CCI)と共同で、2016年1月~12月における、インターネット広告市場におけるデバイス(スマートフォン、PC)別広告費、広告種別広告費、ビデオ(動画)広告費の調査を実施した。媒体社を対象とした調査、および株式会社電通が2017年2月に発表した「2016年 日本の広告費」を元に調査結果を集計した。


【ポイント1】 スマートフォン広告費とPC広告費の市場規模推移
~インターネット広告媒体費の6割をスマートフォン広告費が占める~

2016年のインターネット広告媒体費は1兆378億円(株式会社電通「2016年 日本の広告費」より)、その内、スマートフォン広告費は6,476億円(62%)、PC広告費は3,902億円(38%)となり、スマートフォン広告費が初めて6割を超えた。2016年と2015年で比較してみると、2016年は、スマートフォン広告費が前年比130%、PC広告費が前年比93%となった。

また、スマートフォン広告費とPC広告費の、2017年の市場規模は、スマートフォン広告費は、8,010億円、前年比124%、PC広告費は3,579億円、前年比92%と予測され、スマートフォン広告費は引き続き高い成長率を示し、PC広告費は減少傾向にあると考えられる。結果、スマートフォン広告費はインターネット広告媒体費の69%に達すると予測される【グラフ1】。



【ポイント2】ビデオ(動画)広告費の推計・予測
~2016年は869億円、2017年には前年比141%、1,224億円と推計~

インターネット広告市場において、近年、急速に成長していると考えられる、ビデオ(動画)広告の市場規模に関して、推計を行った。2016年のビデオ(動画)広告費は869億円となり、インターネット広告媒体費全体の8.4%を占めている。2015年のビデオ(動画)広告費は516億円であり、2016年にビデオ(動画)広告費は前年比168%と推計された。また、2017年のビデオ(動画)広告費は1,224億円となると予測され、前年比141%と、引き続き高い成長率を示すと推計された【グラフ2】。
 



(参考 1) 広告種別・デバイス別 広告費
~運用型広告費(スマートフォン)がインターネット広告媒体費の48%を占める~

2016年の広告種別の広告費を見てみると、運用型広告費が7,383億円(インターネット広告媒体費の71%、株式会社電通「2016年 日本の広告費」より)、その他は予約型広告費が1,538億円(同15%)、成果報酬型広告費が1,457億円(同14%)という割合となった。運用型広告費では、スマートフォン広告(5,020億円)がPC広告(2,363億円)を上回っており、全体でもっとも高い比率(48%)となった。また、予約型広告費でも、スマートフォン広告(823億円:8%)がPC広告(716億円:7%)を上回っていた【グラフ3】。

【広告種別の定義】
・予約型広告には、純広告、タイアップ広告、その他予約型広告(アドネットワークのうち予約型で取引されるもの等)を含む
・運用型広告には、検索連動型広告、ソーシャル広告、その他運用型広告(アドネットワークのうち運用型で取引されるものやDSP等)を含む
・成果報酬型広告には、アフィリエイト広告、リアルアフィリエイト広告、リワード広告を含む

 



(参考 2) スマートフォン広告種別 広告費
~ソーシャル広告が急成長(163%)。予約型広告も拡大~

2016年のスマートフォン広告費を種別に見てみると、運用型広告費(5,020億円:78%)、予約型広告費(823億円:13%)、成果報酬型広告費(633億円:10%)の順となり、予約型広告費が成果報酬型広告費を上回った。
運用型広告費を、より細かい種別に見てみると、検索連動型広告費(2,162億円:33%)、その他運用型広告費(2,003億円:31%)、ソーシャル型広告費(854億円:13%)の順となった【グラフ4】。

【広告種別の定義】
・予約型広告には、純広告、タイアップ広告、その他予約型広告(アドネットワークのうち予約型で取引されるもの等)を含む
・運用型広告には、検索連動型広告、ソーシャル型広告、その他運用型広告(アドネットワークのうち運用型で取引されるものやDSP等)を含む
・成果報酬型広告には、アフィリエイト広告、リアルアフィリエイト広告、リワード広告を含む
 



スマートフォン広告費を、広告種別の成長率で見てみると、2016年の対前年比は、ソーシャル型広告費が最も高く163%、次いで予約型広告費が149%、その他運用型広告費が130%、検索連動型広告費が123%、成果報酬型広告費が103%の順で高い成長率となった。【グラフ5】。
 



(参考3)PC広告種別 広告費
~予約型広告、検索連動型広告はマイナス成長も、その他は維持・拡大~


2016年のPC広告費を広告種別に見てみると、運用型広告費(2,363億円:61%)、成果報酬型広告費(823億円:21%)、予約型広告費(716億円:18%)の順となった。
運用型広告費を、より細かい種別に見てみると、検索連動型広告費(1,368億円:35%)、その他運用型広告費(868億円:22%)、ソーシャル型広告費(127億円:3%)の順となった【グラフ6】。

【広告種別の定義】
・予約型広告には、純広告、タイアップ広告、その他予約型広告(アドネットワークのうち予約型で取引されるもの等)を含む
・運用型広告には、検索連動型広告、ソーシャル型広告、その他運用型広告(アドネットワークのうち運用型で取引されるものやDSP等)を含む
・成果報酬型広告には、アフィリエイト広告、リアルアフィリエイト広告、リワード広告を含む
 




PC広告費を、広告種別の成長率で見てみると、2016年の対前年比は、その他運用型広告費が119%、成果報酬型広告費が109%、ソーシャル型広告費が104%、の順で高い成長率となった。一方、従来、比率が高かった、検索連動型広告費は88%、予約型広告費は69%となり、減少していた【グラフ7】。

 

 

<調査概要>
調査主体      :株式会社D2C、株式会社サイバー・コミュニケーションズ(CCI)
対象期間      :2016年1月~2016年12月
調査実施期間    :2016年12月~2017年2月
調査方法              :インターネット媒体社へのヒアリングおよび各種データ収集・分析を実施

※インターネット広告媒体費の合計値、および運用型広告費の合計値については電通「2016年 日本の広告費」を参照しています。  詳細内訳としての、デバイス別広告市場規模、広告種別・デバイス別市場規模、ビデオ(動画)広告の市場規模、予測は株式会社D2C、株式会社サイバー・コミュニケーションズ(CCI)が独自に実施した調査、推計によるものであり、電通「2016年 日本の広告費」とは関係がありません。

<会社概要>
株式会社D2C(http://www.d2c.co.jp/
所在地                   : 〒104-0061 東京都中央区銀座6-18-2 野村不動産銀座ビル
TEL                       : 03-6226-8900      
代表者                   : 代表取締役社長 宝珠山 卓志
事業内容                : デジタルマーケティング事業、ドコモ事業、海外事業など
                     デジタルマーケティングビジネス全般

 

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会社概要

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URL
https://www.d2c.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区東新橋1丁目9-1 東京汐留ビルディング
電話番号
-
代表者名
高田 了
上場
未上場
資本金
34億8000万円
設立
2000年06月