企業版ふるさと納税を活用、地域の未来を育てる!自然体験を通じた小中学校向け環境教育事業をスタート
NPO法人Nature Service(埼玉県坂戸市/共同代表理事:赤堀哲也)と株式会社BiotopGuild(埼玉県春日部市/代表:三森典彰)は、共同で地域の小中学校に対して、環境教育事業を提供するサービスを開始いたします。本事業は、企業版ふるさと納税を活用した自治体への寄付募集事業として位置づけられ、地域再生計画の実現を目指す地方自治体と、社会貢献の一環として企業版ふるさと納税の活用を検討する企業とのマッチングを促進します。自治体や企業が協力して、子どもたちに貴重な環境教育を提供することで、持続可能な地域社会の構築を支援します。
事業概要
本環境教育プログラムは、ビオトープを活用した実践的な環境教育を通じて、子どもたちの自然理解と生きる力を育むことを目的としています。ビオトープとは、その地域に昔から生息するすべての生き物が、互いに関係し合いながら安心して暮らすことができる「すみか」を指します。生き物が自らの力で生きていける環境(=ビオトープ)を環境教育の題材にすることで、子どもたちは以下を体験し学ぶことができます。
・生き物の気持ちになって考える
・多様な生き物が共存できる環境とは何かを、自ら考え、行動する
・ビオトープを通じて環境問題を自分ごととして捉え、持続可能な社会のために何ができるかを考える
また、学校という地域コミュニティの根幹にビオトープを造成することは、生物の生息や移動を助ける「エコロジカルネットワーク」の創出につながり、自然環境保全・再生にも寄与します。
プログラム内容
1. 基本概念の学習
ビオトープの定義、機能、意義、人間と自然の関わり方について学びます。
2. 環境の把握
学校や周辺の環境調査を行い、生息する生き物や環境の特徴を把握します。
3. ビオトープの造成・管理
子どもたちが主体的にビオトープの造成計画を立案し、専門家の指導のもとで作業を行います。また、水量調整や水草管理などの維持管理作業を通じて、持続可能な環境作りを学びます。
4. 生き物調査と成果測定
定期的な生き物調査を行い、データ収集・分析を通じて、自分たちの活動が環境に与えた影響を評価します。
5. フィードバック
調査結果に基づき、ビオトープの改善点や課題を検討し、次年度以降の活動に活かします。成功例や失敗例を共有することで、さらなる学びを深めます。
6. 総合学習
ビオトープ作り(理科)は、グラフの作成(算数)、資料作り(国語)、生き物に快適な環境作り(道徳)等、他教科との連携が可能です。ビオトープを通して、総合的な学習環境を整え、多角的な視点から学びの機会を提供します。
プログラムを通じて、子どもたちは自然への理解を深め、環境問題を自分ごととして捉え、持続可能な社会のために自ら考え行動できるようになることが期待されます。また、他者の気持ちになる力、仲間と協力することの大切さ、責任感、問題解決能力、自己肯定感など、「生きる力」を育むことも目指します。
さらに、各地域に一定の間隔で配置された学校にビオトープを設置することで、生物の移動を助けるエコロジカルネットワークの拠点を形成します。これにより、生物の生育・生息空間を地域一帯に創出し、環境保全と再生に寄与します。
本事業では、上記のような環境教育プログラムを、企業版ふるさと納税を活用して、地域に提供し、地域の環境教育を支援することが目的です。そのために、環境教育プログラムを、企業版ふるさと納税マッチングサイト等にメニューとして掲載し、プログラムの認知度向上のため広報活動を行います。寄付が集まったあとは、引続き実施サポートから事業終了後も継続的に地域で運用していただくための仕組みを構築し、持続的な地域に根づく環境教育を提供します。
背景と目的
多くの自治体は、個別に地域再生計画を掲げており、例えば、子どもの教育環境の充実や移住促進を目標に掲げています。しかし、具体的な実施手段やノウハウ不足、資金不足等の課題により、結果として計画が実現できていない現状があります。
NPO法人Nature Serviceは、指定管理者制度を活用したキャンプ場・法人向けリモートワーク施設の管理/運営を通して自治体との関係構築、地域の自然資源の発掘、マーケティング活動等に強みを持っています。また、子どもを対象とした自然を活用した取組を実施し、子どもが実際に自然と触れ合う機会を多数提供しています。
一方、株式会社BiotopGuildは、これまで多くの学校や地域で環境教育事業を実施しており、教育の側面から自然体験を通じて子どもたちの生きる力を育むプログラムの提供を行っています。特にビオトープを通じた環境教育の提供は、子どもたちの学習意欲を引き出し、環境保護の意識を高めるとともに、生きる力を育む貴重な機会となります。
NPO法人Nature Serviceの豊富な経験と、株式会社BiotopGuildの環境教育への専門知識が融合することで、自治体との関係構築、マーケティング活動、教育プログラムの実施サポートからフォローアップまでを一気通貫に行うことができます。これにより、コストを必要最小限に抑えつつ、効率的に質の高いサービスを提供することが可能です。ここに企業版ふるさと納税制度をかけ合わせることで、自然を活用した教育と地域の活性化がより一層推進されることが期待されます。
サービス詳細
本環境教育プログラムは、企業版ふるさと納税マッチングサイト等に掲載する寄付募集事業として位置づけ、以下の内容でサポートを行います。
