dunhill SPRING SUMMER 2020
ダンヒル 2020年 春夏コレクション
2019年6月24日、日本時間午前1時に、SS20 パリメンズファッションウィークにてダンヒルのランウェイショウが行われました。
「クラシシズムの破壊が今シーズンの大きなテーマです。官能性と挑発的な要素をもって、ごく気楽に自然な形で優雅さと慎ましさの壁を払いたかった。しかし常に精緻であること。特にテーラリングに関してはそこだけに目を向けてはいけません。プロポーション、制作工程、思慮と構築の過程、ダンヒルにおいてはその全てが非常に高い水準でなければなりません。今回のコレクションをご覧いただければその巧みな表現が見て取れると思います。また、今シーズンも引き続き、日本のデザイン、特に1980年代のそれが英国のカジュアルファッション文化と交錯し、階級社会をも超えて多大なる影響を及ぼしたことへ敬意を表しました。異なる文化の衝突は悲観すべきことではなく、むしろ再構築されることによって生まれるものがあり、今日では世界中で起きていることです。」 ―ダンヒル クリエイティブ ディレクター、マーク・ウェストン
日本のネオ・クラシシズムとモダンなボリューム感が、ここ最近のダンヒルで定番となったラップ仕様のテーラリングと融合し、クラシックなダブルブレストジャケットに取って代わります。優雅で滑らかなカッティングは、日本の着物にインスピレーションを得ています。たっぷりとしたシルエットのスプリット・ヘム トラウザーズにレイヤードしたショーツは、スーツの着こなしに官能といかがわしさが隣り合う新しいニュアンスを生み出します。プレス&ウォッシュ加工のウールシルクとイヴブニングウェア・ファブリック、クラバッテ・ネックのシャツ、歪んだプリントなど、いくつものずさんな優雅さが表現されています。ごく薄く軽やかな0.4mmグレードのダブルフェイス・レザー ポンチョは、実用的かつすこぶるラグジュアリーです。アイコニックで新しいキルティングレザーのアウター‘Rolla’と、シルクアセテート パーカの光沢が目を惹きます。そしてどのルックでも着用しているのは、パイソンとカーフレザーのダービーシューズとスリッパです。
このコレクションでは模倣的概念は影を潜めています。むしろ、現代に求められる思慮深い選択肢になぞらえた必然的な集大成です。アーカイヴからヒントを得た ‘Tall Boy’ のブリーフケース、気鋭の日本人アーティスト Kenta Cobayashi(小林健太)の破損的なプリント、あるいは白いウールシルク・サテンのスーツ、そのどれにおいても、コンサバティブとアイコニックな二つの要素が肩を寄せ合います。それは英国メンズファッションに代表される、遊び心と実用性を同時に備えた洗練さへのタイムレスな答えです。
- KENTA COBAYASHI COLLABORATION -
ダンヒルは、2020年 春夏コレクションで、東京を拠点とするデジタルアーティスト、Kenta Cobayashi(小林健太)さんとコラボレーションしました。
彼の作品は、既存のイメージに、破損的で歪みや曲線を多用したデジタル処理を施すことで唯一無二の存在感を放ちます。時を経て変化する東京の風景と、それに伴い進化するアートシーンからインスピレーションを得た気鋭のアーティストです。
クリエイティブ ディレクターのマーク・ウェストンは、アーカイヴから4枚の写真をピックアップし、Kentaさんにアートワークを依頼しました。グラフィカルで抽象的な彼のアートワークは、アウターやテーラリング、カジュアルウェア、レザーグッズにもプリントされています。
「尊敬する他者とコラボレーションすることで物事が展開していく過程が私はとても好きです。ひとつのテーマについてどのような会話が生まれていくかに非常に興味があります。2年ほど前にKentaの作品に心惹かれてからずっと彼にコラボレーションを依頼する機会を伺っていました。今日、あらゆる分野でデジタルの可能性が拡がっています。私自身も ‘デジタルクラフト’ 的なアイデアが大好きです。Kentaはとても寛大でありオープンで、フレキシブルな考え方をするアーティストでした。特に彼の ‘Smudge’ シリーズに興味を惹かれていた私は、ダンヒルについてざっくばらんにディスカッションをしていく過程で、彼のユニークなアイデアを吸収し新たな概念を生み出そうと試みました。このようにして、彼のアートワークをバッグやシルクコットンのシャツ、ペーパーナイロンのハットなどに展開しました。Kentaは、これまでこのような試みにはあまり馴染みがなかったようですが、それでも私の彼のアートワークへのアプローチに対して決して臆せず、またファッションという分野で新たな挑戦をすることにとても興奮してくれていました。それは、アーカイヴそのものに捕われない、例えば1960年代のJermyn Street Storeや70年代のライターなどのクラシックなキャンペーンイメージが、Kentaの息吹によって完全に新しいものに生まれ変わるような、ダンヒルにとってもこれまでにないアプローチでした。」―ダンヒル クリエイティブ ディレクター、マーク・ウェストン
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