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サイトへのメニュー掲載: 自治体が企業版ふるさと納税マッチングサイト等に、環境教育プログラムの寄付募集事業を掲載する支援を行います。事業の概要、背景、寄付によるベネフィット、メッセージ等を整理し、円滑に掲載できるようサポートします。
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広報活動の実施: 寄付が集まるようにあらゆる媒体を用いた広報活動を行います。PR動画制作、Podcast、オウンドメディア、SNS等を活用して情報発信し、寄付募集を促進します。
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実施サポート: 寄付が集まった後は、その資金を活用して環境教育プログラムを実施します。実施のほか、準備から進行管理、評価までをサポートします。
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研修プログラムの提供: 継続的に環境教育プログラムを実施できるようにするため、自治体職員や学校教職員向けの研修プログラムを提供します。
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フォローアップ: プログラム終了後も効果測定やフィードバック収集を行い、プログラムの継続的な改善を図ります。
これにより、自治体の地域再生計画の実現を支援し、環境教育の普及と質の向上に貢献します。
NPO法人Nature Serviceと株式会社BiotopGuildは、本事業を開始するにあたり自治体と企業双方のメリットを次のように考えています。
自治体のメリット
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計画実現の支援:具体的な実施手段やノウハウを提供することで、自治体が掲げる地域再生計画の実現を支援します。
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教育環境の充実:子どもたちが自然と直接触れ合う機会を増やし、豊かな教育環境を提供することで、次世代の環境意識を育てます。
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経済的支援の増加:企業版ふるさと納税を活用することで、地域への直接的な経済的支援を実現し、地域の活性化を図ります。
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地域資源の有効活用:地域の自然や文化資源を効果的に活用し、魅力的な教育プログラムとして提供することで、地域資源の認知度と価値を向上させます。
企業のメリット
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企業イメージの向上:自然保護や地域貢献活動を通じて、社会的責任を果たす企業としてのブランド価値を高めることができます。
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地方公共団体とのパートナーシップの構築:寄付した地方自治体との関係を確立し、将来的な事業展開やネットワーク構築につながる可能性があります。
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税制優遇:企業版ふるさと納税を通じて、税制優遇措置を受けることが可能です。
本事業は、自治体と企業が協力することで、持続可能な地域社会の発展と次世代の環境教育の普及を共に推進することを目指しています。連携によって、子どもたちに貴重な自然体験の機会を提供し、彼らの成長と地域の発展を促進することが期待されています。
企業版ふるさと納税を活用し、地域の子どもたちに貴重な自然体験の機会を提供するために、皆様のご支援とご協力を歓迎しています。詳しい情報やお問い合わせについては、下記の連絡先までご連絡ください。
本リリースに関するお問い合わせ先
NPO法人Nature Service
担当:柄澤 広昂
メール:office@natureservice.jp
電話:050-5536-7038
公式HP:https://www.natureservice.jp
会社概要
■Nature Service
「自然に入ることを、もっと自然に」をテーマに活動する特定非営利活動法人です。自然に触れることのできる機会を増やし、自然に癒やされることで、人々が前向きに過ごしていくことのできる日常を創りだしていきます。
長野県内でキャンプ場と法人向けリモートワーク施設の管理・運営に携わり、事業を通じて解決を目指すソーシャルエンタープライズ型のNPOとして活動しています。
■株式会社BiotopGuild
「人と自然の繋がり」「人と人との繋がり」を深め、自然環境に対する意識や考えを変えていきたいという想いから設立されました。 学校、企業、公園、個人宅など様々な場所で、ビオトープの造成や環境調査、自然体験プログラムを提供し、生物多様性保全に貢献しています。
自然環境に関する理解を深めるための講座やイベントも開催するほか、ブログやラジオ出演を通じて、積極的に情報発信を行っています。
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